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マカダミッ夏、ア…

フードを被っているのは、タクシーに乗ろうとしてやっぱりやめて、バスに乗り込んだ女性みたいな男性みたいな、つまるところ、生命という惰性であった。チャージするのに5分もかかって、乗客はぶつけどころのない怒りを、窓を全開にしたときに吹き込む風を浴びることで、晴らしていたように思う。ゆえに、バスはある意味では寒く、ある意味ではこの季節特有の心地よさを有した、つまるところ、巷で言うところのオナホールと言うHALLの中で、オナ活なおかつ、クラシックを聴くのに適した椅子に、座っている椅子に座って、いるような椅子に、座っているよオナ、よ、オナ。オナ、バナナ。オナナ、バナナオナ、バナオナ。
こんなこと、人に話せやしないから、書いているだけだよ。そんなに深い意味も、不快にさせるつもりもなくて、でもよくもまあ皆、そんなに伝えたいことあって忙しいな、って感心している。
交差点を右折してから停車するつもりのバスを、真っ直ぐに行かせるためにはどうしたらいいだろうかってことばかり考えている。角のキッチンオリジンの前に、全裸の36歳経営者、趣味はキャンプ、ジムで鍛えています、を置いていても、たぶんこのバスは右に曲がってしまうのだ。そんなことを考えているうちに右に曲がって、乗客を二人降ろしてしまう。キッチンオリジン、惨敗。
中扉から降りるにしたって、ありがとうございますって言いたいよね。前扉から乗るのであれば、お願いしますって言いたい。言えよ。
惰性はフードを被っており、車内は香ばしかった。ちょうど腹がすくような時刻というのもあり、パクチーのような、ニラのような、竹輪の練り込まれたグラタンを焼いたオーブンのような竹輪が立ち並んでいた。竹輪は吊り革にもたれかかっており(?)。バランスの取れた食生活だった。被ったフードは平らげろ!って言葉があったと思うが、まさにそうで、このフードロス時代において、何も車内でフードを被ることを、何もフードを被ることなど、しなくてもいいわけであって。なかなかに香ばしかったのは、追加料金がかからないという点では悪くはなかったのは事実である。モーウィー靴寝ると魚匠がち。
自由を奪われてんなよ。

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