見出し画像

22人でスマートシティ大邱へ・・・

最初は、10人も参加してもらえればいいかな。
そう思って考えたスマートシティ大邱を訪れる視察企画ですが、思いのほかに多くの方にご関心を持っていただき、私を含めて22人で大邱へ行きます。
恐らく、参加者のほとんどは韓国で3番目に大きな自治体である大邱広域市がどこにあるかも知らないと思います。
そんな自分が知らない韓国のちょっとサイズの大きな地方都市でスマートシティが作られているなど想像もできないかも知れませんね。
日本でも韓国でも同様で、一般の市民は日常の中に溶け込んでいるサービスをことさらスマートシティとして意識する事はありません。
それを実証するように、海外向けの展示会の仕事をしている20代の女性に「今月、大邱市へスマートシティを見に行くよ」と言うと、「え、何ですかそれ? 韓国にスマートシティってあるんですか?」との回答。
世界でも進んだスマートシティ先進国であり、デジタル政府ではトップと言われている韓国でも市民レベルの認識はこんな感じです。
しかし、それは日常の暮らしの中に溶け込んでいると考えると、それはそれで良い傾向かも知れません。(リンクは観光ビデオですが大邱の公共交通のアクセシビリティが紹介されています)

スマートシティオペレーション/データハブセンター

大邱は、旧市街の東区、中区などから外れて、車で30分ほど離れた寿城区(ソンスグ)にある「アルファシティ」と言われるスマートシティ・コンプレックスエリアに行きます。
そこには、スマートシティセンターがあり、エリア全体で開発型のリビングラボになっており、交通、モビリティ、ヘルスケアやメディカルなど分野別の取り組みが行われています。
初日は講義などを聞きながら、大邱のスマートシティ担当者から大邱めざしたスマートシティ作りを学びます。
声の大きな人が主張する社会課題を対処療法的に単年度予算でデジタル化するのではなく、大邱としてどのようなサスティナビリティをめざし、市民中心や市民参画をどのようにするのか、産業としての育成や人材を育て、運営していくのか。
初日はそんな話題をテーマにして、大邱の10年以上のスマートシティの取り組みをお話をしていただき、実際に実装された安全管理、スマートウォータや水道データを利用した高齢者の見守り、ドローンを活用したGISシステムなどアルファシティの管制センターを中心に見学をします。
私自身は多くのスマートシティを訪れ、様々なタイプの管制センターを見慣れていますが、初めて見る人はこのような施設や設備を見ることで、スマートシティの存在を実感する事ができるようです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?