ヤップ遺伝子とは3

こんにちは白山大地です。
 日本列島は、縦に長く、北の北海道、本州、九州・四国、南の沖縄と大別できますが、私たち日本人なら、なんとなく、それぞれの地方で、顔つきなどの違いが感じられると思います。
 日本列島のY染色体の亜型分布は、北海道(アイヌ民族)、日本列島中間部(九州・四国・本州)、北琉球(奄美諸島・沖縄諸島)、南琉球(宮古諸島・八重山諸島・与那国島)に分けられるそうです。
 これら現日本人と縄文人や弥生人とのつながりが、Y染色体からわかる様になってきました。ただし、Y染色体は男性だけが持つものなので、正確を期すなら、女性からだけ受け取るミトコンドリアDNAの調査結果も考慮しなければなりません。ただ学者によれば、両者には大きな相違はないようです。
 ヤップ遺伝子を持つというD系統は、ユーラシア大陸東部に限定して見られ、さらに3つに分かれます。そのうち、日本では、D1系統が1%、D3系統は0%で、ほとんどがD2系統です。しかも、このD2系統は、日本列島に限定されていて世界にここだけです。
 D2系統を詳しく見ると、アイヌ民族(北海道)が88%、青森が39%、新潟48%、東京40%、静岡33%、徳島26%、九州28%、北琉球・沖縄39%、南琉球・八重山4%と、北海道が最も多く、ついで東北・北陸・関東地方、沖縄がやや多くなっています。南琉球・八重山は一桁ですから、系統が異なるといえるでしょう。
 
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?