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ひなたフェス2024という種を蒔く

ひなたサンマリンスタジアム宮崎で日向坂46のフェスが開催される、という、多分、今年一番のイベント。
乗るしかない、このビッグウェーブに!
という事で、行ってきたので色々と経緯とか感想とかを書いていきます。


行く、という決断

まずは動機のお話から。

行かない、という選択も、めちゃくちゃ分かるんです。
なんせ、旅費が高い。
去年は大阪に2回も行ってるんですけれども、その倍くらい?の距離になるので、さすがにもう、車で行くのも厳しくなり、飛行機という選択をしました。
そして更に、宮崎近郊のホテルは即予約で埋まる、という結果、別の移動手段を確保する事になります。
結果、レンタカーで、宮崎から少し離れた場所で宿を確保する、という形になりました。
そのうえで。フェス会場での駐車場代も込みで更に上乗せ。
東京からの名古屋とか大阪の遠征2,3回分を一発で吹っ飛ばすパワーがありました。

でも、資金的な面に関しては、泣き言をあんまり言いたくないな、というところもありまして。
逆に、年1回、地方のおひさまはひな誕祭のために東京に出てくる、っていう事をしている訳です。
宿事情や交通事情では関東は割と有利だと思うので、東京近郊でレンタカーを借りる必要もあんまりないですし、宿の数も豊富だと思うので、宿を取れないとか、遠い宿への足がないとか、そこの苦労は薄いかと思いますけれども、それでも、例えば"宮崎から東京に来る"という根本の部分は同じように苦労をしているので。
それを踏まえたら、自分の中で、自分だけを対象に、自分ルールで考えれば、「遠い」で済ますのは甘えかな、って気がしたので、行くの辞める理由から"距離"を除外しました。
地方から東京に出てくる、という気持ちを、同じように味わおう、と。

そして、そこから更に、今後を考えて、参加を決定する事にしました。

要約すると、このイベントに2回目があるのかどうか、という部分。
誰か他のおひさまが、頑張って盛り上げて、大成功して、2回目が開催される運びとなりました!ってなったら良いけれども、もし仮に、このイベントが1回だけしかチャンスがなくて、2回目がずーっと開催されていません、という状態になってしまったのなら。
1回目に行っておけば良かったな、ってきっと後悔する気がしたので、取り敢えず行こう。そう思ってチケットを申し込みました。

推しが不意に卒業を決めて"その次"がなくなる機会も横目に見たりしていると、やっぱり「推しは推せる時に推せ」なんだなと思います。
だから、推せる機会を作れるんだったら、ちゃんと後悔しない推し方をしていきたい、という部分で、今回はチケットを取る事にしました。

そんなわけで、現地2日間参戦してきました。
色々と思う事があったので、その辺りを細かく感想として残しておこうかと。

ライブパートの感想

ライブパートは『奇祭』

最初に思ったのは、この言葉。

今までで味わった事がない、否、正確には、アイドルのライブで味わった事がない味が、しました。

まあ、それも当然で。
地元宮崎のお祭りに関連したコーナーで、ひょっとこのお祭り、チアダンス、そしてお神輿、という披露があるので、そりゃアイドルのライブではない味がしますわ、と。

で、このなんか、ごった煮な感じ、どこか身に覚えがあるぞ、と思い出した結果、埼玉県が世界に誇るローカル最先端コンテンツ『埼玉政財界人チャリティ歌謡祭』というものを思い出すなどしました。
通称は"埼玉の奇祭"っていうんですけど。

"日向坂46と宮崎の友好の証のライブ"である

今回のライブパートに関しては、日向坂46単独としてのライブではなく、ちゃんと背景も込みで評価するのが正しそうだな、と思いました。

日向坂46と宮崎県が、お互いがちゃんと歩み寄って手を取り合っている、という事を示すためのセットリスト、ライブの構成だったと思います。
だから、今回のライブはかなり多面的に見て、成功を語る事になるのかな、と思います。

