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【漫画メモ】哀しい人々 2(あすなひろし)

一話完結モノです。各話、途中までのあらすじとネタバレ有りの感想を書いてます。

童話ソクラテスの殺人

あらすじ
夏夫の会社は不況で希望退職を募っていたが、夏夫は別会社に転職予定だった。夏夫の会社の同僚で恋人の順は、そのまま会社に残ったが、その後会社は倒産した。夏夫の転職先の会社では専務が自殺し、その後夏夫が自分で作った会社もうまくいかなかった。
夏夫が拾ったスズメのチビスケは言葉を喋り、ソクラテスのようだった。順はテレビに出したら金儲けできるのではと言ったが…

スズメが人を殺す法。

幻のローズマリイ

あらすじ
料理屋のママが、客として来ていた踊り子の娘に「素質があるから、普通の踊りをやれ」とアドバイス。そういえば…と別の客。昔、"ローズマリー"という踊り子がいた。当時のナンバー1で、自分はよく見に通った、と…

ここは酒処ろーず・・・。ママの最初のデビューは宝塚少女歌劇らしい。宝塚「歌劇」ではなく、「少女歌劇」な。

前科者

あらすじ
昭和32年、東京から田舎にやってきた受験生。田舎を良いところに思うが、田舎には田舎の醜さがある…
町育ちで嫁いできた俊の嫁の妙が出産するが、赤ん坊は醜い姿だった。俊はヤケになり、よその子供達からは石を投げられ、近所の人は変な目で見て、家を避けられるようになる。俊も皆から馬鹿にされ、酔って喧嘩して警察のお世話に。その後家に帰ると、妙は赤ん坊を殺していた…

嫌われマツコを彷彿させる救いのない話だわ…

武蔵野心中

あらすじ
市役所の出張所に勤める吾兵衛。ある日、裁判官官舎に引っ越してきた新任の裁判官の奥方が転入手続きにやってきて、吾兵衛は一目惚れ。後日、奥方の忘れ物を届けに家に行くと、ますます思いが募った。ある日、吾兵衛が家に帰ると、部屋に奥方が来ていた…

破滅的な話なんだけど、オチは間抜けだった!

かわいい女

あらすじ
番ちゃんが任されてるラブホ「朝日館」で、売春行為をしているシーちゃん。父親の入院費を稼ぐためだ。客のあてはないかと尋ねたシーちゃんに番ちゃんが紹介した男が、シーちゃんの婚約者だった…
番ちゃんが休みの日、入ったバーにいたのは派手な格好したシーちゃん。婚約者とは別れ、父親は死んだらしい…

これも報われない哀しい話。「女ってダメねえ。男を替えるたびに替わる男の質がオチて行くの」

けさらんぱさらん

あらすじ
結婚詐欺で服役していた男が出所した。入ったラーメン屋で食い逃げしようとした女のお代を建て替え、女はお礼として男に体を差し出した。
後日。男が店に入ると、あの女がママをやっていた。飲み物に薬を入れて男を酔い潰し、家に運んで介抱した。そうして男と仲良くなり、店で雇うことにした。ママは男にベタ惚れのようだ…

お互いの利害は一致してるのか…?

親不孝通り

あらすじ
16年ぶりに婚約者の年子を連れて実家に帰った俊也。そこでは、俊也の兄弟たちが、年老いた両親の今後について相談し、老人ホームへ入れようと結論づいていた。俊也は友人の寿司屋で酔いつぶれて泣いていた。いつかは自分が親を引き取るとわめいていた。

最後の両親の選択が泣ける?補足すると、ヤクザの幹部になった俊也が久々に実家に帰ってきて親孝行したいと言うが、「ヤクザになること自体が親不孝。やくざの世界に浸ったまま親孝行をしようってのが間違いだってこと、あんたにはわかってるの?」と姉からピシャリ。

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