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幻影騎士団について

初めまして。
今回幻影騎士団についての記事を書かせていただきます。
このご時世でCSに出る機会も少なく、2/14の笹塚CSにて優勝することが出来ましたので良い機会だと思い執筆することとしました。
既に多くの方が幻影騎士団を使用しており、動画になっているものも多いため、既出の部分が多くあると思いますが、最後まで読んでいただけますと幸いです。
また、記載しているプランにつきましては、Kodaiさん(@HwDmn)と共同で試行錯誤しています。
Kodaiさんは、元々海外でプレイしていたこともあり、海外発祥の知識も豊富で、様々なデッキで強いプランを考えてくれている人です。
そんな彼に貰ったプランでようやく優勝することが出来ました。
戦績は以下の通りです。

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1.幻影騎士団とは

幻影騎士団と言うデッキは所謂展開系に属する部類です。
現環境では、ドライトロン、電脳堺、アダマシアに始まり、多くの展開系が存在します。
その中での幻影騎士団の強みは、まず筆頭に来るのが、「決まれば勝ち」である確率が最も高く、「展開できなかった場合に妨害兼リソースを置きやすい」テーマであることであると考えます。
また、墓地で発動するカードが多いため、「禁じられた一滴」との相性がよく、採用がしやすいのも利点だと思います。

2.幻影騎士団を選択する理由

展開系なんてみんな決まれば勝ちだし、変わらないんじゃないかという意見もあると思います。
ドライトロンの崇光なる宣告者、電脳堺の VFD 、アダマシアの大量展開 etc
しかしながら上記展開系には壊獣、一滴、冥王結界波など、多くのカードが回答として存在します。(その後勝てるかはさておき)
幻影騎士団の先行展開は、5素材以上ロンゴミアント+αとなります。
この5素材以上ロンゴミアントが非常に強いです。
ロンゴミアントは素材を4つ以上持っていると、相手は召喚、特殊召喚が出来ず、またロンゴミアントは一切の効果を受けません。
また、素材が5つある場合には相手フィールドのカードを全て破壊するという凶悪な効果を持ち合わせています。
この効果のおかげで、前述した展開系デッキの回答カード達を寄せ付けません。

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ただ、絶対無敵かと言うとそういうわけでもありません。
ロンゴミアントに対抗するカードがこちらです。

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・エクシーズオーバーディレイ
エクシーズモンスターの素材を全て外しエクストラデッキに戻す効果です。
ロンゴミアントって効果を受け付けないからこの効果も受けないんじゃないかって思われるでしょう。
しかしこのカード、エクシーズモンスターにおよぶ効果ではなく、エクシーズ素材に対する効果となるため、エクストラデッキに戻すタイミングでは、ロンゴミアントの素材が無くなってる状態となります。
イメージとしては、外傷に関しては一切ノーダメージな人間だけど、そんな人でも心臓を取ってしまえば…って事らしいです。
Kodaiさんが言ってました。

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・魔鍾洞
モンスターの数が多いプレイヤーはモンスターの攻撃、効果発動が一切行えなくなるカードです。
これはプレイヤーにおよぶ効果なので、ロンゴミアントを無力化出来ます。
(素材も取れないので貼ったプレイヤーも何も出来ませんが)
幻影が展開しているので必然的にデッキ枚数が少なく、サイクロンなどの回答がない場合にはそのままデッキが無くなり、負けます。


とはいえ、普通の展開系は複数枚の回答があり、共通であるものが多いですが、幻影騎士団は専用のカードが必要となります。
専用のカードが必要ということは、そこまでサイドカードを割く余裕が無いテーマは実質回答がないということと、同意義であると考えていいでしょう。
これが幻影騎士団を選択した理由です。


・基本的な展開

目指すのはバルディッシュ+未来龍皇+ロンゴミアント(素材5以上)です。
この展開が成り立つ初手として主に以下のようなものが挙げられます。

ティアースケイル+サイレントブーツ
ラギットグローブ+サイレントブーツ

また、エルドリッチのように、未来龍皇が有効ではないテーマには積極的に6素材以上のロンゴミを狙う必要があります。
5素材だと相手ターンエンドフェイズに4素材となり、全破壊効果が使えず、罠カードで耐えられた場合に盤面を返される恐れがあるためです。


3.構築


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上記が現在使用しているリストです。
恐らく、一般的なレシピと異なる点は以下だと思われます。
・未界域のジャッカロープの不採用および、ツチノコの枚数減
・彼岸の悪鬼ファーファレルの採用
・サイキック要素の増加、ジャンクフォアードの採用
・デフラドラグーンの採用
・メインの禁じられた一滴の不採用
・エクストラデッキのレイダーズナイト+アークリベリオン
・サイドのユニオン・キャリアー、バスターブレード
それぞれの理由につきましては以下に記載していきます。
※ユニオン・キャリアーについてはサイドの話となりますため「サイドデッキ」で記載していきます。
※レイダーズナイト+アークリベリオンに関しましては「エクストラデッキ」で解説します。

