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HADO MASTERS CUP #22 が開催されました

2021/01/31、新バージョンでの初のMASTERS CUPが開かれました。

新バージョン、通称V10ですが、今版からは常にマーカーを見ていなくてもトラッキングできるようになっています。それだけ聞くと神進化みたいですが、産みの痛みというか課題も多く、選手の動きを見ながらアプリやルールを調整しています。

ギリギリまで修正が掛かっていたということもあり、昨日のADV・本日のMSTは普段はいない開発部隊が審判として常駐するという措置も取られました。幸い、進行が不可能になるほどの問題は起きず、今後も運営を続けていけそうで一安心という感じです。

身体のOVER ACTION

V10からは、便宜的に身体のOVER ACTIONと呼んでいますが、以下のShota選手のように、身体からライフが極端に離れる現象が発生する可能性があります。飛ばされた側からすれば何だあれはという感じですが、飛んだ側からすれば逆に全員のライフが動いて見え、しかも動いた場所が悪ければ常にLINE OVERになりえるため、有利不利でいえば不利要素のほうが多いと思います。

スクリーンショット 2021-01-31 16.58.11

これが発生する原因は色々あるので一概には言えませんが、原理を知ると少し頻度は減らせるかもしれません。そもそもマーカーを見なくてもなぜ位置がトラッキングできているかというと、カメラ自体の動きとカメラのモーションセンサー(加速度・ジャイロ)によります。例えばカメラの映像がだんだん大きくなって、モーションセンサーがZ(前)方向に反応しているのなら、前に移動しているだろうと想像がつきます。今まではマーカーを基準にその処理をしていましたが、今はカメラが見ている映像すべてがマーカーとなって総合的に判断しているようなものです。iPhoneの進化のおかげで、どの方向に動いたかがマーカーが常になくてもだいたい推察できるようになってきたのです。

ということは、このセンサーやカメラ映像が乱れるなどの影響によって、位置トラッキングはズレやすいと言えます。例えばコートと関係ないところをうろうろしていたり、首から下げたままつまりカメラがずっと塞がれたり不規則な動きをさせる時間が長いほど発生しやすいと言われています。この位置トラッキングのためのデータ収集はゲームが始まる前から(=カメラ起動してエントリーしている間も)行っているので、カメラやモーションセンサーに余計なデータを持たせたくないということで、試合開始前にCONNECTを一度してから再度カメラを起動し直し、試合を開始するというフローになっています。こうすれば、全員HMDを付けていますし、コート以外の余計な位置データが収集される心配も少ないです。

試合中に関しても、新版では首避けをする選手も多いので、そういうムーブが多いとズレやすいと言えます。まあ首避けって本質的(=身体に当たったら死)ではないので、今練習しても将来的には…という感じに持っていきたいというのが本音です。とはいえ今は有効ではあるしMST帯でも使用者は多いので、使えるものは使っていきたいですよね。わかります。わかる。私からは以上です。


以下、その他気になったことなど


溜まらんのだけど

これは試合中じゃなくてカメラ起動した瞬間から溜まらないという話です。

そもそも気付いている人がいたかどうかは分かりませんが、HADOの仕組み的に腕を上げたままカメラ起動すると溜まりません。最初から上がっている状態ですね。HADOは「腕を上げる」と溜まり始めるので、そもそも上がっている状態からだと「上げる」という動作がないので溜まってない、ということです。一旦下げれば溜まります。

で、これがなぜ今日頻発したかというと、新版からHMDを付けてコートに入って敵と相対してからカメラ起動をするというフローになったおかげで、その状態だとなんか身体のクセで腕を上げたまま待っちゃう人が結構いて、それだと上げてても溜まらないので、ということです。


常にLINE OVERなんだけど

これもカメラ起動直後の話ですが、10割がマーカーを認識していないことによる問題でした。新版はピントがあうまで少し時間がかかるという事がわかっています。少し待つか、待ってもピントが合わなければ一旦手でカメラを塞ぐと合いやすくなりますのでお試しください。


生カメの絵が地味

これは見てて思ったんですけど、新版の都合でみんなHMDを被ってもらってからコートインするので、素顔が映るタイミングがほんとに少なくなったなと思いました。この辺は映すものとかよく考えて番組作らないといけないですね。


最後に

いろんな制約はあれど、基本的にはV9よりも自由な動きができるようにはなっています。しかし今まで通り腕のOVER ACTIONはありますし、何より怪我をしないように、激しい動きはほどほどに。それでは今シーズンもよろしくお願いします。


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