宮崎を知っていただくおもてなし

宮崎からは、前述の通り、地元のお祭りからそれぞれ地域の方々にお越しいただいて、ステージ上で披露していただきました。

日向ひょっとこ夏祭りのひょっとこ踊り、えれこっちゃみやざきからのチアリーディング、海を渡る祭礼からのお神輿の3つが紹介されました。

そして、ありがたいことに、チアリーディングでは掛け声に「日向坂」「おひさま」という言葉を入れていただいて会場全体で掛け声をかけました。

海を渡る祭礼では、お神輿を担ぎ上げながら「日向坂」「わっしょい!わっしょい!」の掛け声をかけさせていただきました。
(※モノ、大前提が違うので、ひょっとこ踊りに関して、「日向坂」に関連するものがありませんけども、それはそういうものであり、責めるような意図は全くありません。あしからず)

これはやっぱり"ひなたフェスを宮崎で行う"という意味を、宮崎側からも持ってもらうために大事なことだったと思います。
日向坂がただただ名前の繋がりだけで、宮崎側を一方的に消費するだけで終わってしまわないように。
日向坂から宮崎への感謝と、宮崎からおひさまへのおもてなしとしての時間だったと思います。
これをきっかけに、おひさまと宮崎の繋がりがより強くなるように、というステージだったと思います。

日向坂からも知っていただくセットリスト

対して、日向坂からは、地元の方々に向けて、日向坂46とはこういうグループです、という名刺を渡させていただく、そんなライブだったと思います。

前述の通り、ライブの開催箇所も、普段の拠点は関東主体ですし、全国ツアーも大体、名古屋、大阪、福岡です。
福岡~宮崎も、実は3,4時間くらいかかって、東京名古屋間に近いらしいので、やっぱり福岡会場に行くにも、それなりに熱意が必要になってしまう。
そんな状態なので、今回のひなたフェスが初めての日向坂のライブになる、という方もそれなりに居たんじゃないかなと。
そういう方たちに向けたセットリストになっていたと思います。

合間合間に歴史をまとめたVTRを挟んで、どういうグループ活動をしているかをなんとなくでも理解ってもらう。
楽曲はシングル表題曲を中心としているし、飽きないようにワンハーフでのショートバージョンを主体として、こんな曲もありますよ、あんな曲もありますよ、というのを見せる。表題曲中心なので、気になった楽曲のMVを見てもらえる、というのも良いですね。

そしてそこにおひさまが加わって、この曲で、こんなに盛り上がってくれる人たちが居ます、ステージの上ではメンバーはこんなに輝くんです、というのを知ってもらう。
そういう明確なコンセプトがあるライブだと思いました。

種を蒔く

今回は特に、初めての試みだったからこそ、お互いがお互いの歩み寄りを強く感じるライブで、まだあんまり相互にがっぷりと、肩を組んで歩くような力強さではなかった、とは思います。

それでも、今回のライブで、種を蒔いた、という事実が出来上がった事に大きな意味があると思いました。
次がいつあるかは分かりませんけれども、ひなたフェスを今後も続けていって、宮崎の一つの文化として成立させていきたい、という想いがあると感じます。
街興しとして、全国区レベルのアイドルが来て、こんなに懇意にしていただけて、文字通りの"祭り"が出来るわけですから。
そのための一歩として、今回のひなたフェスというものは、ここまでの規模で開催した実績が得られた時点で成功だったと思います。

ライブとしての感想

演出面はちょっと物足りなかった

場所的な事情で結構しょうがない事はあったと思いますが、でもやっぱり、もうちょっと、欲しかった…!と思ってしまいます。

同じくスタジアムライブである、ひな誕祭では、外周のフロートや、トロッコなどで縦横無尽に駆け回る、という事があります。
けれども、今回はそれがなくて、移動は全部花道でした。
また、リフターやクレーンもありませんでした。

多分、天然芝という条件の都合、そういう重量があるものを使いづらい、というのが原因だったのかな、と思います。

その代わり、ウォーターバズーカや、ガトリング砲という放水があったのは助かりました。しかしながら、射程距離の問題で、座席によって水のかかり具合が全然違ってしまう、というところもあって、座席運に結構依存する楽しさではあったかな、というのがちょっと残念でした。

