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回避依存症者が言い方がキツいこと(モラハラ含む)を指摘されても認めない理由。※実体験あり

こんにちは、元回避依存症、恋愛依存症男性であり、回避依存症の彼との接し方~専門相談・カウンセリングを行っております、カウンセラーのしれのです。

今日は
「回避依存症者が言い方がキツいこと(モラハラ含む)を指摘されても認めない理由」

と言うテーマで、簡単な実体験を踏まえ、お伝えします。


回避依存症は言い方がキツい人(モラハラ含む)が多いです。
特に独裁者タイプは、傾向が非常に強くなります。
他のタイプでも基本的に自己肯定感が低いため、言い方がキツくなりやすい傾向があります。

初期段階では、自分の言い方がキツいことやモラハラしていることに気づけない。

まずですが、初期段階では自分が言い方がきついこと、モラハラしている事に気づけません。

実際、過去の私も相当言い方がキツいタイプでしたが、当時はさっぱり気づきませんでした。

なぜ気づかないのかわかりますか?

相手に問題があると思っているためです。

特に自分がキツいこと(モラハラ含む)を言った後に相手から

「言い方がキツすぎる!」

「それはモラハラだ!」

と言われた場合どんな反応になるのかと言うと

・・・

「なんか逆ギレしてるよ」

「お前が怒らせることをやってるんだから言い方が悪くなるのは当然だろ」

「人のせいにすんな!!
そんなふうに相手のせいばかりしているからお前はダメなんだよ」

「感情的でだるい、もっと論理的に話せ、頭悪すぎ」

みたいに捉えていましたね。(当時はモラハラと言う言葉が浸透していていなかったので私は言われていませんが)

ですので自分に問題があることに全く気づきません。

特に自分が攻撃した後に言われた時はただの逆ギレとしかほんとに思いません。

基本的に相手の欠点ばかり見て攻撃していれば、自分に問題があることなど考えませんから。

自分のことをひどい人間だと思いたくない心理

また誰にでもある心理ですが、「自分の事をひどい人間だと思いたくない心理」が働きます。

自分のことをひどい人間だと思いたくないので、相手の落ち度を責めたり、様々な言い訳をすることで自分を正当化し、本気で自分は悪くないと思って、心を安定させます。

ひどい行為であるほど、この心理に陥ります。

実際、刑務所に服役するような多くの犯罪者は、この心理に陥っていて、心から反省している人の方がはるかに少なく、何か理由をつけて、自分を正当化している人の方が多いです。

第三者から言われる、他人のモラハラ事例を知り気づく

ではどうすれば気づくのかと言うと、第三者から言われて気づくのです。

第三者であれば逆ギレに該当しませんのでうっすら気づき始めます。

「あれ?俺って言い方悪いんかな?」

のように考え始めます。

また「他人のモラハラ事例」を知ることで、確信に変わります。
近年では、30年前と比べれば明らかにモラハラが問題となっていて、他人の事例を知る機会は多いでしょう。

よって、うっすら自分も似たようなことをしていることに気づきます。

とは言え初期の段階では心理的に認めたくない気持ちがあるので、軽く考えたり、「俺は違う!」と根拠のない否定をします。

軽く考えたり、「俺は違う!」と根拠のない否定をしますが、現実を直視する勇気があれば、時間はかかりますがうっすら気づきます。

そしてショックを受けます。
自分はダメな人間なのだと落ち込みます。
ですが、ある意味現実を直視していることにはなるので、前進です。

※やはりここがひとつの壁となるでしょう。
ショックを受ける現実、自分が実は加害者だったと言う現実を人は認めたくありませんから。

気をつけたり我慢しようとしてみる。

気づいたら、次は「気をつけたり我慢しようとします。」
これで上手くいくだろうと、短絡的、楽観的に考えます。

しかし気をつけたりするだけで、簡単に直るほど甘いものではありません。

気をつけるたびにどんどんストレスが溜まっていくのが自分でわかってきます。

理性で抑えこまなければ、今すぐ大声を出したり暴言を吐きたくなります。

イライラや怒りが収まらなくなり睡眠にも支障が出て眠れなくなります。

モノやぬいぐるみを殴ったりして、八つ当たりして、精一杯発散します。


そんなふうに必死の抵抗はしますが、結局は感情の大爆発を起こします。
こうして自分はダメなんだ…とさらに自己否定に襲われます。

世間の言い方がキツい人、モラハラに対して攻撃的な人が多いので、精神的孤独を抱える

さらに言えば、世間の言い方がキツい人、モラハラに対して攻撃的な人が多いので精神的孤独を抱えます。

確かに被害者がいる以上、ある程度非難されるのは仕方ないのですが、やめたくてもやめられない精神状態、そんな簡単にやめられないことを考慮してくれる人などほぼいません。

意志の力ではどうにもならないことなどまるで理解されません。
したがって精神的孤独を抱え誰にも言う事はありません。

親密になると症状が強くなるので、人と親密になることを避けるようになる

基本的に親密になると症状が強くなります。

回避依存症の基本性質です。

加えて、多くの人にもある性質ですが「他人は許せても身内になると許せない」と言う人間の傾向があります。

その傾向で、身内になると欠点ばかり目についてしまい、きつく指摘してしまうのです。

お前はダメだと即座に否定してしまうのです。

口を出さずにはいられないのです。

スルーしたり、健全な人のように、柔らかく指摘してあげることなどまったくできないのです。


では相手にキツいことを言ったり、モラハラしないためにはどうしたらいいのか?


・・・

・・・


誰とも親密にならなければいいのです。

こうして過去の私は完全な脱走者タイプとなりました。

脱走者タイプとなり、たとえ恋人であっても一定の距離感を保ったり、3ヶ月以内に別れてしまったり、そもそも恋人関係にならなければ、相手をモラハラせずに済みますから。

相手も被害を受けずに済みますし、自分自身もモラハラをしてしまい、「俺はダメな人間だ…」と強い自己否定に襲われることもありません。

平和です。

平穏です。

こうして過去の私は、自分の心を守ってきました。


ですがお気づきのように、
これは根本的な解決方法ではなく、その場しのぎに過ぎません。


誰とも親密になれない、と言う大きな副作用も抱えます。

根本回復をしている今、こんな簡単な事はわかりますが、当時はわからずそれが精一杯だったのです。

そして、『その場しのぎの手法で精一杯』と言うのは誰であっても通る道ですし、大半の回避依存症者や恋愛依存症者は同じで、根本回復しようと言う思考にすらならない、その場しのぎで誤魔化す、何もしないと言うのが大半の人です。

根本的にキツい言い方やモラハラをしなくなるには、自分の内面部分、主に家庭環境によって培われてしまった間違った人との接し方、自分の価値感、歪んだ考え方、トラウマなどを修正する必要があります。

●回避依存症参考リンク

回避依存症とは?5つのタイプの特徴とチェックリスト

【1000部突破】回避依存症の彼との付き合い方の教科書


しれの@回避依存症・恋愛依存症カウンセラー

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