3-1 メインデッキ

・未界域要素の減少について

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まず、未界域の弱いと考える点として上げられるのが、ランダム要素である点だと思います。
例えば、墓穴の指名者や抹殺の指名者を持っている状態で効果を使用し、それらのカードが捨てられた場合、その後の誘発に対して対抗が出来なくなってしまいます。
また、手札に被った際に連続で当てられて手札を消費するだけになってしまう可能性が考えられます。
被りが弱いと言いながらツチノコ2枚ジャッカロープ0枚となっているのは、ツチノコは1枚で完結しているカードであるためです。
ツチノコの捨てられた場合の効果は自身を墓地から特殊召喚します。
そのため単体でモンスターを必ず供給出来ます。
一方ジャッカロープはデッキ内にツチノコがない場合に、捨てられるとモンスターを供給出来ずに終了します。
もちろん、良い点もあります。
例えば、初動がない場合でも1ドローで初動を引く可能性があります。
また、手札の幻影カードが墓地に送られる可能性があるため、展開の幅が広がる可能性があります。
しかしながら、弱点に加えて、現在ドライトロンのメタカードの筆頭として上げられるドロール&ロックバードを受ける点と利点を精査した結果ツチノコ2枚のみの採用となりました。

・彼岸の悪鬼ファーファレルの採用

彼岸の悪鬼ファーファレルは、墓地に送られた時にフィールドのモンスターを除外する効果を持っています。
このカードを採用することによってグラバースニッチのバリューが上がり、展開の途中で相手のモンスターを除去することが出来ます。
除去したいモンスターとして筆頭に上げられるのが、ドランシア、メルカバー、ミドラーシュ、超雷などが挙げられます。
また、彼岸モンスターはケルビーニ下であれば自壊も防げるため、条件はありますが、SS出来る闇属性レベル3としても優秀です。

・サイキック要素の増加、ジャンクフォアードの採用

ジャッカロープが減ってるので、SS出来るレベル3を増やすために採用しています。
また、後述しますが、チェーンブロックに乗らないSSである点も優秀です。
ジャンクフォアードは増援の選択肢が増えます。

・デフラドラグーンの採用

デフラドラグーンは手札のモンスターを1枚「墓地に送り」特殊召喚出来るモンスターです。(未界域は効果を発揮できません。)
モンスターを墓地に送らなければならない点では未界域に劣りますが、ピンポイントで幻影モンスターや彼岸モンスターを墓地に送れる点、チェーンブロックを組まない闇属性である点が非常に優秀です。
幻影の事故の一つである、ラギットグローブやダスティローブを複数枚引いた場合を確実に解消することが出来ます。
また、例として、幻影モンスターに召喚権を使い、何らかの手段でバウンスされた際にそれをそのまま墓地に送り、特殊召喚することが出来ます。
つまり、その他に展開札を保持していれば結果として幻影の召喚成功と同意義の結果を得ることができます。
このプランはKodaiさん発案で、最初は僕は否定派でしたが使ってみたら凄く強かったので、採用しました。

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・メインの禁じられた一滴不採用

このデッキの利点として禁じられた一滴の採用のしやすさを挙げましたが、現在メインでの採用は見送っています。
確かにメインギミック内に罠が存在するため、VFD+朱雀の盤面に対しても打てるので、後手から返すための札としては優秀ですが、展開に使える札ではありません。
このデッキの一番の強みは通ったら勝ちとなるロンゴミアントの存在であると考えるため、その終着点に向かうために、SS出来るモンスターを増やし、一滴をサイドとすることで落ち着きました。


3-2 エクストラデッキ

基本的に以下の13枚は固定だと思っています。

幻影騎士団 ブレイクソード ×2
稀に先行でロンゴミアントを作るためにバルディッシュ効果で破壊する場合があります。
ブレイクソードの蘇生効果を使うと、その後闇属性しか特殊召喚出来なくなるので注意が必要です。
また、このカードが墓地にある状態で、霧剣でバルディッシュのリンク先に蘇生することで1枚破壊の妨害にすることも出来ます。

リヴァイエール ×2
展開に使います。
未来皇ホープは、基本的にリヴァイエール2体で作ります。

未来皇、未来龍皇ホープ
展開のパターンとしてバルディッシュ前に出せるとバルディッシュへの誘発がケアできるようになります。
ただし、無効にするだけなので、PSYフレームγなどその後の展開で打たれることになるので注意が必要です。

ダウナード・マジシャン
ブレイクソードでバトルを行い、4素材のアーゼウスを作る他、墓地から蘇生したブレイクソードに重ねて2素材アーゼウスを作る役割を持ちます。
これは、当初、幻影騎士団の原型を作成した方に必須だと言われてきましたが、僕は採用していませんでした。
しかしいざ使ってみると、必須であることを痛感しました。
必須です。

アーゼウス
エクシーズデッキにおいて最強の妥協点です。
稀に、未来龍皇の上に乗せることもあります。

ゴシップシャドー
ロンゴミの素材になります。
No.の素材になることが出来るのでアーゼウスでも記載しましたが未来龍皇に入れてアーゼウス重ねて沢山素材アーゼウスを作ることがあります。

ロンゴミアント
最強です。
成立すれば勝てます。

ケルビーニ
展開札です。
きちんとどういう展開をするかを考えて効果を使わないと大変なことになります。
破壊されそうになったらチェーンで速攻魔法を使用することで、その速攻魔法を破壊の身代わりと出来ます。

バルディッシュ
幻影の展開の要の1つです。
誘発を狙い撃ちしてくる人もいるので気をつけましょう。

ユニコーン
後手用除去リンクです。
ケルビーニでグラバースニッチを落とし、ガトルホックを出し、ユニコーンを作ることでガトルでケルビーニを蘇生しつつ1バウンスが出来、そのままバルディッシュに迎えます。

ここからは自由枠です。

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