自分は幸いにも、Day1でアリーナ後方ブロックで全然水に濡れず、しょんぼりな感じだったものの、Day2ではスタンド席ながらウォーターバズーカ真正面でビッチョビチョになりまして。
2022年夏に停まったままだった時間が無事に動かせて感謝でした。

次回はもっと会場全体をビッチョビチョに出来る感じで、座席格差がもっと逓減されていくと嬉しいな、と思います。

アリーナ席の斜め前のブロックがガトリング砲直撃ゾーンで、ひよたんや、まりぃちゃんや、めいめいが、めちゃくちゃ大はしゃぎで放水してたし、撃たれてるおひさまたちがめちゃくちゃ幸せそうで本当に羨ましかったです…!!

これが日向坂46のライブです!

演出面ではちょっと物足りなさはありつつ、しかしながら、普段の日向坂のライブで感じられるハッピーオーラはバッチバチに発揮されていました!
メンバーから放たれるハッピーオーラも、おひさまから生まれるハッピーオーラも、どちらも凄かったと思います。

自分はライブのソロ参戦なんか余裕なくらいにおひとりさま上等なんですけれども、その理由の一つとして、日向坂のライブで、周りのおひさまの楽しんでる感じが伝わってくる事もかなり好きな要因としてあります。
一番のごちそうは、初めてライブに来たと思われる人から、メンバーを間近で見てこぼれる一言「顔ちっさ…」が聞けた時です!

こういう、人が楽しんでいる時に出てくるハッピーオーラが、他のおひさまにも伝播するのが日向坂のライブの良さの一つだと思うので、今回も、"いつもの日向坂のライブ"という楽しさはしっかりと発揮されていたと思います。

『JOYFUL LOVE』も両日披露されて、おかげさまで2日間ともライブ会場に虹をかけられました。
日向坂のライブといえば、というところでかなり重要な曲になっていると思います。噂にも聞くし、テレビで日向坂をとりあげた時に、代名詞のようになっているライブ会場にかかる虹の映像が使われますけれども、そういうので知っていたとしても、やっぱり、初めて実際に体験した時の感動って言葉にできないくらい凄いと思います。
今回は、メンバーのためでもあり、更に、ひなたフェスで初めてライブに参加した人たちにも虹を届けられて、本当に良かったと思います。

この日が初めての方々に「またライブに行ってみたい!」と思ってもらえたなら、それはおひさま冥利に尽きると思いました。

熱中症対策に感謝

入場開始になるのが15時、ライブ開始が17時からだったんですが、その2時間の体感が、めちゃくちゃ日差しが痛い時間帯、っていう感じでした。
日が傾いているのは明確なんですけれども、日差しの痛さが全然和らがなくてビックリでした。
ケヤフェス'21の真っ昼間の日差しの痛さと良い勝負なくらい。
アリーナでビーサンに履き替えた時も、即、素足に日焼け止め塗りましたからね。アレやらなかったらめっちゃ痛かったハズ。

なので、熱中症対策で、開始10分前まで日傘OKという判断はめちゃくちゃ英断だったと思います。
1塁側はスタンド席が影に入るので良かったんですが、3塁側は直射日光が燦々と降り注ぐので、ギリギリまでスタンド裏の日陰に退避する方もちらほら。でも、そうするのが分かるぐらいに、マジで日差しそのものが厳しかったです。

また、アリーナ席が天然芝保護の観点から、お茶、水、スポドリのみ(ジュース類禁止)という形だったんですが、それで飲み物がなくなってしまったら大変、という事で、コカコーラの方を手配して、ドリンク販売所をホームベース側の両サイドに設ける、という神配置をしていました。
夜はさすがに暑さは紛れてきますけれども、それまでに身体に蓄積された熱を発散させるためにも、冷たい飲み物が適宜アリーナ内で買えるのは本当に助かりました。
"冷たい飲み物が買える"というのが爆アドなので、次回開催時にもドリンク売り場は設置してほしいです。

