【読書メモ】宇宙の戦士(ロバート・A・ハインライン)
全14章まであるうちの1章のみ、あらすじと簡単な感想を書いてます。あらすじは最後まで書いてるのでネタバレ注意です。
1章のあらすじ
機動歩兵のジョニーは震えが止まらなかった。ジェラル軍曹ことジェリーの命令により、今から"ある星"に戦闘降下するのだ。奇襲を仕掛けるためだ。
ジョニーはカプセルに乗って射出され、対象の星に落下傘で降下した。降下後、ジェラル軍曹の元に集合するように言われている。だが、ジョニーは集合場所とは反対側の川岸に誤って降りてしまった。火焔放射装置や小型原爆ロケット弾で原住民や街を攻撃しつつ、集合場所を目指した。
集合場所に着いたら点呼が行われた。と、6班のフロレスが行方不明のようだ。班長のエースと共に、分隊長補佐であるジョニーが探しに行くことになった。しかし、撤退用の小宇宙艇が既に到着しようとしていた。乗り遅れてはなるまい。急いで負傷したフロレスを見つけ出し、2人で担いで小宇宙艇に乗りこんだ。予定時間を少し遅れて出発した小宇宙艇の船長は、軌道上でランデブーができなくなったことを嘆いたが、眼と勘だけで調整し、ランデブーを成功させてしまった。なお、フロレスは上昇途中で死んでしまった。
宇宙の戦士ってテッカマンではありません。
ジェラル軍曹はジェリー、ジュリアン・リコはジョニーと呼ばれており、名前的に分かりづらいのですが、この物語はジョニー視点で、「おれ」という一人称を使って語られます。「おれはいつだって降下の前になると、あの震えがやってくる」とか。
原住民のことを"骨皮野郎"などと呼び、なかなかにラフな印象です。奇襲を仕掛ける背景や、原住民のことが書かれておらず、原住民の立場からすれば、なぜ無条件に攻撃を受けなきゃいけないのかよく分かりません。「帝国主義的な内容で物議を醸した」というのも分かる気がします。
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