ショパン ピアノ協奏曲第1番 @大田区民アプリコ大ホール / 2021.8.25

※※この文章は自分が角野隼斗さんの2021年8月25日のコンサートに行って感じた事を自分のために書いています。当方単なるファンなので、日記のように個人的な気持ち、主観的な感想をただただ自由に好きに書きます。

※※客観的な音楽批評や分析などを読まれたい方には、申し訳ないのですが私は音楽的知識が乏しく、専門用語にも疎いのでご参考にならないと思います。あらかじめその旨申し上げておきます。

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私にとっては、もうなんと2月のサントリーホール(ラプソディーインブルー♪)以来の! 半年ぶりの!! 待望の

 生!!  角野隼斗さんの音!!! 


というわけで、もう前日どころか、一~二週間前くらいから楽しみすぎて夜眠れなくなるという事態になり。もう、どんだけ聴けるのが楽しみだったか!言葉では語れない程に、めちゃくちゃ楽しみだった。

で。最近飲まなくても眠れていたのだが、楽しみすぎる故に溢れて止まらぬアドレナリンを静めるために、ふたたび睡眠導入剤を飲まないと眠れない!という謎テンションの日々を当日まで過ごしていた。

今までのnoteに記してきたように、苦しい局面でたくさん心を救われてきた、もはや自分にとって天使といって差し支えないような存在であるかてぃんさん、角野隼斗さんの、自分にとっては半年ぶりの生のコンサート。心踊らないはずがない。

仕事と病気で今年の上半期はほとんど死んだような時間を過ごしてきて、その間にかてぃんさんは二段も三段も、もしかしたら十段階くらいの階段を上られていた。配信で観ていて、そのたびに思った。あぁ本当に凄いな、人は既に相当な高みにあってもなお、更にその上へとこんな速度で進化していけるのか、と感動していた。

ポーランドでのショパンプログラムのYouTubeメンバーシップ配信の演奏も素晴らしかったし、予備予選はリアルタイムで手に汗握りながら観て聴いていたから、角野さんの進化した音の美しさ、素晴らしさは重々わかっていた。けど、生の演奏を聴けていなかった。ずっとずっと、私は新しい角野隼斗さんのピアノの音を、生で聴きたかった。

で。今、まだ治療は続いていて、抗うつ薬と抗不安薬は欠かせないし、睡眠導入剤もお世話になることも多い。けれど、そんな中でも普通に生きて、朝起きて、仕事もなんとか復帰、生活できるようになった(かてぃんさんの音楽が支えてくれたのは言うまでもなく)。よし、ようやく行ける!!! と、私にとってはそれくらい気合いの入った待望のコンサートだった。

しかも、曲目にショパンのピアノコンチェルト第1番。大好きな一曲。となると、これは彼を連れて行くしかない! 生まれて初めてクラシックのコンサートを体験する9歳の息子を連れていくことにした。

コンサートが始まって、角野さんのピアノが奏でる音の波が伝わってきて世界が変わった。特に2曲めから、もう何だろう、いつもそうなのだけど、世界の見えかた、あり方が変わってしまう。角野隼斗を中心とした宇宙にいるみたいな、めちゃくちゃに角野さんの解像度だけが上がった世界になってしまう感覚がする。素敵で楽しくて素晴らしくて仕方なくて、釘付けに虜になる。

角野隼斗さんの音はもともと自分にとって特別だった。けど、この半年ぶりで、もうさらに凄いことになっていた。空気が変わるとか世界が変わるだけじゃなくて、もはや音楽から新しい宇宙が生まれるみたいな、景色も色つきで映像が浮かび上がるみたいな、3Dから4Dみたいな、とにかく何か次元がさらに広がった(高まった)音楽に進化してて、身も心も魂も思考も感情も何もかも角野さんの魅せる世界に染まった。最高に幸せだった。

で。ピアノ協奏曲第1番。

言葉で表せないほど、本当になんて繊細で美しい音なのだろう。この言葉を10000倍くらいに凝縮したレベルで、本当に繊細で美しくて素晴らしい音だった。それでいて、エキサイティングで、雄弁で。

もうすべての1音1音がものすごい集中して渾身で大事に出されているのだろうな、というのが分かるのに、その最高の音が紡ぎ出されて滝のように音楽として流れてくると、全体で豊かな情景や感情やどこまでも美しい世界が広がる。角野隼斗さんの音的世界が生まれて、そこに頭も心も体も全身で包まれる。もはや、旅でした。

本当に素晴らしすぎて、極限まで集中して聴き惚れてしまった。(終わった後コンタクトレンズがしぱしぱしていた。夢中すぎて瞬きを忘れた)

角野さんが渾身で音楽に没入していつつも、むしろ音楽と一体化して、自身が音楽になって自由に奏でているみたいな、生き生きと楽しんでいるのが伝わってくる素晴らしい演奏だなと感じた。音楽の歓びに満ち溢れた、音。そして、そんな演奏だったからこそ、私のなかの、感情や思考や身体中の全感覚が、全細胞が、幸せで満ち溢れた。本当にすばらしかった!!!!震えるほど感動した。

アンコールも、個人的にはもう立ち上がってノリノリになりたいほどに、アレンジがめちゃくちゃ楽しくて、また最高にカッコよくて素敵で。。。この人のことを大好きになって良かった。ファンでいて良かった。と心から思った。最高だった。

子どもも、最高だった!また来たい!と大興奮で、翌日以降も学童やら色々なところで『最高だった!』と言いまわっていた。ほんとにどんな人にも子どもにも、良い音楽はきちんと伝わるのだなと、そして親子でかてぃんさんのピアノを大好きでいられる事が、嬉しくなった。

まだまだ病気の影響もあるのか、自分の文章が思うように書けず、かなり拙いけれど、とにかく素晴らしい音と音楽にこの日出逢えたこと、これだけは書いておかないとと思ってこれを書いた。

角野隼斗さま、鈴木優人さま、東京フィルの皆様、本当に素敵な1日をありがとうございました!!!

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