明日は今日よりよくなる

こんにちは、白山大地です。
 「明日は今日よりよくなる国を目指す」と内閣改造を終えた岸田総理は、本日(2013年9月14日)談話を発表しました。
 「明日は今日よりよくなる」とは、何とも都合のいい言葉です。なぜなら明日は、永遠に来ないからです。明日になればその日が今日となり、明日は再び一日先になります。いつまでたっても明日は来ない。
 だから、明日は今日よりよくなると言えば、人は、たとえ今日はだめでも、明日は、明日はと、だめな毎日が続いても我慢してしまう。
 つまり、永遠に来ない明日を夢見させ、期待だけを持たせて今の状態に責任を取らなくて済んでしまうのです。よくなっている実感がなくとも、「明日こそ今日よりよくなりますから」といえば、そうなのかと思ってしまう。問題をいつも先送りにすることができるのです。
 本当は、「今日は、昨日よりよくなったと思える国を目指す」というべきなのです。これなら、昨日より、今日は良くなったのだろうかと、毎日、毎日検証することができます。
 よくなっていなければ、それは政治が責任を取らなければなりません。「今日は、昨日よりよくなったと思える国を目指す」と断言しているのですから。
 つまり、「明日は今日よりよくなる国を目指す」とは、国民を煙に巻き、責任を取らない無責任内閣であることを宣言していることになります。ご本人思いはわかりませんが、少なくとも、私にはそう思えます。
  大事なのは、明日ではなく、「今」なのです。今、幸せなのか。それが大切です。もし、幸せでないなら、直ちに原因を突き止め、対処すべきです。


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