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【漫画メモ】天人唐草(山岸凉子)

自選作品集です。一話完結モノです。途中までのあらすじとネタバレ有りの感想など。

天人唐草

戦前の亭主関白な価値観の父親を持つ響子。もともと天真爛漫な性格だったが、度々両親に怒られ、父に気に入られようと萎縮し、自己主張ができず、自分で何も決められない大人になってしまう…

毒親系の怖い話。ここまでひどくなくとも、多少は皆こういう経験ありそうだなっていう、リアル系トラウマ話。

ハーピー

転校生の川堀は美人だった。しかし佐和は、彼女の奇妙な臭いが気になっていた。他の生徒は気づいてないようだ。佐和が川堀の跡をつけると、突然いなくなって羽音が聞こえたり、一瞬鋭く睨まれたりと、川堀のことをますます不気味な存在に感じていた。ある日授業で、"ハーピー"という怪物の鳥について習った。死臭を漂わせ、なんでも奪い取るらしい。川堀がハーピーではないかと疑った佐和は…

「佐和」は苗字で、男子生徒です。おかしいのは佐和なのか川堀なのか、はっきり分からないところが怖いっちゃ怖い。

狐女

妾の子だという理を引き取ることになった旧家の九燿家。理は9歳だが、大人っぽく鋭い目つきをしている。理には母親がおらず、母方の祖父母の元で育っていたが、その祖父母も亡くなってしまい、九燿家に引き取られたのだ。母親は女中の百合だと思っていた理は、屋敷の中で母親探しをする中、理と同じく妾の子として引き取られてきた"キツネ"と称する女がいて…

理…恐ろしい子!と思ったけど、九燿家の真相がやばかった。

籠の中の鳥

融は鳥人一族の生き残りで、盲目の祖母と暮らしていた。祖母は死んだ者の供養をすることで、食べ物をもらって生活していた。鳥人は飛べないと生きていけないが、融は飛ぶことができなかった。やがて祖母が亡くなり、役所の男が融を引き取った。鳥人一族の貴重な最後の一人として保護したのだ。融は彼のことを実の父親だと思っていたが…

鳥人=鳥人間ではなく、埋葬する人とかそういう意味合いで使われてるっぽい?

夏の寓話

夏休み、おじいさん夫婦の家の留守番をしにH市に行くことになった澄生。H市で外食や買い物に出かけた際、いつも一休みしていた公園で少女を見かけるようになった。無口でいつも独りぼっちの少女だったが、澄生と少しずつ仲良くなってきた。ある日の夜、少女が家に訪ねてきた。花火をしようと誘ってきた。しかし少女は花火を持つのを怖がり…

ここはH県H市。

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