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電車と読書

もうすぐ勇退する踊り子をたまたま目撃したので撮影した。踊り子は古い車両だと思うが、乗ると何だかワクワクしたものだ。

といっても今回は踊り子ではなく通勤電車で思ったことを書く。今でこそテレワークで毎日乗ることはほぼないのだが、週に何度か乗ると、以前と同じように音楽を聴いたり動画を見たりぼーっとしたりする空白の時間を過ごす。

数年前、日常的に電車に乗るようになったばかりの頃に比べると、スマホを見ている人がまた一段と増えた気がする。ついでに、iPhoneである割合も増えた気がする。本を読む人はたまーに見かけるレベルだ。どこかの出版社の人が、電車で自分の作ったものを読んでる人を見たら嬉しくなる、と言っていたが、もはや相当な偶然でもないとそんなタイミングないんじゃないか。画面を覗き見すれば電子書籍で読んでいる姿を見られるのかもしれないけど…

スマホを見ている人が多いから、紙の本を開くとオールドメディアですまんっていうか、ちょっと異質な行動をとっている気分になる。しかも今読んでいる本、表紙がライトグリーンの背景に紫の差し色。逆エヴァ初号機みたいでよく目立つ。なかなか印象的で、かつ似たような本が他にない。これってちょっとステマしてるみたいじゃないか。

電車の車内広告でも本の広告ってあるけど(最近は広告市場が厳しくて散々だけど)、実はばっちり電車で読んでいるだけで人の心に何かを刻みつけられるんじゃないかと、何の根拠もないけれど思ったとさ。