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スカート澤部さん×ASKAさん対談に心動かされる

いやぁ、スカート・澤部さんのラジオにASKAさんが出られていましたが、これはとっても質の高いインタビューでしたね!
澤部さんのラジオ、しかもシティポップがテーマなところにASKAさん?と、かなり気になっていたもののリアルタイムには聴けていなかったのですが、
こんな素敵なnote記事を読みまして、これはきっと良い放送回なんだろうと聴いてみたらやはりすごかった。

ASKAさんは、長く深く聴いている人たちにとっても、いつまでも謎めいたところのあるアーティストですね。
それも作られた謎めきでなくて、ご本人の”超”のつく純粋さであったり、物忘れや言い間違い?であったりと、本当に好きでい続けることが楽しいアーティストなのですが。

今回の放送は、そのASKAさんの懐の深さやお人柄の良さが堪能できたところが良かったなと思っています。
言葉に書くと陳腐ですが、いやぁ、ASKAさんというアーティストの何が素晴らしいって、ここだと思うんですよ!ちょっと強めにこれは言いたいですよね。

インタビューから引き出されたASKAさんの言葉の数々がとても良かったのですが、澤部さんが言葉の上で巧みに持っていったというよりは、澤部さんの存在によって引き出された部分だなと思いました。
澤部さんが目の前にいるからこそ出てきた言葉なんだろうなぁと。

最後の選曲も最高でしたね。澤部さんと一緒に聴きたい、「君が家に帰ったときに」。

ASKAさんは、多くのインタビューを読んだり聞いたりして感じることなのですが、主体がASKAさんにあるにも関わらずどんな人がインタビュアーをしているかが重要になっていて、それはASKAさんがインタビュアーによって回答を変えるように思えるからなのですよね。

きっとご本人の優しさから、この人はこんなことが聞きたいんだろうな、と瞬時に察して提供するのが本当に得意、もはや特技といって過言のない方なんだろうと思っています。

ラジオではASKAさんからデイヴィッド・フォスターの話を媒介にして色々なことを話されていましたが、おそらく澤部さん、その向こうにいるリスナーへのプレゼント、といったような内容でした。

驚いたのは「WALK」('89)はデイヴィッド・フォスターから影響を受けたライン上にはない、という話でしたね。
澤部さんもドカンとショックを受けていましたが…年表上では間違いなくA.D.=After Davidなのですが、そのライン上ではないという話でした。

えっ、本当に?と、ASKAさんファンは耳を疑いますよね。
だって「WALK」の収まるアルバム『PRIDE』の表題曲「PRIDE」はデイヴィッドに寄せたと公言していますし、ライブでは彼の曲とのマッシュアップも披露していましたから…。

きっと、どれもこれもではない、という意味なんでしょう。いや、これは掘りがいがありますね。「WALK」から後の曲の方が、というのは具体的にどの頃、どの曲たちを指すのか。これ、ASKAさんの記憶違いだったら笑ってしまうんですが。でも作ったご本人が言うのだから間違いないでしょう。

デイヴィッドからの影響というのも、「なんか、この辺から桁違いに洗練されてきたなぁ」というのは素人耳で聴いていてわかるものの、具体的にどのポイントなのかというのは、私はずっと識者の方々に聞いてみたいと思っているところです。

例えば「MY Mr. LONELY HEART」('87)は影響を受けて作った最初の曲と公言されていますが、この曲はとてもシンプルな構成をしているので、どこに影響が反映されているのか確信が持てていないのですよ、私。
大サビ前の間奏部分かな?と考えているのですが、この間奏のコード展開はASKAさんが作っているのか?
編曲クレジットを今チェックしにいったら、ASKAさんと瀬尾一三さんですね。ASKAさんが作った可能性が高まります。やはりこの間奏へのこだわりを指すのだろうか?

…と、頭がついつい旅に出てしまうほど、このラジオはインスパイアされるところが多い、良い放送回でした。
来週も引き続き、楽しみに待つことにします!

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