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日向坂で会いましょうヘビー視聴者がオードリーANN東京ドームに行ってきた

2024年2月18日。
オードリーのオールナイトニッポンin東京ドームが開催されました。

自分は日向坂で会いましょうで、オードリーさんにはめちゃくちゃお世話になっているものの、オールナイトニッポンは全然聴いていませんでした。
しかし、姉がリトルトゥースであり、日向坂と同じ場所を目標として掲げて、その時にはその場所に来てくれと、日向坂にも生き様を見せる瞬間を、自分も一緒に見届けたい、と思ったので、姉と一緒に行ってきました。
(チケット確保してからは、割と聴くようにしています)

感想としては、とにかく楽しくて、凄い時間だった、と思います。
いや、もう本当に「楽しかった」「凄かった」ばっかり口をついて出る。

そう、ただ「楽しい」じゃなくて、「凄い」がめちゃくちゃくっついてくる。
なんか、色々と、凄かった。

オールナイトニッポンのイベント、という事で、いつも通りのトークを若様、春日さんの順に披露していくのも良かったし、チェ・ひろしのコーナーと称して春日さんのゲレンデをバチコリにおもちゃにするし、春日さんがフワちゃんとプロレスするし、若様はDJしちゃうし、特別ゲストに星野源さん呼んじゃうし、転換に色んなゆかりのある人を呼ぶし、死んでもやめんじゃねーぞ生披露するし、ブースごとドーム1周してエンディングを迎えるし。

それだけでも面白かったけれども、最後の最後に漫才を披露して。
この"漫才"に、オードリーさんのすべてが詰まっている感じが、とっても最高でした。
この漫才が、今の集大成で、漫才のベースはいつものオードリーさんの漫才なんだけれども、そこから二人が過ごしてきた人生が凄い滲み出しているように感じて、たくさん頑張ってきた二人だからこそ、こうして楽しく漫才が出来るし、その楽しさを人に伝えられるんだろうな、と思いました。
漫才そのものが面白かったんだけれども、漫才中に流れた涙は、尊さとか尊敬とかの念からでした。こういう事言うと「うるせえよ!」「ただ漫才を楽しんで笑ってろ!」とか言われちゃうんでしょうけど。

若様トークパート「Uber eats始めました」

めちゃくちゃ面白かった!
"オードリーの若林正恭"じゃない"MASAYASU W"になったら何も出来ねえ、っていう自虐がそもそも面白いんだけれども、そこからちゃんと一歩踏み出す瞬間があって、そこでの成功体験の良さも、めちゃくちゃ良かった。
本当にね、年齢に関係なく、自分も何かチャレンジしていきたいな、って思いました。
あと、チロさんの扱いも良き。

そして、まさかの、当日深夜に放送された『日向坂で会いましょう』にて、メンバーがアルバイト体験をするシミュレーションにて、ピザ配達というシチュエーションが用意されていて、狙ったかのような構成が最高でした。
伏線回収が早い。笑

春日さんトークパート『長楽のポークライス』

これ、めっちゃ食べたくなって困りました。

トーク中、若様に「東京ドームで、阿佐ヶ谷の高校時代のお前の思い出の話するってなんなの?」っていうスケール感へのツッコミが入ってましたけれども、そこも込みでめちゃくちゃ面白かった。
若様は必死に、この日のためにUber eatsというネタを隠して温めておいたのに、対する春日さんは普通に日常の延長線みたいな感じ。この対比がやっぱり良いですね。
あちこちオードリーの反省ノートとかでも、若様がしっかりと企画のために、ここまで言っていいのかな、でもこれくらいまで言わないとかな、とエピソードに悩んでる横で、「私はコレを真剣に考えています」って顔で、パンチの弱いエピソードを堂々と披露する感じ。
このテイストは本当に、春日さんだからこその感じで凄い好きです。

その上で、しっかりと長楽の味を再現しようと奮闘していたのもまた良くて。若様が一口食べた瞬間のリアクションで、会場全員が「勝った!!」という空気になったのも良かったです。
若様が食べる前から、みんな「絶対すかしてくるつもりだな」「ほんのちょっとでも違ったら絶対にいちゃもんつけてやろう、って構えてるな」って察していたし、だからこそのあのリアクション、最高でした。

長ニイ、マジでお店再開してくれんかな…。行きたい…!本物食べたい…!

チェ・ひろしのコーナー

春日さんの愛車を勝手に持ち込んで、オモチャにしてましたけれども、めちゃくちゃ「やりたかったことをやってやった」感があって良かったです。
昭和のテレビはね、愛車は壊されてなんぼ、みたいな風潮ありましたからね…。
個人的には、あのノリが苦手で、そういうのがなくなったから令和最高!ってなってるんですけども。

とはいえ、やっぱり子供の頃にそういうのを見て育ってきた者としては、そういう事をする事に憧れみたいなものがあったんだろうと思います。
だから、今、怒られないギリギリを攻める、という構成で挑んだように思います。

最後の最後の罰としての「追突」が、ちゃんと直前で止まって、優しくこづいて終わり、というところに、時代の流れもしっかり読んでピントを合わせるバランス感覚があることを提示する形で終わったのも良かったです。

春日vsフワちゃん

春日さんが最初からヒールとして登場していたので、むしろここは、ブーイングをする事が正しい盛り上がり方だ…!と思って、人生で初めてブーイングしてみました。ドキドキした…!

