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スパコミにサークル参加してみた

昨年WEBオンリーに初めて参加しまして、「本を出したからにはオフラインのイベントにも出よう!」となり、新刊を作ってスパコミに参加してきました。
サークル参加者としての一連の流れをひと通り経験できたので、レポとして残しておきます。


1.イベント申込と準備

スパコミは5月開催ですが、1月のうちに申し込みを済ませて覚悟を決めておきました。
そして、イベント用の備品を揃えるところから始めました。

<お役立ち備品>

・セリアで購入したフィギュア用ひな段(アクスタのディスプレイに使用)

・イベント用のポケット付き敷き布(自分で縫わなくて済むので大助かり)
https://nun-lily.booth.pm/items/1206955

・値札テンプレート(Canonの同人誌作成応援サイトより)
https://cweb.canon.jp/pixus/special/room/doujin/sampleitem01.html

・ポスタミニ(A3サイズまで対応。お品書き展示用)
https://posutaya.com/posutamini/mini.html

あと、首からさげるカード入れも買い、当日はオモテ面に自分の名前&裏面に身分証明書(R18本を買う時用)を入れておきました。

2.原稿作成~おたクラブさんにネット入稿

今回は、過去絵のフルカラー再録集を新たに作成しました。
印刷はおたクラブさんにお願いしました。

おたクラブさんは、予約→原稿作成→入稿の順番ではなく、入稿時に納品日を指定する方式です。
そのため、事前に本の仕様を決めて、納期カレンダーで締切日を把握しておきましょう。
(4営業日仕上げだと本文フルカラーは不可でした)
受注数が多いと受付が終わってしまうこともあるため、早めの入稿が安心だと思います。

表紙は「背幅の計算」欄でサイズや用紙を選択するとテンプレートが出てくるので、そちらをダウンロードして作成します。

私は同人誌印刷所の紙見本帳を1つしか持っていなかったので、紙の選定にめちゃめちゃ悩みました。
事前に、イベント会場の印刷所ブースで紙見本帳や印刷見本帳をゲットしておくのがお勧めです。すごく参考になります。

表紙のデザインは、センスがないので悩みまくりました。
もっと日数に余裕があったら、専門の方に依頼してみたかったです。

<原稿作成~入稿までの手順>
私はCLIP STUDIO PAINT EXを使用しています。
原稿は以下の手順で作成しました。

(1)ファイル→新規で「コミック」を選びます。
保存先フォルダ・判型・表現色・解像度・ページ数・綴じる方向を設定し、「OK」をクリックして原稿の元を作ります。
(今回は本文フルカラーなので解像度350です)
表紙は別ファイルで作成するのでチェックは入れません。

本来はここに印刷所のテンプレートをあてはめますが、クリスタのトンボと一致したのでそちらを参考にして作成していきました。

表紙は別ファイルで作成するので含めていません

(2)今回は再録集なので、本文の各ページにpngでイラストを貼り付けて編集しました。
(一行で書いていますが、ここが一番時間がかかります)

(3)原稿が完成したら、ファイル→複数ページ書き出し→一括書き出しを選択します。
※一括書き出しのすぐ下にある「製本3Dプレビュー」を使うと、事前に完成イメージを確認することができて便利です。
(ノドの見づらい箇所に台詞が入っていないか等もここで確認できます)

※以下の(4)・(5)の書き出し方法は、あくまでもおたクラブさん用の仕様なのでご注意ください。
印刷所によっては、書き出すファイル形式がpsd、出力イメージにトンボやノンブルも含めるなどの違いがあります。

(4)書き出し先のフォルダーを選択し、ファイル形式はpngにします。
書き出すページの範囲を選んで「OK」をクリックします。

(5)出力範囲を「トンボの裁ち落としまで」にして、100%のままで出力します。(出力にトンボやノンブルは含めなくて可)
ファイル名は自動的に連番で出てきます。

(6)できあがったファイルを、おたクラブさんのサイトにネット入稿します。
本の種類・用紙・納期等を選択して、ファイルをアップロードして注文を行います。

ファイル名を連番にしていたので自動的にソートされました

なお、用紙等を選択している時点ではそれぞれの値段の違いがわからないため、最終的に値段と単価が出てくるまでちょっとドキドキします。

今回失敗だったのは、本文用紙をコート135kgにしたら厚すぎて、ノドの部分が読みづらくなったことです……。
イラストメインの再録集で漫画は少しだったので致命的ではなかったですが、用紙をもう少し薄くするか中綴じにしておけば良かったと思いました。
印刷自体はとても綺麗でした。ありがとうございます!

3.イベント当日

余裕入稿で新刊も早めに到着、事前搬入の発送もばっちりと優等生な進行でしたが、なぜかイベント前日夜に「ペーパーを作ろう!」と思い立ってしまい、ほぼ寝ないというギリギリな状況になりました。(イベントあるある)

現ジャンルでのオフラインイベントの参加は初めてでドキドキでしたが、同カプの方々と直接お話できたり、アフターに行けたりしたのも楽しかったです。
旬ジャンルではないので全体的にまったりしており、特にこれといったトラブルもなく無事終了となりました。

4.委託

今まではBOOTHで通販を行っていましたが、今回はとらのあなさんに委託をお願いすることにしました。
まず、サークルポータルにサークルの登録をしてから本の情報や見本をUP。
BOOTHでも通販をしていると、「併売」扱いになります。
(併売だと、とらさんでの預かり期間が短くなります)

納期返信はすぐに来るので、送付状を印刷して本を発送。
今回は冊数が少なかったので、箱でなくレターパックで送りました。
(そのため、側面貼付用の送付状は使用せず、中に入れるほうだけ使いました)
とらの通販サイト内に予約ページはすぐに作成されますが、本が先方に到着してから入荷完了になるまで4~5日程度かかりました。
ちなみに、新刊・既刊の2種類を同時に送ってもスパコミ新刊のほうが作業が早かったです。
あと、委託数が10冊未満だと最初から「残りわずか」表示になります。

5.感想の受付場所を作る

今まで感想の受付場所を全然作っていなかったのですが、今回は思い切って絵文字箱のWaveboxを設けてみました。

Wavebox自体を受付停止にすることはできませんが、メッセージ欄を閉じることはできるので、いざとなったら絵文字オンリーにすればいいかなということで…。
絵文字4種類も自分でカスタムできます。
イベント後に早速感想もいただけたので、設置して良かったです。

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