電話の「リリリリリリ」という丸みを帯びた不快な音で気が付く。
親かが朝食ができたことを知らせてくれていた。

私の部屋は二階にあり、リビングから一番簡単な連絡手段が電話になっていた。

頭は起きたが、目は起きていない。昨晩は4時まで作業、もとい趣味のデザインをしていた。

水分が足りていない眼球を無理やりこじ開け、薄目を開ける。布団を足でワサワサと撫でる。それが気持ちよくて二度寝をしそうになる。

それでも体に鞭打って、廊下に出た。白い朝日が見えた。空気がガラスのように透明で澄んでいた。

寒い冬の日がまた始まったのだと思った。

Memo

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