Google Discoverに表示されやすい記事を調べてみた

最近僕の担当しているUGCメディアでGoogleDiscoverからのトラフィックが安定して増えてきました。

Google Discoverって、クロールするのはGoogleだし基本的なSEO対策をしていて、ユーザーの嗜好や行動に併せてパーソナライズされるからトレンド性の記事が表示されやすいんでしょくらいの認識の方が多いなと正直思うんですよね。(僕もそんな感じであまり手は打ってなかったのですが)

実際、Google Discover自体の具体的なノウハウやテクニックって公開されていないし、上述のとおり基本のSEO対策が紐づくって考えられがちですよね。
そもそもGoogle Discoverって何?SEOとの関係性は?って方は以下SEOラボさんの記事を参考にしてください。

しつこいですがSEO対策=Discoverもプラスに働くと考えるのは少し安易かなと思います。大きな関係性はありますが、SEO上位の記事が表示されないケースもあるし、逆も然りで比例はしていないと思います。
実際、僕の担当しているサービスでも比例はしてません。

いずれにしろ、数か月安定して右肩上がりになっているのにはそれなりの根拠があると思いまして、今回表示される記事を深堀してみました。
※あくまで僕の考察なのと、運営サイトによって対策は全然変わってくると思うので参考程度として捉えてもらえれば幸いです。

流入状況

まずはうちのサイトのGoogle Discoverからの流入状況を説明しておくと、大体数十万後半/月くらいです。
2019年3月にサーチコンソールでレポートが搭載されてから、数千→数万→数十万と順調に右肩上がりとなっています。

画像1

具体的な数字はオープンにできないのですが、最低ラインでもDaily数万クリックがあると思っていただければと思います。

分析方法

直近半年でGoogle Discoverに表示された記事で2000以上のimpがあった記事を全てリスト化して、その記事の傾向を徹底的に分析しました。その記事数は何千程あります。。結構骨の折れる作業でしたが頑張ってみました。

記事タイトル、画像有無、コンテンツ量、コンテンツ(投稿者)自体のドメインパワー、表示されやすい記事のジャンル・専門性など、このへんは仮説として法則や傾向があるのではないか思って、特に注力して追いました。

表示されやすい記事の傾向

早速ですが、表示されやすい記事の傾向を述べます。

1)記事タイトルのつけ方が重要
通常のSEOでもTitleは重要項目とされておりますが、Discoverでも規則性や共通性はありました。

・訴求したい内容の商品名、人物名、場所(店)名を入れる
・日付も入っていると表示されやすい
・主語、述語を入れる
・回答やノウハウを発信する場合は、「とは」や「?」で終える

上記項目がクリアされているタイトルが表示されやすいようでした。
当然ですが、何について書いている記事かを明確に記載する必要はあります。その何かをというものを主語で記載して、訴求したいものの何なのかを述語に記載するのがよさそうです。

少しわかりづらいと思うので、一例上げてみます。

書きたい内容:今日行ったミスチルのライブのレポートや感想
主語:ミスチルのライブ
述語:レポート・感想

このケースの場合、シンプルに書くと「ミスチルライブの感想レポート」となりますね。「ミスチルライブについて」「ミスチルライブ楽しかった」とかはNGです。ミスチルライブの何を書いているのかまで記載が必要です。そして、まだこれだけでも弱いです。

上述のとおり日付や場所などの情報を入れることも重要です。そうすると、タイトルは「2/1、東京ドーム公演ミスチルライブの感想レポート」といったように変わります。

これだけでも結構変わると思います。さらに意識するのであれば、特化した内容を具体的にしてもいいと思います。
例えば、セットリストについて述べているようであれば「2/1、東京ドーム公演ミスチルライブのセトリとは?」とか、感動した点を伝えたいのであれば「2/1、東京ドーム公演ミスチルライブで大号泣した場面」くらいまで書くといいかと思います。

一般的なSEO対策ではタイトルは検索クエリベースに、表示の見栄えやクリック率を意識して文字数やキーワード数を意識するなどが良きとされてますが、Discoverではそういうテクニック的なことより、5W(何を、いつ、どこで、だれが、なぜ)を意識することの方が重要かなと感じました。
※というか、SEO対策的な視点でも5Wを意識することにシフトしていいかなと思ってます。(今回の記事でそこの良し悪しの総論は省きますが)

