見出し画像

【漫画メモ】失恋グルメ(深見じゅん)

短編が収録されてます。各話途中までのあらすじと、ネタバレありな感想を。

失恋グルメ

友子は子供の頃から有能で、会社でもキャリアウーマンだ。そして付き合ってる啓介にはプロポーズされ、結婚することに。しかし彼が大阪転勤になり、退職して付いてきてほしいと言われて悩むのだった…。と言っても、会社では「女だから」と雑用をやらされたり、新入社員の男性社員よりも給料が少ないことに愕然となったりで、彼のプロポーズを断ってまで残るべき会社だろうかとも思うのだった…

昭和60年の作品。意外や意外、均等法以前の働く女性の実情と葛藤が描かれてました。自社の社員に出すコーヒーに「カップはちゃんと温めてね」ってそこまで気を配ってたのかとか、「女でもけっこう大変なんだろ、退職手続きって」って、退職手続きにも男女格差があったのかとか、小さな驚きが。経営者目線での「腰かけの女と一生働いてくれる男との差を差別とは呼べないだろう」「定年まで勤めた女はいない」「やっと仕事を覚えて使いものになると結婚してやめていく……これでは男なみの給料は払えんよ」「きみが後輩の女たちのために一生働いてみたらどうかね 差別できない実績をつくってみたまえ」って気持ちも分からんでもない。
テレックス、Hi-Fiビデオが当時の最先端だったようです。しかし友子の尻軽さにはビックリ。

ぴんくハートイリュージョン

〇×出版の編集部でポルノ雑誌を担当している雅子は、同じ会社の別部署の水上良一と知り合う。彼は鳥類図鑑を編集する部署にいた。真面目な印象で、雅子は好感を持っていた。そんなある日、雅子は転んでしまった。以来、人の心の妄想が見えるようになり…

ちょいと現実離れしたイリュージョンな話。

まざあぐうすお好きですか?

あかねは恋人が2人いた。火曜はフリーのカメラマンの椎名、金曜はサラリーマンと会っていた。あかねの実家が洋品店なので内緒で洋服を拝借し、金曜は大人の雰囲気を醸し出すゴージャスな服を着て高級バーラウンジで夕食デートを楽しみ、火曜は子供っぽい服を着てフラッパー女子大生として無邪気なデートをするのだった。サラリーマンの男は金持ちの遊び慣れた男だと思っていたが、ある日行きつけの下町の焼鳥屋に連れていかれ…

砂時計

梨絵は悟郎と付き合っていたが、お洒落な食事を好み、プライドの高い梨絵は悟郎の手に負えなくなり、別れを切り出された。そして4日前に知り合った女と結婚すると言われた。どんな女かと気になる梨絵は、悟郎と一緒に相手の女と会わせてもらうことに…

美人だけど性格キツイ女より、特別美人ではないけど所謂「結婚向き」の女を選んだ感じ。ミモザサラダとかニコルのシャツとか、なんか懐かしい響きです。

昼下がりのふうりん

うたこが猛アタックして付き合った和行は実は子持ちのシングルファザーで、モト君という息子がいた。実は子供が大嫌いなうたこ。モト君を母親に引き取らせようと思い、母親を探すと…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?