試訳：创作进行时（創作進行時）尹正編2020年夏②

Q4:以前あなたは霊前で泣くシーンが難しいと言っていましたよね？
A4:程府での撮影で、私は程鳳台の写真を持ち、片隅に行って長い間見ていました。モノクロの一枚の写真です。それからすべての機材が揃っているディレクターの前に行きました。さて撮影になりますが、（台本の状況から察せられる）状況は一つしかない、その人の本能から現れる反応ですから。でもテイク1の後、テイク2もあり得ないわけではない。テイク1の感覚とパフォーマンスで、もっとも持ちたくないのは自分の演技の予測でした。繰り返しの演技ではさほどの誠実さをこめられず観衆に伝わりません。

ドラマ映像）程鳳台：それは芝居の中の事。全部偽物だよ。
商細蕊：起きていないことを芝居にすることはできません。

Q：まるで商細蕊の口を借りて、今、尹正が話しているように感じます。
A：そうですか？ならお礼を言わなきゃ。ほんとに。あなたが見て感じたように、私はそんな感じなのだと思います。あなたに同意している証拠を示しましょうか。尹正と商細蕊、これら二つのものはひとつに捏ね上げています。（ドラマのセリフは）私が言ったことではなく、それは商細蕊のセリフです。もちろん私がいま話したばかりの通り、特に気を配って誠実な演技を心がけています。

ドラマ映像）商細蕊：どうして、約束したのに、なぜ彼女は約束を守らないの、約束したのに、騙したの？　私は馬鹿な子供のように彼女に騙されたんだ

A:初めは本当に理解できると思ったんです。だけれど、共感することが出来なくて、でもその後ひとつの発見をしました。それがなんであるのかわかりました。小さな子供にとっての母親、彼女が救う手立てもなく亡くなったとします。でも子供はベットの脇で大声で叫ぶんです。この子は悲しくないのだろうか？とても悲しいに違いありません。ママは逝ってしまって、冷たい遺体が病床の上にあり、そこは布で覆われています。子供の目には一滴の涙もありません。母親の遺体を指さして、返事のないママを罵るんです。「ママは言ったじゃないか！一緒にいるって！ママは嘘つきじゃないでしょ？！」そしてその状態はとても怒っている。どうしていいかわからない、ただ悲哀の痕があるだけです。だけど、しばしばこの類の怒りをあなたも覚えることがあるのではないですか？心が砕けて、跡形もなくなるような、とても心配で不安定で、、、そんな感じ。そんな風にふと思い至ったんです。私は愛、これは愛だと言いたい。

ドラマ映像）商細蕊：ね、、、姉さん。

Q5:クランクアップの日はどんな感じでしたか？
A5:とても悲しかったです、あの日ずっとディレクターが泣いていて。西北の男のように背の高い人がですよ。鬓边不是海棠红クランクアップだと彼は泣いていました。（撮影は137日を要した）ディレクターに泣かれたことがホントに嫌でした。辛かったです。
Q:あの日あなたも泣きましたね。
A:ずっと緊張していました。花束を抱いたらこらえきれずに涙がこぼれてしまいました。

クランクアップ当日映像）尹正：皆さんと一緒に撮影に臨めてとても光栄でした。このドラマは私の最も大事なドラマの一つでなければなりません。

A:鬓边不是海棠红の世界はとても豊かにカラフルです。とても疲れましたが、杜七がいて、程鳳台がいて、小来、十九、大聖、薛千山がいて、多くの人たち、姜登宝がいて、皆と一緒に盛り上げて作っていきました。しかし、クランクアップの日には杜七は李澤鋒に変わり、程鳳台は黄暁明に変わり、商細蕊は尹正に変わりました。私たちはかならずまた集合するだろうな、、、どんな風にどうやって、、、わかりませんがかすかにそんな気がしました。

Q6:みんなが考えることかも知れませんが、あなたは商細蕊を影のように身に纏っているように思います。
A6:（鬓边不是海棠红を通じて）幸い私は多くの事を身につけたし、内面においても磨きをかけることが出来ました。商細蕊も私のためにいくつかの事を変えました。さらに加えるとこのドラマに関することとなると、たとえばインタビューを受けるとか、そういう時無意識のうちに私は商細蕊の状態に入ります。このインタビューを見た人達が鬓边不是海棠红の世界を訪ねてくれるように、私は商細蕊の感覚を呼び戻すように尽力しています。
Ｑ：それで彼はまだ本当にあなたの心のなかにいますか？
Ａ：うん、そうです。先輩方もよく言うのですが、役者はその演技キャリアを通して、演じたキャラクターがひとつか二つ、役者の裡に棲みつくのだそうです。
Ｑ：商細蕊はその一つ？
Ａ：そう、そして、私は彼が唯一の人かもしれないとも思っています。