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林英哲「題名のない音楽会(2)」

「題名のない音楽会(テレビ朝日)」という番組に和太鼓ソリストの林英哲が出演していました。

先週も出演していて、2週連続での出場です。前回はコンガ&ドラムという異ジャンルとのコラボでしたが、今回は、チェロとサックスというクラッシックとの共演でした。

コラボのオファーが殺到していたとのことですが、この出演ぶりを見ると本当にそうなのだろうなぁと思います。

確か、以前もこの番組に出演をしているのを見たことがあるのですが、今から2年ほど前になるんじゃないかなぁと思います。

と、調べてみたら2019年の11月2日、9日に2週連続で登場されていたようです。
どちらを見たのかはわかりませんが、海外での公演を追いかけていたと思います。

ちなみに、チラッと調べただけでも

2017年10月14日、
2012年9月2日、9日にも出演されていたそう。

一定期間で登場なさってるんですね。第一線で活躍されているのが伺えてカッコイイです。


林英哲といえば、最近では、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」のメインテーマにソリストとして参加していたことでご存じの方もおりますでしょうか。

世界を舞台に幅広い活躍を続けていて、すでに生きながらにして和太鼓界のレジェンドといえる方だと思いますが。今回の放送で、私が生まれる前から小澤征爾と共演されていたということを知り、改めて唸ってしまいました。
まだ若かりし頃の林英哲がボストン・マラソンのゴール地点で和太鼓の演奏をされたことがあるそうで、その時、ボストン交響楽団の音楽監督を務めていた小澤征爾がお子さんを連れて鑑賞していたのをきっかけに、1976年、和太鼓とオーケストラのための曲「モノプリズム」(作曲:石井眞木/指揮・小澤征爾/演奏・ボストン交響楽団)が生まれたそうです。チェックせな。

さて、今回は、チェロとサックス、それぞれの演奏者とサシで新しい曲を披露されていました。そのどちらにも作曲家を迎えての書き下し曲です。

私自身も和太鼓を続けているのですが、そんな身として思うことは、創作和太鼓というジャンルも今ではたくさんのチームが活躍しており、芸の幅というか可能性も出尽くした感じがあるというか、差別化が難しいというかで。長年、もんもんとしている私です。そういう意味では、異なるジャンルとのコラボ、そして世界でもトップクラスのプレイヤーということで、どういった作品になるのかという気持ちで鑑賞しておりました。

林英哲は、大太鼓を背面打ちするという、シンプルなスタイルが定番ですが、バチを替えたり、様々な打法を打ち分けて本当に多彩な音色を奏でます。和太鼓を打つにあたっては、肉体労働なので年齢の壁はどうしてもあると思います。けれど、林英哲は打法においてもリズムにおいてもとにかく緻密で、常に様々なものを取り入れて進化してるのがとてもすごいなぁと改めて思いました。

今回の演奏でも、そのぎゅぅーと凝縮されたものが深み厚みとなって着実に表現されているように感じてじんわり感動しました。


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