セットリストの感想

日向坂音頭

オープニングは全員浴衣で登場し、このちゃんの叩く和太鼓をベースに、『日向坂』を音頭にアレンジしての披露でした。めちゃくちゃ可愛かったし、お祭りだ!!って感じの特別感が最高でした。

そして、この後のOvertureだけで早着替え完了させててめちゃくちゃビックリしました。笑

月と星が踊るMidnight

としちゃんセンター、という采配が激エモ過ぎてヤバかった…。
最高のシンメのとしちゃんが引き継いでくれたのが凄すぎる。
今回のセトリで一番のサプライズでした。

Am I ready?

やっぱりCメロ「心の中~」のところのGrooveが凄くて、繰り返し繰り返し聴いていくと、どんどん好きになる曲だなぁ、と改めて思いました。

君は0から1になれ

何回見ても格好良い!やっぱり自分には、ここ最近の表題曲の中でも大好きだ…!!(正確にはこの曲は"リード曲"ですけど)
お腹から湧き出るような、エネルギーの爆発力たるや!
屋外は特に映えるので大好き!

そして、ついにみっちゃんがメンバーに入ってくれた…!!
みっちゃんが尊敬するくみてんのセンター曲なので、4期生が入るならぜひみっちゃんを…!と強く願っていたので、念願が叶って凄く嬉しかったです!

HEY!OHISAMA!

今回は"OHISAMA"を"MIYAZAKI"に変えた特別バージョンでした。
こういうところでお遊びというか、感謝の気持ちで歌詞を置き換えられる、っていう余白がある盛り上がり曲があるのは強みですよね。
"ご当地ヘイオヒ"という概念、もっともっと育てていきたいです。

ひなたエキスポの感想

ひなあい名場面&テロップガチャ

ひなあいの名場面ガチャめちゃくちゃ嬉しかった!
朝に到着して即並んで、どんどん列が進む中で、まさかのサトミツさんが近くを通ってビックリ。

自分で推しのガチャは引けなかったんですが、ガチャ10玉を抱えて列を離れたものの、手からこぼしてワチャワチャしてたら、すぐ近くで引き終わってた方に「みっちゃんありますよ」って声かけていただき、みくにんのテロップ(毒虹)を欲しがっていたので即交換していただいたり。
そのまま盛り上がって、いろんな方に声かけていただいて、欲しいものを色々と交換していただけました。

デジタルスタンプラリー

会場、広すぎ!!!!!
マジで、全然見つけられませんでした…。
通りすがりで見つけられたものは写真を撮れましたけれども、せいぜい半分くらいかな…。
ちょっと規模の大きさをなめてました…。
次回はもうちょっと気合入れていかないとダメだ、と反省。

出店(でみせ)

めちゃくちゃ活気があって良かったです。
お正月に神社の周辺一体にめちゃくちゃ出店で盛り上がる空気があると思うんですけれども、あの感じがそのままひなたエキスポにも再現されていたと思います。
「これがおれたちおひさまと宮崎の"祭り"だ…!」っていう感じで、お店もお客さんも一緒に盛り上がってる感じが楽しかったです。

個人的には、ひなたエキスポのタルタルチキンバーガーの横のお店にお世話になりました。
暑すぎる中でのシンプルかき氷は本当に助かりますね。
しかも、メガスカッシュっていう大容量のレモンスカッシュ、ぶどうスカッシュの2種も取り揃えていて、そっちも水分補給に大活躍でした。
絶対にここのお店のおかげで熱中症を避けられたと思います。ありがてえ。

MEGAレモンスカッシュ

佐藤満春さん

1日目に、FCブース近くのトイレに入ったら、外でなんか聞き覚えがある声がするなー、と。
そして、用を足し終えて外に出てみたら、サトミツさんがトイレの清掃に来ていてビックリしました。
トイレから出たら1秒でサトミツ。
人生でなかなか無い体験が出来て嬉しかったです。

