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マンション2次取得の話③〜住戸選び〜

先の②の記事で街選びについて書いたが、今回は2次取得時の住戸の条件について書いてみようと思う。
2016年に1次取得した月島のマンションの決め手としては「駅近×2路線」という非常に単純なものだったが、実際に住んでみた実感としては以下の点が良かったと感じている。

・駅近
・2路線
・内廊下
・アルコーブ深い
・玄関クランク
・角住戸
・廊下、洗面所、トイレの床タイル
・リビングダイニング天井高255cm

これらの条件は出来るだけ維持しつつ、2次取得時の住戸は1次取得時には備えていなかった条件を備える住戸としたいと思っていた。その中で特にこだわった2点について書いてみる。

1.眺望


1次取得のマンションは駅近ではあるものの低層階で、目の前は道路を挟んでオフィスビルという住戸だった。購入時は眺望に関心がなくバルコニーを使う事も殆どなかったのだが、近隣にお住まいの方々のマンションにお邪魔してバルコニーや共用部のラウンジからの眺望を見る度にその価値に段々と気付く。

自ら選んだ住戸ではあるものの、湾岸エリアの醍醐味とも言うべき眺望が楽しめないということで、どこかモヤモヤするところがあった。
2次取得でどのエリアのマンションを購入するにしても眺望の抜け感は欲しいと思うようになる。

前回の②の記事で候補となるエリアから眺望面で魅力的なマンションを継続的に探していたけど条件の良い住戸はなかなか出てこない。

本郷
→パークハウス本郷ザ・プレミアフォート

白山
→見つけられず

本駒込
→ブリリア六義園

清澄白河
→プラウド門前仲町ディアージュ

月島
→キャピタルゲートプレイス、ミッドタワーグランド

人形町
→見つけられず

武蔵小山
→パークシティ武蔵小山、シティタワー武蔵小山

中目黒
→新居等

代々木上原
→見つけられず

中野坂上
→見つけられず

そんな中で運良くコロナ禍のタイミングで新居を見つけた訳だが、中目黒はどちらかと言うと雑多で喧騒のイメージのあるエリアでありながら、静かな住環境で眺望が抜けている住戸というギャップに惹かれた。新居からの朝と夕方の眺望がこちら。

朝の眺望。遠くにキャロットタワーが見える


夕暮れの眺望。富士山のシルエットが美しい


周辺は戸建や低層の建物が大半なこともあり、かなり遠くまで見渡せるし、やはり富士山を望めるのはちょっとした特別感があり気に入っている。バルコニーの幅も2mあり、リクライニングチェアとサイドテーブルを置いて寛げる時間はQOL向上効果高い。

寛ぐ夫婦
夕暮れ時も気持ちいい

探していたエリアとは異なるが湾岸のタワマンも継続的に新築MRや中古内見をしていた。その中でもシティタワーズ東京ベイのイーストタワー高層階の眺望もCGベースであったがかなり良さそうで購入寸前まで進んで後見送りしたこともあった。この住戸は有明エリアの中でも東京湾方向最前線のポジションで、眺望の抜け感が素晴らしかった。当時新築分譲時で坪350万円くらい。若干未練がある。

2.リビング・ダイニングの広さ

1次取得のマンションは70㎡未満の3LDK。昨今の相場高騰の影響もあり、2022年現在では一般的というか市民権を得ている広さではある。しかしわが家にとってはこの小振りに振られた各居室を窮屈に感じ、特にリビングダイニングの広さが最低限の10畳程であったことが居住性という面で非常に不満だった。

また、コロナウイルスの感染拡大を契機としたリモートワークの浸透により、妻の仕事が在宅メインとなっていた。妻がリモートワークを快適に行なえるという観点で、リビングに十分な広さのダイニングテーブルを置きたかった。

僕個人的な拘りとしてはゆっくり寛げるように3人掛けサイズのソファを無理なく置けるスペースが欲しかった。僕自身の身長が180cm、妻は168cmとサイズが大きめの夫婦なので小さめサイズのソファは落ち着かない。

もう一点リビングダイニングで拘っていたのはサッシの配置だった。開放感という観点で、具体的に言うと4枚以上連続してサッシが配置されているリビングダイニングの住戸が欲しかった。基本的には2LDK、60㎡程度の住戸で探していたのだが、なかなか気に入る間取りが見つからない。

一例として目下大人気の新築タワマンであるパークタワー勝どきの間取りを取り上げて見る。60㎡前後の2LDKだと下のような間取りが一般的だと思うが、サッシが2枚半となっている。仮にプラン変更してマスターベッドルームとリビングダイニングを繋げても、間にパイプスペースと壁があるため、サッシがシームレスに繋がらず、一体感と開放感の点では個人的に満足できない。

パークタワー勝どきHPから引用

新居も同じような間取りの2LDKであったが、リビングダイニングのサッシと、隣接する居室のサッシが連続していた。デベロッパーが元々用意していたプラン変更で2LDKを1LDKに変更すると、サッシが5枚綺麗に並ぶことになる。

このような拘りのもと、結果としては中目黒の新居について2LDKをプラン変更して1LDKとし、リビングダイニングの広さを16畳取った。大きめのダイニングセットと3人掛けのL字型のソファベッドを置いても余裕を保てる広さを確保できたことで、居住性を非常に高くすることが出来た。

妻も非常に満足しているようで、毎日のテレワークを快適に行うことが出来ているようだ。平日も休日も、一日の大半はリビングダイニングで過ごすので、リビングの広さは居住性を大きく左右すると思う。

レースカーテンで分かりづらいかもしれないが、シームレスにサッシが5枚連続することで開放感があるリビングとすることができた。ラウンドのダイニングテーブルは直径130cm、ソファは幅が230cmほど。ご参考まで。

超個人的な趣向でわが家にとって快適な住戸を選ぶことができた。

一般的な目線で見ると、わが家は駅近でもなければ大規模でもない。しかも部屋数が重要視される昨今のマンショントレンドとは真逆である2LDK→1LDKへのプラン変更も行っているという意味でリセールバリューの観点では最悪なのかもしれない。
でも、1次取得時と同様、そのとき自分たちが住まいに求める要素を忠実に追求することが大事だと思っているし、実際にとても満足している。
まあ正直なところリセール面でも完全勝利出来ると思っている。やや楽観的過ぎるか…

次にマンションを購入する事があるかは分からないけど、市場のトレンドはもちろん把握しつつも、わが家の価値観にマッチした住戸を見つけるようにしたい。

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