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SOBGIT2s 12 On the Road

「400年前ってどんな時代だったのかな」
「あんたそのへんの音楽ばっか聴いてるもんね。
映画とか」
「うん。BeatlesにStonesにJimi Hendrixに。
jazzもいいものばかりだ。なんでクラスの奴らは
あんな退屈な音楽ばかり聴いているんだろう。
下手すりゃ音楽さえ聴いてない」
「いまもいいものはあるよ。あんたが知らないだけで」
「そうかもね。リョウだけかもな、話があうの。
あいつは本だけど。これ借りたんだ」
「ジャック・ケルアックの路上ね。
あたしもよく知らないな」
「孤独な旅人も借りた」
「ふうん。孤独、ね」
「1950年代から60年代にかけてビートニクっていう
ムーブメントがあったんだって。いまから450年も
前の話だけど。アメリカだよ。Bob Dylanなんかにも
影響を与えたって」
「あ、その人なら知ってるよ。ノーベル文学賞とったんだよね」
「そう。DylanはDylan Thomasからとったんだ。
ウェールズの作家なんだって。これもリョウが教えて
くれたんだ」
「あんたリョウの話するといきいきするね。いつもクソ
つまんなさそうな顔してんのにね」
「つまんないよ、実際。クラスの奴らの話なんか聞いてると
エイリアンみたいだ。何も入ってこない。まあこっちが
エイリアンなのかな」
「それはあたしもそうだったよ。だから高校行かないで
いまの店にいるし。最高よね、同じ嗜好の仲間がいっぱい
いてさ。不思議とほかの趣味もリンクしてるのよ。
食だったりカルチャーだったりさ。面白いよね」
「へえ」
「だからあんたもこっちの世界にくればいいのに」
「興味ないよ」
「そーう?潜在的にはあんたはいいもの持ってるよ。
むしろ上玉だね。あー調教したいなー」
「アオイ姉ちゃんってそればっかだね」
「リョウもあいつはいい Sになるよ。まだ17だからね。
あー開発したいよ〜〜やん濡れてきちゃった〜〜♥」
「……もういいから」
「見る?姉ちゃんのおまんこ見る?指とか入れてみる?
ペニスいれてもいいよ?」
「ちょっとー」
「あーもうダメ。あたし適当な男とやってくるわ。
留守番お願いね。いってきまーーーーーす!!」
「……いってらっしゃい」

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