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【漫画メモ】雲の名前(岩館真理子)

読み切り短編3話+オマケ2話が収録されてます。各話、途中までのあらすじとネタバレ有りの感想を書きます。

雲の名前<前編/後編>

小高い丘にかけられた長い階段。あそこを登ると戻ってこれなくなるからと母は登るのを禁じたが、その母自身が階段を登って戻ってこなくなった。何年か経ち、娘の似季もその階段を登っていった。登った先には何の変哲もない家があり、そこには漫画家の春彦と息子の葉一、それに春彦の3人の姉妹が一緒に住んでいた。春彦は2度結婚しており、2度目の妻が似季の母親のようだ。が、離婚して出て行った様子。春彦の家でアシスタントをしつつ様子を探ることにした似季は、思いがけないことを知る…

※上記あらすじは<前編>の途中までです。
長い階段の先には何があるのか…という幻想的なプロローグで掴みはOK。ミステリー仕立ての展開が続き、複雑な人間関係と人間模様が判明します。

夏が来れば思い出す

14歳の花夜は、家庭教師の百合絵先生に対してある恨みがあり、百合絵がレズであるという嘘の噂を方々に広めるのだった。実は、花夜の幼馴染の拓ちゃんの父親が百合絵と不倫し、拓ちゃんの家庭を壊したことへの仕返しだったのだが…

レズを笑いものにする話なので、今では無理だろうな。見方によってはオネショタ系に分類されるかもしれない(笑)。実は百合絵にも事情があって…という裏の裏をかいた作品です。不倫した場合、拓ちゃんの父親にはお咎め無しなの素敵です☆

綺麗

締め切りに追われる漫画家の女性。締め切り直前のものすごい修羅場を体験するが、ハッと目覚めるとそれは夢で…

先生ご自身の体験ではなくフィクションだそうです。

パリ旅行記

タイトルまんま、先生のパリ旅行記です。大人が憩える場所や公園がたくさんあるとか、犬が良く躾けられてて礼儀正しいとか、チップ文化とかとか。

ペットでごじゃる

先生宅の飼い猫の話。花粉をつけてきたエピソードなど。

★各話配分

全体の6割ほどが「雲の名前」、その残り半分強が「夏が来れば思い出す」、半分弱の弱ほどが「綺麗」で、「パリ旅行記」と「ペットでごじゃる」は数ページ程度のおまけページだと思っていただければ。

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