Discoverは表示されている時点でパーソナライズやレコメンドされていて、クリック率はめちゃくちゃ高いのでクエリベースであまり気にしなくていいかなと思います。

2)画像の有無
画像については、予想通り含まれている方が評価は断然高いようです。
寧ろ、ふくまれていない記事はほぼ表示されないと思ってよいです。(コンテンツパワーがかなり強い・テキスト量がかなり多い場合に、テキストのみで構成されている記事が表示されているケースもありましたが相当稀で1%にも満たしてませんので、画像は必須かなと思います)

理想的には画像とテキスト量のバランスが重要かとは思いますが、画像に掲載されている情報を読み込まれている・評価されている記事もありました。
例えば、テキスト量がなくても画像で伝えたい情報がわかるようであればテキスト量が少なくても評価されるということです。
ようは、テキストで仮に画像に掲載されているものの説明が細かくなくても、画像情報からそのものを判断して評価もしているようです。(とはいえ、テキストを軽視していいというわけではありません。)

上野動物園のゴリラをレポートしている記事が評価されていたのですが、その記事はゴリラをほぼ画像で伝えていました。(つまり、画像でゴリラを認識しているということです)

また、画像だけでなく動画が直接サムネイル表示されるケースも目立つので、動画もかなり有効のようです。
Youtubeにアップしている動画を貼り付けているだけの記事が表示されているケースもあるので、Youtube動画を記事化して発信していくのはプラスに働きそうです。

あとは、リンクを作成する場合はリッチリンク化するのもよい評価をうけると思います。(テキストリンクはDiscoverやSEO関係なく、わかりづらいですしね。。)

3)専門性
コンテンツの専門性も当たり前レベルに重要ですね。
SEOでも、その分野で権威のある人物や運営者が発信しているか(E-A-T)というのは重要視されますが、特定の分野やジャンルに特化した情報を発信し続けていて、かつ信頼性のあるサイトに掲載されている記事がDiscoverでも評価されているようです。

ただし、後述もしますが、そもそものコンテンツパワーが高いサイトでは専門領域の記事でなくても評価されるケースもありました。

4)品質・健全性
ここでいう品質はどちらかというと、サイトやコンテンツの健全性のことです。
悪質なスパムや犯罪や性を連想させるような記事は言うまでもなく論外ですが、グレーゾーン分野(社会、宗教、文化に対する記事)はあまり評価されない傾向はあります。

厳密にいうと、「評価されなくなった」気がします。
※単純なPVベースで言うとこの分野ってかなりPVもあるし盛り上がりやすいのですが、Discoverでは評価・表示されないロジックがある気がします。
というのも、2019年10月まではこのグレーゾーン分野も結構表示されていたのですが、10月を境にほぼ表示されなくなりました。
あくまで推測ではありますが、この時期くらいに判断基準が変わったのではないかとも思います。

5)コンテンツパワー
どんなに記事が良質で良くても、サイト(コンテンツ)自体のパワーがある程度ないとGoogle Discoverに表示されることはほぼないと思ってよいです。
サイト自体のPV数、記事数のベースが高いサイトの方が評価されやすいです。
とはいえ、そこまでハードルが高いとも感じませんでした。

PVで10000/月くらいあって記事数と質がそれなりに良ければ、評価の対象になると思います。
逆に言うとバズリを起こしやすいのもこの辺のPV層の特徴かなとは思います。
残念ながら10000前後PVにも満たない場合は、Discoverを意識するレベルではないかなと思います。

6)一度表示されたドメイン
これ結構大事かなと思うのですが、一度Discoverに表示されると再度表示される可能性がぐっと高まります。

一度表示されたサイトは、その後の記事でも50%以上の確率で次回1000PV以上をDiscoverでトラフィックを生み出していました。
一度好評価を受けると、次の記事の評価ポイントは上がっているようですね。(二回目以降はタイトルやコンテンツ内容が少し雑でも表示されてるのもちらほらでした)

Discoverに一回も表示されていない方は、一度評価されれば次回以降の安定性は大きく増すと思いますので、まずはそこのハードルを超えれるよう頑張ってみると、トラフィック状況も一気に変わってくると思います!


今日も拙い内容でしたが、以上です。



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