見出し画像

僕と梅農家さんの物語。

初めまして、僕です。
趣味は読書
現在は会社を売却しビジネスから距離を置き
空に囲まれた「書斎」と呼んでる別邸で
大好きな本を満足するまで読む
毎日を過ごしています。

Twitterを始めたのは経営している時に
お世話になった先生からの教えがあり
自分の知らない”世界”を知る為に始めました。

そんな贅沢な毎日を
約半年ほど過ごしていますが
無職になった今でも僕自身
昔から自然が好きだったこともあり
ビジネスとは関係なく趣味の一環で
援農ボランティアを続けています。

突然ですが福井県にある
三方五湖をご存知ですか?


若狭湾国定公園に属する国指定の景勝地で、
ラムサール条約にも指定されている
自然豊かで美しい場所。
その周りに梅林が広がり
水と緑のこの上ない美しい風景が広がります。

今回は
僕にとっての6月とは
その梅林から一年にたった一1度だけ
収穫される「梅」と
希少な福井の梅を作っている農家さんと
僕の物語をnoteで公開したいと思います。

皆さんは「梅」と言えば
何を思いつきますか?
「梅干し」「梅酒」「梅ジャム」などを
想像すると思います。

ちなみに
梅生産量日本一を誇るのは和歌山県。

日本国内で生産される国産梅の6割は
和歌山県産でありブランドでもある
「南高梅」が占めております。
果樹王国紀州和歌山の
ブランド梅であるだけでなく
梅のトップブランドとして
その名は知られていると思います。

そんな中で全国生産数6番目が福井県。
福井県で代表的な梅と言えは
紅映(べにさし)という梅です。
梅は有名なブランド「南高梅」に始まり
多種多様。
小粒から特大粒までざっと
70種類以上はあると言われています。

こちらがその紅映(べにさし)。

青梅が熟するに従い、
鮮やかな紅色に染まります。
そしてなんとも言えないかぐわしい香りを
放つこの紅映(べにさし)。

最大の特徴は「種が小さいこと」
その分、実の部分が多い梅。
PHは2.7程度と中くらい。
酸含量は4.6%前後と
程よい酸っぱさであるため、
梅干しに人気の品種です。

種が小さいゆえに、
肉厚でぽったりとした食感が
たまらなく美味で、

一度、紅映(べにさし)で梅干しを作ると
もう紅映(べにさし)でなければ。

という方も多いという噂の品種です。

そんな梅を健気に一途に
一生懸命作っている農家さんと
僕が出会ったのは5年前の6月。

仕事で福井県小浜市に訪れた際
取引先の方から、この時期がちょうど
青梅の収穫時期だと教えてもらい
実家へのお土産で「梅干し」でもと思い
「梅の里会館」へ立ち寄った。

梅の里会館の裏には広大な梅林があり
偶然そこで収穫をしている方に
たまたまお声がけしてもらった事が
僕と農家さんご夫婦との
初めての出会いであり
この物語の始まりときっかけとなった瞬間。

正直、梅なんて興味もなかったのが本音。
だけどこの農家さんご夫妻は
一体どこの誰だかわからない僕に
生産している梅について、
この地域の事について、
はたまた、家族の事や業界の事を
永遠と2時間ほど話された。

そんな話を一生懸命してる姿に
何故か心打たれた僕がいて
いつか収穫を手伝いに行くと
約束し連絡先を交換した。

大阪に帰って多忙だった当時の僕は
とてもではないが
寝る時間もご飯を食べる時間も
惜しいほど時間がなかった。
と言うか
「時間を作る」という気持ちに
余裕もなかった。

心身共疲れ切った僕ではであったが
何故かふとした瞬間に
このご夫婦と話している時の事を思い出し
何故か話がしたくなった。

すぐさま交換した電話番号に連絡し
「お話したいです」とは素直に言えず
「お手伝いに行きます」と
お伝えしたところ
あっさり承諾をもらい
週末に一人で手伝いに行くことに。

僕は生まれも育ちも大阪で
梅とは無縁で
そもそも梅の収穫なんてやった事も無い。
ただこのご夫婦に興味があった。

手伝いに行くと約束した当日
朝6時に大阪を出発し福井県に向かった。
教えてもらった住所に向かう最中は
何故こんな身知らずの僕を
やすやすと迎えるのか疑問しかなく
その答えを聞いてやろうと心に決めていた。

営んでいる農園についた時
ご夫婦は満面の笑みで
この僕を出迎えてくれた。

話がしたい!と決めていたのに
ご夫婦の笑顔を見た途端にそんな事
全てどうでもよくなった。

朝から梅の収穫お手伝いを始め
お昼前に収穫した梅を倉庫に運ぶと
軽トラの荷台に収穫した梅と僕を乗せ
倉庫に向かった。

移動中軽トラの荷台から見えた
見るもの全てが
とても言葉で表現できない
素晴らしい景色であった。

風は青梅の独特の香りが漂う
不思議な空間だった。

倉庫と聞いていたのに着いた先は
一軒の家だった。
収穫した梅を
家の裏にある倉庫に降ろし終え
そのまま僕をご夫婦が住んでいる家にと
招かれた。
断りはしたが
何とご飯までも用意してるからと
言われ断りきれず
そのままお邪魔する事になった。

テーブルに着くとお昼ご飯か用意されいた。

お父さんは
「ほらパッと飲んでください!」

とグラスを渡されビールを注がれ
「宿も取ってなく
今日大阪に帰る予定ですので飲めないです」
とお断りしたら

「宿が無いならココに泊まれ!」
と言い出すお父さん。

「うちなら全然いいよ!
泊まって行きなさい!」
と、お母さんも続いた。

本当驚いた。
数日前に会って世間話を数時間し
今日は3時間ほど
梅収穫の手伝いをしただけの
何処の誰かも知らない僕を
自身が住んでいる自宅に招待して
しかも泊まっていけと言いだす。

