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【読書メモ】陸軍よもやま物語(棟田博)

イラスト:わち さんぺい

時節柄、本日もよもやま物語シリーズを。筆者は岡山津山出身の方で、明治42年11月生まれの「ろーとる」だそうです。(自分でそう書いてた)

以下、本書より気になった部分のメモ書き。

影が薄い
高嶋易断の一族で高弟だという「高嶋」という人が、「影が薄い、濃い」とか言い出して、それが流行したそうな。筆者は「影が濃い」と言われたらしい。こういう場面で「薄い」って言われたらなんか怖いな(汗

軍神・橘周太中佐
「遼陽城頭夜は闌けて」の歌でおなじみ、軍神・橘周太中佐の話を、桜井忠温少将(「肉弾」の筆者)から聞いた筆者。なんでも橘氏の未亡人が、明治37年8月31日の夜、橘氏が血まみれで帰って来て玄関に立っているのを見たらしい。「多くの部下を失って申し訳ないことをした」と言ってスーっと消えた。それは橘氏が戦死した日だった・・・。戦時中はこういう話に事欠かなかったんだろうな。。

営倉にて
営倉とは懲罰房のことらしい。そこに数日入れられたそうですが、その最終日の夜、この房で頓死した者がいて「出る」という話を聞かされたらしい。嫌がらせ?怖すぎ><

盧溝橋事件
日中全面戦争のきっかけになった盧溝橋事件ですが、その発端はけっこうな謎に包まれていて、偶然の重なりによるものなんだな、と。吸い寄せられるように戦争を始める方向に進んでいった感じで、なんとも。。。

一木清直支隊が・・・
ガダルカナル島で全滅した一木清直支隊。後に深夜、行進してくる隊員らを見かけたので出迎えると、一木支隊の将兵で、血と泥にまみれた凄まじい姿だった。隊員らは営庭に入って解散し、兵舎へ入って消え失せたそうな。

ポーランド懐古
本書に出てきた「ポーランド懐古」はこんな曲。


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