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【イギリス生活】街には音楽が溢れている。

週末になると、わたしが住んでいる家の近くでは、ストリートミュージシャンが集まり音楽を奏でている。


ある時は、陽気でパワフルなアフリカ系の男性が電子太鼓のような見たことのない珍しい楽器で演奏していたり、


またある時は、ちょっと控えめなアラブ系の男性がアコーディオンを使って悲壮感漂う、とんでもなく切ない曲を奏でていた。



また別の日には、イギリス人の青年が、自分の音楽の世界に入り込み、優しい音色の電子バイオリンで一生懸命演奏していた。



それぞれ違う楽器を演奏する、違う出身地のアーティストたち。


自分の音楽スタイルを貫いて、わたしたちを楽しませてくれることに、とても魅力を感じる。



そして、彼らの素晴らしい演奏のおかげで、街には心地よい音楽が溢れている。



彼らの演奏する姿をぼんやり眺めていると、
「街に音楽があるって、何だかいいな」と、思った。


街ゆく人たちも、たまたまその時間にそこにいるのだけれど、みんなで同じ音楽を聴くことで何だか街全体に一体感が生まれるような、そんな気がするのだ。



中には、「素敵な音楽を奏でてくれてありがとう!」と、彼らが用意した小さな箱にお金を入れているお客さんもいる。と言っても、わずかな小銭程度なので、ほぼボランティア状態で演奏しているのが現実。



暖かい時期と比べると、寒くなるにつれてストリートミュージシャンの姿を見る機会は少しずつ減ってきてはいるが、やはり音楽が流れていると街が活気づく。


イギリスの都市や街では、ストリートパフォーマンスの活動を積極的に推奨する文化があるらしい。


ストリートミュージシャンたちのおかげで、わたしは、街の中で音楽を楽しむことの素晴らしさを再認識した。


今週末も彼らは来てくれるのだろうか。

次はどんな曲を聴かせてくれるのだろうか。



ストリートミュージシャンたちの音楽に対する情熱に、すっかり虜になっている。

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