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読書感想-BL小説-『一途なファンの恋心/海野幸』

こんにちは、falです。
今回は、海野幸先生の「一途なファンの恋心」(イラスト:カワイチハル先生)の読了記録です。

今作は、会社の同期、入江と颯斗はやとの話。

あ〜いいなあ、甘やかしBLはいいなあ!
甘え下手な甘えたさんがなでなでしてもらって嬉しいけど恥ずかしくて困っちゃうの見るのだ〜い好き!
そんな甘え下手さんが、戸惑いながらも身を委ねる内にいつしか自然と安心して甘えられるようになるのを見るのはも〜っと好き!

我々の生きるこの世でも、我慢が得意な人にばっか苦しいこと起きがちじゃん?
人知れず苦しい思いをしている人にどうか幸せなことがたくさんあってくれよ。
(ていうか我慢が得意な人って何よ…得意になんかならなくていいし…)

そうなんだ、頑張ったんだ、大変だったんだ。偉かっただろうと、子供みたいに胸を張りたくなって、自分で笑った。

颯斗が癒されていくのと一緒になんだか私の心もケアされました。
海野先生の世界、その人間の陰で咲いている本人も気が付かないような魅力や愛おしさを見つけてくれる嬉しさと安心感があるよ。

またひとたび逆の視点から見ると、この人間の魅力に今世界で自分だけが気がついているかもしれない高揚感が半端ないね。

え、すごい、つまり、二人を見守っている我々こそ一番嬉しいポジじゃん。ありがとうね。

海野先生のファンやめらんねぇな〜!

染み込む甘さに癒されたい方はぜひ。


▼これよりネタバレあり




ファンって最高なんよね。
対象がなんであれ、応援するって楽しいのよ〜。
入江と友達になったら楽しそうだよね。
妹ちゃん&そのフレンズや花村さんの気持ちめちゃわかる。

コラボカフェやキャラケーキ、キャララベルなどなど…自分の興味の範囲ではない分野についてあんなに行動的で、一体どれだけ調べたんだ…って思うと颯斗いいやつすぎてめちゃ好き。
自分の興味あることに興味持ってくれて、さらにはあんなに一緒に楽しんでくれるとかもうそれだけでかなり大好きだけど、入江の場合、さらに外見や振る舞いもツボだなんて…!よかったね入江ーーー!

アイドリのタケルにも嫉妬するからなっていう颯斗かわいすぎて鼻血出るかと思った。
「なんでタケルばっかり下の名前で呼ぶんだよ」とか言われる入江の心中お察しして心からお楽しみ申し上げました。


今回、二人ともが、恋愛よりも先に人間として好感を抱いていたってところがとてもよかったな〜
どんな人間なのか知れば知る程に好きになっていくのが、時間や経験を共有したからこその関係性という感じでとても好もしかったです。

最後の一文がとても愛に溢れていて本当に好きって思った。
愛をにじませて紡がれればどんな言葉も“愛してる”になるのね。
はぁ〜、尊。

末永くお幸せに!

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