2日目はお仕事で離れてしまったそうで不在でしたけれども。
お手洗い、今回マジで感動するレベルで綺麗だったので、本当にサトミツさんをはじめ、清掃部隊の方々に感謝です。

待ち時間も、アリーナ席でほんの少しあったくらい。配置を計算した結果がバチコリに発揮されていて凄かったです。

トイレの入口にはメンバー直筆メッセージ付きでした。しかもコピーじゃなくて1枚ずつ手書き。

スミラックアウトと謎解き

こっちは時間が上手く作れなかったり、並べなかったりで挑戦できませんでした。

パレード終わりが開場直前の15時前になっちゃうので、それを挟んだ状態での謎解きへの挑戦が上手く出来なかったのは反省。
本当に、会場広すぎて、ちょっと移動したつもりで時間を見たら15分過ぎてる、とかもざらでビックリしました。
次回開催時は、ちゃんと謎解きのために時間を上手く作って参加したい所存…。

みっちゃんの大ジャンプ

パレード

推しに間近で直接レスもらえるチャンス、という部分は激アツでした。
初日はなんか色々重なってめっちゃ良い感じに楽しめました。

パレードの終点近くで布陣したのでパレードそのものは秒で終わってしまったんですけれども、推し最接近チャンスが出来たので、去年の仙台公演でやったように「みっちゃーん!」って呼んだところ、「お?今どなたか私を呼びましたね?」ってリアクションをして、周りを探して見つけてくれました。
このリアクションだけでも大満足の可愛さでヤバかったです。

ただ、どうしても位置取りが上手くできないと、あっという間に終わってしまう感じなのと、日差しが強すぎるので場所取り耐久レースもなかなかしんどかったです。2日目は場所取りガチ勢がガチにやり始めたので、次回以降の開催があったとしても、場所取りは戦争になりそうな予感です。


ファンサしてくれたみやざき犬の後ろ姿

話変わってパレード本体のお話。
吹奏楽、めっちゃ上手くて良かったです!
ハニデュなんか、リリースされて3ヶ月くらい?で、吹奏楽用に譜面を起こして練習しているわけで。めちゃくちゃガッツリと練習時間を取っているだろう、というところに、凄く凄く感謝です。
ドレミもバッチリ演奏してて凄かったし、それを踏まえて、かなり頑張ってくださったと思います。本当に感謝が止まりません。

そして、先頭の方のフラッグも格好良かった!
特に、おもてなし会でメンバーがフラッグに挑戦しているのを見ていたので、なんか余計に親身になってしまうというか、感情移入をしてしまうというか。
表に見せない努力の部分にまで想いを馳せてしまって、ひなたフェスのための練習をたくさんしてくれたんだろう、と思って感謝が果てしなかったです…。

東京ドーム公演の発表と約束の卵

今回のライブで一番胸が熱くなったのは、東京ドーム公演の発表でした。

ちょっと面倒くさい気持ちの長い吐露になるのですが、お付き合いいただければ幸いです。

自分の中で、2回目の東京ドーム公演に対しての想いっていうのは、ゴールではなくてスタート地点、と考えていまして。
去年のツアー最終日に「もう一度東京ドームを目指します」と語った事にたいして、自分は割と…否定的というか、距離を置いている状態でした。

日向坂の事は大好きです。
そのうえで、2023年の日向坂の活動に対して、自分はずっと、全部、楽しかった、って思っています。
しかしながら、世間ではどうやら、そうではなかったらしく、迷走しているように感じる方が多かった、らしいです。その気持ちを否定したいのではなくて、自分の感じ方は世間と乖離しているポジションにあった、というスタンスの明文化です。

そして、日向坂からは、その空気感を払拭するためには、"日向坂として、何をどうしていきたいか"というのを明示する必要性があった、というか、要求されていたように感じます。
だからこそ、ツアー最終公演で「もう一度東京ドームを目指します」という言葉を発信したんだと思っています。

