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脂腺のう腫を取った話(腕)

<概要>
脂腺のう腫が右腕の肘付近にできたので、日帰り手術で取ってもらいました。


1.脂腺のう腫とは

<特徴>
皮下にできる良性腫瘍です。半球状のしこりで、多発する傾向があります。皮膚のかなり内側にあるため、吹き出物のようにプチッと潰して中身を出すことはできません。
治療方法は「中身を手術で摘出」の一択です。
私は遺伝的にこういったものができやすい体質のようです。
↓こちらは以前背中の脂肪腫(6cm)を取った時の体験談です。

<気付いた流れ>
最初の自覚症状は、しこりではなく「右手の人差し指が痛くてグーが握れない」でした。
整形外科でレントゲンを撮ってもらいましたが、骨は正常で原因不明。
消炎剤を塗っても、一向に治る気配はありませんでした。
そして1か月後、右腕の肘付近に0.7cm程度の固いしこりが2つ並んでいるのを偶然発見しました。(触らないと気付かないレベル)
腕と指の筋肉は繋がっているので、このしこりが指に悪影響を及ぼしているのでは?という考えに至りました。

図解(指は右でしこりが左)

2.診断~手術の流れ

背中の脂肪腫を取った時と同じ病院(形成外科)に行き、手術で取ることにしました。粉瘤専門の病院なので、お医者さんも取る気満々です。
放置しておくと、最悪10倍くらいの大きさになると言われました。

<大きな流れ>
・エコー検査のみで、MRI検査は無し(ハンディサイズのエコー装置を当てて診るのみ)
・翌週、看護師さんから手術の注意点を聞き、同意書にサインして捺印
・処置室に移動して局所麻酔で手術(10分程度)
・手術後は、休む必要もなく会計を済ませて即帰宅
・さらに1週間後に抜糸(傷口はまだくっついてませんでした)

手術は仰向けに寝ておこなったので、目線は天井に向けて摘出するところは見ないようにしました。局所麻酔がすぐに効いたので、全然痛くなかったです。
終了後に摘出した中身を見せていただいたところ、しこりをそのままスポンと抜くのではなく、小さい穴から黄色い固めのマヨネーズを絞り出したような感じでした。
切った長さは3mmで、縫ったのは1針です。まっすぐ切ったわけではなく、穴になっていました。
一つの穴から2つのしこりの中身を抜きました。
傷口が小さかったので、血抜きのドレーン(管)はつけていません。

3.手術後

手術後に処方されたのは、ガーゼ、サージカルテープ、軟膏、化膿止め、痛み止めでした。背中の時と全く同じです。
1週間後の抜糸まではシャワーのみOK、風呂に浸かるのは禁止。(プールも同様にNGです。溜まった水には雑菌が多いからです)
運動やアルコールも禁止。
傷口は清潔にして、1日2回軟膏を塗ってガーゼを貼りかえます。
抜糸したら傷口がまた開いてしまったので、かさぶたが固まって絆創膏を外せるまで2週間程度かかりました。
人差し指の痛みは徐々に軽減していき、4か月後にようやく治りました。

4.費用

今回は、受診→1週間後に手術→1週間後に抜糸で病院に3回通いました。
自己負担3割で、手術代は8500円。診察・薬・ガーゼ・テープ代も含めると、トータルで約1万5千円でした。

5.備考

以前背中に脂肪腫ができた時の記事で「今後は身体を触ってチェックします」と書いた通り、身体をあちこち触る習慣がついていたので今回は早期発見できました。
ただ、しこりよりも先に指のほうに症状が出たのは予想外でした。
お医者さんには「胸とか顔とか色々な場所に出ますよ」と言われたので、今後も油断せずチェックしていきたいです。

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