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読書感想-BL小説-『疾風に恋をする/久我有加』

こんにちは、falです。
今回は久我有加先生の「疾風に恋をする」(イラスト:カワイチハル先生)の読了記録です。

時は大正、震災後の東京から大阪へやってきた新人役者の英介と人気役者の半次郎の話。

久我先生の作品読んでると関西弁喋りたくなってまう〜
方言って魅力的よね。独自の文化って感じで。
今回は大正時代なことによってさらに味わい深くなっております。

大事ないか?はめちゃ萌えした

あと、地の文にナチュラルにモノローグが混ざるのめちゃ好きや

気にするな、と言われた気がして、また胸がドキリと鳴る。
ほんとに、何なんだこれは。

何なんでしょうねぇ〜〜〜
無自覚状態で降り積もっていったあれこれが溢れて“ああ自分はこの人のことが好きなんだ”って気づく瞬間については、生きてる間にあと5億回は見たい。

カワイチハル先生のイラストが好きすぎて鼻血出るかと思った。
布のシワえっっr
ページめくって先に進んだはいいものの残像が強すぎて頭働かなくて、また戻ってしばらく見つめた…ハァ…すき…
BL小説の挿絵まじありがてぇ派です。

「恋の二人連れ」でメインをはってらっしゃる間宮照市先生も登場(お名前のみ)していたので、梓とのラブハピを思い出してそれも楽しかったなあ!

久我先生のシリーズものは読めば読むほど、あ〜これあの作品のあの方々〜とわかってとても微笑ましく楽しいのでぜひ。

てか魚すき屋って何よめちゃ美味しそうだった食べたい。

▼これよりネタバレあり




片意地者かたいじもんやなぁ」ってむいって頬つまむ
「ジャリみたいな食べ方すな」ってほっぺについた米粒を食う

英介のこと、だんだん好きになってったらしいですが、具体的にはどのあたりでどのように?!と詰め寄って詳しく聞かせてほしい。

若松半次郎の先輩スキルには惚れ惚れしましたね。
未熟な部分に自分から気がつけるよう機会を与えてくれ、なおかつさりげなくフォローしてくれる男、ついていきたすぎるやろ。一緒に仕事したいわ。

そんな半次郎を守るために、俺が東京に連れてくとか言うし、実際連れてくし、かっけぇよ英介。
サバイブしてきた者のみが身につけられる強さがうつやかさに磨きをかけていましたね。

笑っていると嬉しいとか、楽しい時を一緒に過ごしたいとか、そういう気持ちで相手を好きなんだって感じる瞬間もバリ尊いけど、英介みたいに、半次郎が辛いのが嫌だとか、彼の痛みを知りたいって感じた時に、相手の重要さを思い知るのも尊…

深いところで相手の心に寄り添っていたいということでしょ。愛やん。

半次郎が度々「お前はわしを好いとるもんな」ってからかって、英介も一応は「そういうことじゃなくて…!」ってバタつくものの、最後には素直に「まぁ実際好きですけど」って言ってくれるから可愛くてやめられん展開について、イチャイチャしてるってこういうことなんだろうなって思った。お願いだからずっとやっててね。

あとがきでぶっ込まれた二人のその後について、情勢を乗り越えて映画を創り続けることができてよかったけど、やっぱ戦争絶対に嫌だって思いました。

本当に、ずっと、好きだってたくさん言いあって、大切だって抱きしめあっててほしい。

末永くお幸せにぃ!!

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