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読書感想-BL小説-『花嫁代行、承ります!/榛名悠』

こんにちは、falです。
今回は、榛名悠先生の「花嫁代行、承ります!」(イラスト:サマミヤアカザ先生)の読了記録です。


榛名先生の作品、乙女ゲームをプレイした時と同種の高揚があるんですよ…
ハャァァって頭頂から声出してしまう感じのやつ。

無自覚不意打ちキュンを浴びたい時に読む。
隙がないはずの男が自分にだけ見せる子どもっぽさにキュンとか、コンプレックスだと思っていた部分をあっさり受容されてキュンとか、ね〜。

王道とは王の道と書きますからね。
我が王と認めた者に平伏す民の歓びはこれかと思う。

甘いというよりは、カレーという感じです。
定期的に無性に食べたくなるし、食べると、あ〜うめ〜!好き〜!ってなる。

サマミヤアカザ先生の麗しいイラストも大好きなので、ナスがトロトロの夏野菜カレー食べた気分です。(単純に好物)
最後にボーナスイラストもあって合掌した。

今作は、便利屋の奏多と大企業の専務 博臣の話。
便利屋という夢のある職業と、金とは希望を叶えるための紙という規模の金持ち。楽しい〜

こいつを好きになってよかったって、改めて思ったよ

宝物になってしまったものはしょうがない。一生大事にするしか。

続編もあるみたいなので楽しみ〜

フィクションならではのキュンを楽しみたい方はぜひ。


▼これよりネタバレあり




自分のことを好きではないどころか、拒絶している人を好きになってしまうのしんど…

鋭利な刃物を振り回すみたいな奏多の拒絶に、きっとものすごく傷ついたろうに、その恋をずっと変わらない熱量で持ち続けるってどんな気持ち?って思ったけど、奏多が自分についての悪口に反論していたのを偶然聞いてしまったからっての、胸アツだった。

同じように、偶然に再会したことでピットとラックの物語に触れた奏多が、博臣の溢れる想いを知って胸を詰まらせるというのもよかったな。
博臣の執着+偶然の奇跡=LOVE

絵本のうさぎたちを自分らに重ねて、結末に影響されて好物を作ってやろうとする奏多さん…そういうとこなんよな…好きんなるわ
(好きだって伝えると知ってるって返してくれるとこも最高す)

きっと博臣もこのうさぎたちが自分たちみたいと思ってファンになってグッズとか集めてたんだな、かわいいな、って思ってたらまさかの作者ーーー!
執着心の塊!多忙すぎて心配!

博臣が動物園の白うさぎに奏多を重ねて愛おしんでたエピ、すごい沁みた…
博臣の場合、奏多を重ねて想いを馳せてたってのもあるけど、純粋に“生きる“をしている存在がくれるパワーってすごいのよ。

うさぎがもぐもぐしてるのはほんとうにかわいい。

まさに昨日、うさぎが葉っぱや果物を食べる動画を永遠に見て日付を越してしまったんだけど、あれ伏線だったのか。
この物語をより一層楽しむための!回収完了〜

それにしても、自分らのことを「黒うさぎ」「白うさぎ」って言う子たち愛おしすぎたんやが。
あと、相手が自分のこと本当に好きなんだって知った時、涙が出てきちゃう二人もいとおしかったな。

ずうっと ふたり しあわせでいてね。

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