しかしながら。
自分の目には、その一言は"成功体験に縋った"というように映りました。もっと先へ先へと進めるはずのグループ、という信頼があったので、だからこそ、同じことをもう一度目標とする事に、あんまり意味を見出だせなかったです。

ただ、世間の空気感に関しては察する部分もあったので、「東京ドームを目指す」の手前に"まずは"がある、という解釈で受け取りました。
一歩一歩進んでいく。そのための一歩目として「東京ドームで公演が出来る」という事実を作る事が大事なのだろう、と。
(実際、ドーム公演後のインタビューでドームツアーをやりたい、という発言などがありました)
今の、ある種、おひさまの期待を背負えていない状態で大きな事を言うのではなく、堅実な目標の設定が必要だったのかなと思います。

なので、自分としては、日向坂はドームの先を見据えていてほしい、という気持ちがありつつも、日向坂としての目標設定は東京ドームで、同じ目的地を見れていない、という状態が、ここまでの2024年でした。

そんな中で、4期生は武道館ライブで最高のパフォーマンスを発揮して、全体では宮崎でひなたフェスという挑戦を行い、グループとして凄く活発に、挑戦を続けてくれました。
そのうえで、今年の全国ツアーの終着点として、東京ドームを設定した事で、このロードマップの道筋に、自分の気持ちである「東京ドームのその先を目指す」という意図が見出だせまして、この発表がとても嬉しくなりました。

ひなたフェスも、4期生ライブも、仮に、ちゃんと成立出来ていなかったとしたら、多分、ここまで熱い気持ちになるどころか、ドーム公演が早くないか?という不安が大きかったんじゃないかと思います。
実際、自分は正直、ひなた坂LIVEの開始前の時点では、今年のドーム公演は早いんじゃないか、という気持ちですらありました。

でも、ひなた坂LIVEで、選抜に入れなかったメンバーも、各々がグループのために、という強く揺るがない意志でパフォーマンスをしていて、日向坂のグループとしての層の厚さを証明しました。
武道館ライブでは、けやき坂3Daysをなぞらえる文脈でありながらも、パフォーマンスをした4期生は、4期生らしく、自分たちの力をぶつけて、自分たちの武道館公演として、会場を、おひさまを盛り上げました。
宮崎の地では、現地の人たちと密接に協力、連携をしながら、すべてが初めての試みという状態でも、これからの文化となり得るライブ、フェスを開催して大きな楔を打ち込みました。

この"挑戦"をずっとずっと続けている日向坂の姿勢が、今回の東京ドーム公演決定の報せにも"予定調和"ではなく"挑戦"の文脈で繋がり、そしてその先の未来への足がかりとしての一歩、3回目のひな誕祭のような"ゴール地点"ではなく、今は未来が始まる瞬間としての"スタート地点"のライブという意味が宿ったと思います。

願わくば、やっぱり両日満員の大盛況であってほしいです。
しかし、もし仮に空席が発生してしまっても、それは現時点での日向坂の評価なので、是非もないかと思っています。もちろん、席が埋まる事に越したことはないですが。

ただ、仮に座席が埋まらなかったとしても、今の自分たちがどう映っているか、という事にショックを覚えたとしても、そこで心が折れてしまうところは想像がつかないんですよね。
例えどんなに逆境でも、道に茨が敷き詰められていようとも、前へ前へと進む事が出来る。
そういうグループだからこそ、日向坂が大好きなので。

なので、今回の東京ドーム公演は"エモ"ではなく"チャレンジ"の文脈で、めちゃくちゃ楽しみです。
そして、その先の未来へきっと連れて行ってくれる、という期待も同時にしています。

なので、その文脈で披露された『約束の卵』に、心は震えっぱなしでした。
今までで一番の感動の『約束の卵』を、現地で一緒に味わえて、本当に、ひなたフェスに来て良かったなと思いました。

挑戦する事。諦めない事。
そういう強さを尊敬しているからこそ、日向坂を応援する事がやめられないんだと、改めて感じたイベントでした。

俺達の虹色に光る大根

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