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デトックスで体の柔軟性が向上するの⁈③

デトックスで体の柔軟性が向上するの⁈②〈つづき〉

メタルフリーへの道 

えも言われぬ苦しみが始まってから5ヶ月半後、ようやくその日が訪れた。
気合いを入れるためではないけれど、午前中に美容室で髪を切り、夕方いそいそと歯科医院へ向かった。
今回行うセレック(CEREC)というセラミック治療は、3週間前の虫歯治療で経験済み。装着後3日くらいは違和感があったけれど、その後は問題なく過ごしている。

銀歯よ、おさらばじゃ。
まずは、問題の銀の詰め物を取る。念のため虫歯がないか確認してから、セラミック用に歯を削る。セラミックが薄いと、ヒビが入ったり、割れやすくなるからとのこと。
そして、3D光学カメラで口の中をパチパチと撮る。
その後、セラミックの詰め物を作る小一時間は外出ができるので、スーパーへ夕ご飯の食材を買いに行った。問題の銀の詰め物がなくなったせいか、気分は上々。

うきうきのダダ漏れが止められないまま再び歯科医院に戻って、セラミックを装着。ちなみにこの日は2カ所。1回の通院で2つの歯の治療が終わるなんて、通うのが面倒なわたしには嬉しい限りだった。

問題の歯のセラミックへの詰め替えをした日は、元に戻った感覚で日常を味わうのに気を取られていて、くだんの青年歯科医のことはまるで覚えていない。
その日以降、体の猛烈な不調は完全に消えました。睡眠時間も元どおり、仕事後の疲れもほどほどになり、以前のように家事をこなせるようになりました。あっけないものです。

体調が回復して、やっぱりわたしは金属アレルギーなんだと確信したので、残り7つ入っている銀の詰め物もセラミックにしてもらうことにした。
流石に多いなぁ、お金もかかるし、ほんの少しの躊躇いを打ち消そうと家族に話すと、「高いね〜」と言われ、やりたいのならやればいいんじゃないのという反応。決断が鈍りはしなかったけれど、もう一声、背中を押してもらうような一言が欲しかった。金属アレルギーに詳しい人が周りにはいなかったので、しょうがないか。。。
その時は特に身体の不具合などは感じていなかったけれど、アレルギーを意識した途端に、口の中に金属が入っているのがなんか気持ち悪くなってしまった。少しでも体の負担になるようなものは入れたくない。歯科医には、メタルフリーにしたところで何かが変わるとは保証はできないけれど、ご希望ならと詰め替えを請け負ってもらった。

まずは上の歯3カ所を替えてもらった。深く(?)削ったところは詰め替え後に違和感が出ている期間が少し長くなったが、いつのまにか解消して、高さや噛み合わせなどの調整も問題なさそうだった。
わたしの都合で年末年始と花粉の飛散時期を避けていたら、歯科医も詰め替えを勧めていたわけではなかったからか、なんだかよそよそしくなり、いつのまにか歯科医院を辞めることになっていた。辞める人に急いで下の歯4カ所の詰め替えを頼んでも、やっつけ仕事にされたら困ると思い(違ってたらごめんなさい)、定期検診の時に次の担当医にお願いすることにした。

パッチテスト

暑い夏のある日、金属アレルギーとは関係ないことで皮膚科を受診する。
初診だったので、問診票をもとに先生からいくつか質問された。わたしの言葉足らずだったところに「他にもこんな症状はない?」というように突っ込んで聞いてくれるような感じだった。アレルギーに詳しく、親身になってくれる女医さんだったので、ついでに金属アレルギーの疑いのあることまでも話してしまう。
そこで「金属アレルギーでしょうね」とわたしが一番聞きたかった言葉を言われ、涼しくなったら金属アレルギーのパッチテストを受けられることを知る。

10月末に予約をいれた。
わたしが受けることになった金属パッチテストは1週間で、うち4日通院することになる。


初回は、看護師さんが背中に丸いシールみたいなものを16個貼り付けてくれる。15種類のさまざまな金属を染み込ませたものと、何も染み込ませてないもの1つ。間違えないようにマジックで印と番号をつけたのだが、後から写真でチェックすると、ちょっと憐れみを誘うような見た目になっていた。とほほ。
パッチを貼ってから48時間は、できるだけ汗をかかないようにと注意を受け、そのまま帰宅。
お風呂に二晩入れないので、そこがちょっと辛いところだったけれど、大人しく家で過ごす。仕事をしていたら諦めていたのかなぁ、なんて思ってしまった。
貼ってしばらくしていくつか痒いところが出てくるも、掻きむしりたいまではいかず、我慢はできた。金属アレルギーって認められたいけれど、制限されることが多い暮らしは嫌なので、反応するのは歯科金属だけで、軽症だといいなぁとずっと思っていた。ちょっと複雑な心境。

通院2回目。パッチを貼付してから48時間後になる。
まずは看護師さんに全てのパッチをはがしてもらう。その1時間後に先生の診察と判定。
プラチナと金、ニッケルに反応が出ていた。
プラチナと金は歯の詰め物に使われる代表的なものとのこと。わたしの感じていたことは間違ってなかったんだ、認められてホッとする。そして、なんだか有り難かった。
プラチナと金は赤みが強かったようで、2カ所に痒み止めのパッチを貼ってもらい、帰宅。
その日の晩は早めにお風呂に入る。背中は石鹸で洗わず、お湯を流すだけだったけれど、身も心もさっぱりとなって、なんだか有り難く嬉しかった。夜、1週間の中で一番痒みを感じたけれど、掻きむしるほどではなかった。
金属アレルギーは遅れて反応が出るものもあるので、まだ安心はできない。これ以上は反応しないで〜と、祈る気持ちで数日過ごす。

通院3回目。パッチをはがしてから3日後。(休診日がなければ本来は2日後らしい)
新たにコバルト、スズ、鉄に反応が出ていた。ニッケルもまだ少し赤みが残ってる模様。
パッチを取った翌日の日中とお風呂上がりにも痒みがあったので、なんとなく予想はしていたけれど、複数反応が出ていて、落ち込む。

通院4回目。パッチをはがしてから5日後(貼付してから1週間後)の最終判定。
新たに反応している金属はなく、スズだけ少し赤みが残っていた。

最終的にアレルギーと認められたのは、プラチナ、金、ニッケル、コバルト、スズ、鉄の6種類。プラチナと金は他に比べて若干強く反応がでたが、どれも軽症とのこと。その後、プリントを見ながら生活上の注意点の指導を受ける。30分くらいかかったかな。

〈つづく〉

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