このご夫婦は本当どうかしてる。

あまりにもぶっ飛んだ提案で
あまりにもぶっ飛んだ人としての優しさに
ずっと疲れ切った僕は
何故か甘えてしまおうと思った。

午後の収穫のお手伝いも終わり、
僕はお父さんの軽トラに乗せられ
そのまま近所のスーパー銭湯に連れて行かれ
ご夫婦の自宅に戻った。

食卓には
お母さんが用意してくれたであろう料理が
テーブルには溢れるぐらい
大量に用意されていた。

福井県の若狭湾で取れた海産物。
自宅で作った梅干し。
福井県の地酒。
どれもこれも大阪では
決して食べることが出来ない物を
沢山ご馳走して頂いた。

お父さんは梅農家を営む前は
小学校の校長先生をやっていた経緯もあり
毎年6月から夏休みが終わる9月ごろまで
関西の都会に住む小学生や子供達を対象に
福井の自然と梅収穫の体験などを
知ってもらいたいと自宅を宿として
ボランティアで行なっている方であった。

日も沈みあたりが真っ暗になった頃
突然お父さんが
「いいもん見せてやる」と
日本酒とおちょこを持たされ
そのまま外へ。

街灯もない真っ暗な梅林畑を
歩くこと5分。

連れて行かれた先は
都会では絶対に見ることが出来ない
源氏ホタルと平家ホタルが
空いっぱい飛び交う幻想的な場所でした。

畑のど真ん中に座りお父さんと
ホタルを眺めながら飲んだ酒は
今まで飲んだどんなお酒より格段に
美味しかった。

改めてお父さんに
「何故ココまで僕にしてくれるんですか?」
と、尋ねた。
お父さんは
「ボンちゃん(僕のこと)は
ホンマは良い子と思ったからや。
こんな老人の話を何時間も
聞いてくれる若いもんはおらん。
それ以上に何か理由がいるか?
何もいらんやろ?
だから、疲れた時は時々ココに
遊びにきて泊まって行ったらいい。」

その言葉を聞いて
やっぱり僕は心が疲れきってたんだろう。
蛍が飛び交う景色を見ながら泣いた。

そんな些細な話をしてご夫婦の自宅に帰ったら
布団が敷かれていた。

ダメだ。
このご夫婦は
ただただいい人すぎる。
改めてこのご夫婦の優しさに
布団の中でまた泣いた。

翌朝
食卓には朝ごはんが用意されていおり
朝から一日中収穫のお手伝いをした。

1日の手伝いも終わり
帰り際には
ご夫婦の自宅でつけた大量の梅干しと
この地区で伝わる自家製梅シロップ
前日取れた大量の青梅を
手土産に渡された。
帰り際に一言。

「手伝ってくれてありがとう。
またいつでも着てください。」

これがホントの無償の愛なんだなと
僕は感じた。

その日を境に
僕は毎年時間を作っては
このご夫婦の自宅に足を運び
自身の相談や梅収穫のお手伝いなどして
今でも親しくして頂いてます。

そんな中
5月初旬お母さんから
一本の電話がありました。
コロナの影響で
青梅の単価がよくない事や
収穫の手伝いも難しい事など
色んな話を聞きました。

手伝いに行くのは簡単な事ですが
ご夫婦の年齢的にも万が一感染したら
取り返しのつかない事もあり
お手伝いに行くことも出来ず
何か手伝う事は出来ないのかと
途方に暮れていました。

僕も4月5日に予定していた
「自由な花見」のイベントも無くなって
楽しみにしていた方々にも
残念な思いをさせた事や
悔しい思いがコロナで感じていました。


そんな経緯もあり
色んな方々に相談している中で
Twitterで知り合ったカズカさん

EC販売などを手掛ける正田さん

のご協力のあり
今回初めて福井の梅をオンラインで
販売する事にしました。

正直このご夫婦とは
ビジネスを一緒にしたくなかったですが
今回のネット販売でのご提案に対して
ご夫婦ともに大変よろんで頂いたので
20日間限定でオンライン販売するに。

こちらのサイトより
福井県の「紅映」を販売しています。
2キロ、5キロの2点を
出店させて頂いてます。

【一年のたった1ヶ月だけの物語】
↓↓↓コチラからサイト行けます↓↓↓

僕自身もご夫婦から
1キロ10,000円で15キロほど
買い取りました。
(寄付金も込めてなので実際はもっと安い)

買い取った青梅『紅映』を使って
オリジナル梅酒を作る
「紅映会」を限定50個を販売します。

梅酒が出来上がった頃に
購入していただいたメンバーさんと
一緒にオンライン飲み会または
来年の『自由な花見』イベントで
飲み交わしましょう。

セット内容は
現在制作しております
書道家太田さんオリジナル

・「紅映会ラベル」
・1リットルの瓶
・紅映300g
・氷砂糖300g

の4点を
送料込み3,500円で
6月8日から受付開始します。

TwitterのDMでも受け付けてます。

そして、売上金は全て農家さん寄付します。

僕は僕なりに考えた結果で
僕なりに一人でも多くの方に
福井県で取れる梅「紅映」の良さと
ご夫婦に恩返しがしたいと思い
noteにご紹介させていただきました。

大下ご夫婦

今の僕に出来るコレが精一杯です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?