[B細胞リンパ腫]闘病の記 その2: 2018年5月

2018年5月

ゴールデンウィークに入り、仕事も佳境に入りました。早朝から夕方まで、息つく暇もありません。サービス業なのでGW中はお休みがある訳もなく、職場の責任者という事もあり勿論かなりの連続勤務です。でもこの仕事は大好きですので、2トンの身体を引きずりながら、「気合い」そのひとことで頑張ります。

仕事の性質上、お得意様とゴルフをするのも私の職務のひとつで,この年のGW中は何件かのゴルフお仕事がありました。

普段ですと、お得意様のゴルフラウンドのサポート、つまり、狙いドコロを説明したり、ボールを探したり、飲み物に気を配ったり、適度な会話で和ませたり、そして自分のゴルフプレイにも手を抜かない、等々、大好きで得意なお仕事のひとつです(笑)

GW中盤にあった、この年一番といえる重要なお得意様とのゴルフも体が重く自分ゴルフの調子もでないし息切れが激しく足が岩のように重い。ですが、一切手を抜くことはできません。気合いで体調の悪さを隠し、ゴルフの調子の悪さは「緊張しちゃってるのかも~」と笑ってごまかし、なんとか乗り切りました。

お得意様をお見送りしたとたん、緊張の糸(気合いの糸?)がきれました。もう立ってもいられない状態になり自分の事務所で横になるから、とスタッフに伝えしばし休憩。着替えをするのも億劫で、ゴルフウェアのままソファーで小一時間横になるも、寒気もしてきて動悸も頭痛もおさまりません。全身がドクドクと激しく鼓動しているような感じでしょうか。帰宅途中も、なんだか動悸が激しく、ここで漸く自分がどうも本格的におかしいのではと思い、友人の「医者へいきなさい」のひととこを思い出しました。

車通勤ですので、体調不良のまま運転し事故ってしまってはいけないと思い、休憩を取りつつ超のろのろ運転で大き目の救急病院へ向いました。かなり若手に見える医師に症状を訴え、特にその時点では動悸と頭痛がひどいと伝えると、聴診器もあてず、「お口、あ~んしてください」と言うわけでもなく、ただ「精神的なものですね」と言い放たれ、頭痛薬を処方されました。あまりの言い草にイラっとしましたが、でもやっぱり「動悸息切れめまい」は病気ではないのかも。。と思ったりもしました。

身体は悲鳴をあげていましたが、とにかく「気合い」でGWは乗り切り、5月中旬、東京でのミーティングがあり帰京しました。体調は変わらずというかひどくなっており、歩行も困難になってきていました。ベッドから洗面所までの数歩ですら、息があがり座り込むほど、シャワーや着替えも息切れがひどく休み休み。仕事にも往復タクシーで行かざるを得ない状態です。どうにかして欲しい、藁をもつかむ気持ちで、近所のかかりつけのお医者さまへ行ってみました。

かかりつけの先生は親身になってくださり、それだけで救われた気持ちになりましたが(笑)、血液検査をしてくれました。その結果、白血球等の数値が低く、また心電図の異常も微かに見られるので、区内の総合病院の循環器内科への紹介状を書いてくださいました。

翌日、循環器内科を受診。呼吸が苦しくて歩くのもフラフラな状態なのに、踏み台昇降運動とか息をぶわーっと吐くテストとか。。。様々な検査の結果、「なんともない」との事。

以下、少々(だいぶ)ぞんざいな扱いを受けたと思う、一生忘れないであろう問診時の会話の一部をご披露しましょう(怒)

私) 「。。食欲もなくて。。」
医) 「コレステロールがちょっと高めなんだよね、、お菓子とか食べてるんじゃないのぉ?よくいるんだよね、ご飯たべてないけどお菓子食べてるって人が」 「検査の結果は特に異常はないけど、つらいなら一月後にまた血液検査にでも来たらいいんじゃないですか~?」

こんな事いわれても「わかりました、ありがとうございました」としか言えない程、苦しかった。診察後の会計時、立っていられない状態の私をみて、この病院で唯一優しく声をかけてくれ手助けをしてくれた会計のお姉さんには心から感謝しつつ、でも今後どうしたら良いのか考えられないまま帰宅しました。

その後症状には変化はなく、数日後から39度台の高熱が加わりました。いわゆる風邪っぽい症状はありません。とうとう怖くなり、両親へ連絡したところ、人生初の救急車と相成りました。そして、運ばれたのはなんと先日行った某総合病院。電子カルテを見れば、つい先日来院している事は分かりそうなのに、私が言うまで気づかない、、、症状を伝えると「精神的なものじゃないの?」とこれまたぞんざいな扱いです。点滴を打たれ、解熱剤を処方されただけで終了。もう二度と世田谷区の玉川病院にはいかないと心に決めた夜でした。

「精神的なものじゃないの?」
って言うの、流行ってるんですかね? あまりの体調の悪さで、診察時に涙もでましたし、お仕事は?と聞かれれば、忙しいしストレスがない人なんてこの世には存在しない時代ですよね。そういう問診からか、2度も「精神的な問題」と言われると、そういう事なのか。。。と思えてきました。

一番困ったのは、ほぼ歩けなくなっていた事、もちろん動悸息切れめまい頭痛発熱もあり、寝たきりです。結局、職場のある東北には戻れず、東京に出張という形で居たままです(その1にも書きましたが、東京にも住処は有)。

幸い両親は近くに住んでいたのですが、不調の原因の分からないまま、歩けなくなってツラくて不機嫌な娘の世話をさせる事に耐えられず、自分の不調にも耐えられず、とにかくどこかに入院したいと思い始めました。

そしてとうとう、どうにも解決策が見えず、2018年5月31日、両親のつてで紹介状をもらい、東京女子医科大学病院の精神科を受診、入院となりました。

診断結果は「鬱」。

泣けた。とにかく泣けた。安心感と、いろんな意味で。

つづく。

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