でも、やっぱりそこは春日さんですね。
ブーイングが上がることで、いつもの堂々とした佇まいが、さらに堂々としている感じになって、めっちゃ格好良かったです。

ちゃんとフワちゃんに負けて、味玉自由化が決まるのが最高だな、と思っていたものの、フワちゃんにちゃっかり勝ってしまいつつ。しかし、最後の最後に、レインメーカー、オカダ・カズチカさんをオマージュして鬼そば藤谷の味玉無料券の雨を降らせていて面白かったです。

そして、その前の週の『日向坂で会いましょう』にて、メンバー考案の企画プレゼン大会があって、そこで、平尾帆夏ちゃん、ひらほー先生が「最近の春日さんは高級車を買ったりしていて、お金を使いたいフェーズに入ったんじゃないかと」って語っていて。
試合には勝ったけれども味玉つけてもいいよ、っていうムーブもまた、ひなあいでの伏線回収になっちゃってて良かったです。

死んでもやめんじゃねえぞ

このドームでネタを読まれたリスナーさん、一生忘れられない思い出だよなぁ…。しかも、リスナーさんがどれくらい笑ってくれているのか、が可視化、肌で感じられる機会でしたし。
どのネタも面白かったですからね。メール職人さん凄い。

個人的には、カラテカ矢部さんがスカイダイビングして帰ってこないヤツ、めちゃくちゃ最高でした。
若様の「衛星軌道に乗っちゃって」っていうガヤがまた面白くてヤバかった。

漫才のコーナー

凄かったなぁ。
そして、面白かった!

あちこちオードリーを見てるとなおさら、二人の空気や、若様の魂の叫びが刺さってきます。

春日さんがよく『ネタ受取師』っていう扱いをされまくってるんですけれども、そこに、春日さんがちょっとだけ自分のエッセンスを混ぜて、若様の期待をちょっとだけ裏切ってみる、みたいなムーブをするのが最高ですね。
その裏切り方が上手いし、裏切らない時は100%で役割を全うするしで、若様、本当に最高の相棒を見つけられて良かったなぁ、と勝手にエモくなっておりました。

復唱させるパートでの「私は、アドリブをしません」とかも、進行出来なくなっちゃうから今はやめてくれ、っていう注意としてやりつつ、最後にちゃんと「寂しいな!」と、本当にやめるなよ、っていうフォローを入れるところとか大好きでした。

終盤、若様が自分自身の感謝を述べるところも、あちこちオードリーで心の御札を剥がされまくったりしているからこそ、あの場でああやって口に出せているのかな、と思ったり。
テレビで見せて良いこと、見せない方が良いこと、みたいな感覚、アンテナをしっかり自分なりに切り分けている若様が、春日さんのお手本をなぞりながら、普段はこんな事言わないんだけどな、みたいな事を思いつつも、ここで、このタイミングなら、言ってもいいか、って感じで、いつもなら口には出さないでおいた自画自賛をして走り切る姿。きっと、この15年で色んな事を積み上げてきたからこそ、今、こういう形になったんだな、と思いました。

本当、なんか、凄かった。
二人の掛け合いに、昔から変わらない関係性のようなものが凄く滲み出ていて、それが約30年くらい?ずっと積み上がっていった、という過去と、それがずっと変わらなかった事実から、この先もきっと、二人で同じように笑って、ふざけて、漫才をやっていくんだろう、という未来まで見えるような、そんな漫才で。
これが多分、"人生"っていう事なんだろう、と思いました。

本当、行って良かったし、行けて良かった。
最高にトゥースな時間でした。


余談:オードリーさんを最初に尊敬した瞬間の思い出

最初に言った通り、自分はリトルトゥース度は全然初心者ではある、って思ってたんですが、よくよく思い返すと、オードリーさんがM-1で爪痕を残す前からオードリーさんをテレビで見ていたのを思い出したり。

しかも、テレビ出始めの頃って、正直、あんまり面白くなかった印象が強かったです。

ところが、M-1の準優勝した回の、半年くらい前かな?その頃から、急激にめちゃくちゃ面白くなっていったのも、同時に強く覚えています。
その時期、クラブのバーカウンターで、お笑い好きのDJさんと「今、オードリーが面白い!」って話で意気投合したくらいです。

しかもそれが、やってる事自体はズレ漫才のフォーマットで全然変わってないのに、なぜかあの時期、急激に面白いと感じるようになっていて。
未だに、なぜあんなに面白くなったのか、っていう理由が分からないんですけれども、理屈はさておき、本当に面白く感じるようになった、という事実だけはあって。
あの時、オードリーさんへの評価は完全に覆って、凄いなと尊敬したのを覚えています。

ということで、リトルトゥース初心者だけれども、意外と「オードリー古参」勢、だったかもしれません。

余談:春日派

今回のライブで、自分は春日派という事を自覚しました。

本当に、軸がブレないところ、めっちゃ好きですね。
東京ドームで何を話してるんだよ、って言われるくらいに、二人の思い出の長楽のポークライス、というマニアックなチョイス。
その身近オブ身近なエピソードを、ドームに持ち込めるタフネス。めっちゃ良い。

予習のために聴いてたオールナイトニッポンでも、どっちのトークパートも面白いんですけれども、やっぱり春日さんの絶妙にしょうもない話の方が結構好きで。春日さんのエピソード、好きだなぁ、と。

漫才の最初に「春日のここ、空いてますよ」のところを、全力のトゥース!にしちゃうところは、意図的だったのか、単にミスだったのか、どっちか分からないところも良かったです。

ミスチルに合わせて歌う時に、トンで上に上がってみる、っていう、本当に絶妙な小ボケ。なんかこう…若様にだけウケたらまずは勝ち、みたいな、ちょっとしたイタズラみたいなおふざけも、なんか可愛くて良いなと。

ひなあいの対決系の企画で、忖度なしでガチでやって日向坂メンバーに圧勝する姿とかも、鉄人っぷりを発揮していて良いし、でも裏ではメンバー大好きで優しく接したりしていて、そういうところで結構好感度が上がり続けてたんですが、今回のドームライブは決定打になりました。
春日さん、好きです。


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