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【漫画メモ】東周英雄伝 1~3(鄭問)

訳:徳田隆

全3巻、表紙絵が写真のようにリアルです。英雄ノ一から英雄ノ二十四(1~24)まで、3巻に渡って収録されてます。数話のみ、途中までのあらすじとネタバレありかもな感想を書きます。

◆1巻

英雄ノ七 仙女下凡(西施)

越国に西施という美しい娘がいた。越王・勾践は、敵である呉王・夫差が好色であることに目を付け、西施を呉に送ることにした。「呉王を惑わし、朝政を腐敗させること」「君臣を仲違いさせ、宰相・伍子胥を除くこと」が西施に課された使命だ。夫差は一目で西施を気に入った。伍子胥はこの事態に危機感を持つが…。そのうちに西施は「自分のために宮殿を建ててほしい」とねだりだした…

美人に生まれたが故の悲運っすね。西施の他、東施もいたそうです。

英雄ノ八 恨呑天下(秦の始皇帝)

秦国の公子だった父・子楚が、敵国の趙国で人質になっていたときに趙姫との間に生まれた嬴政。父は秦国に逃げ帰り、趙国に残った母子は迫害を受けた。嬴政が10歳の時、父は秦国の王位を継いだ。趙国は秦国の機嫌を取るために、母子を秦国に送り返した。3年後、子楚は亡くなり、13歳の嬴政が王位を継いだ。実権は宰相・呂不韋が握ることに。嬴政は呂不韋を尊称し、「仲父」と呼んだ。しかし扇央の弟・長安君が「嬴政は呂不韋の子である」との告発文を掲げ…

残虐な性格に至る過程が垣間見られます。

◆2巻

英雄ノ十 中国兵聖(孫子)

兵法に優れた孫武(=孫子)は、伍子胥により、呉王・闔閭に推薦された。国が亡びれば元に戻せない。何故なら、死んだ者は生き返らせることができないからだ。なので、国家の人民を完全に守ることが戦争の鉄則だ。百選百勝するよりも、戦わずして敵を降伏させることが最善策だと説いた。そして孫子は宮中の婦女をも兵として訓練し…

厳しいけれどカッコいい孫子でした。

◆3巻

英雄ノ十七 糞尿将軍(斐豹)

晋国の奴隷・斐豹が、敵の督戎との戦いを志願する。督戎とは幼い頃から喧嘩してきたので勝てると言うが…。斐氏一族は父親の犯した罪により奴隷に身を落とし、糞尿の始末をしていたのだが…

糞尿将軍ってそういう意味ですね。

英雄ノ十九 貪財将軍(王翦)

秦王・嬴政は、大将の王将軍(王翦)を重用していた。しかし、楚国を責めるのに、王将軍は60万の兵馬が必要と答えたが、李将軍(李信)は20万あれば勝てると言ったことで、嬴政は王将軍に代わり、李将軍に指揮を任せることにした。王将軍は年老いたのもあり、故郷へ帰りたいと申し出た。また残飯を持ち帰るなど、将軍らしくないふるまいを行った。しかし李将軍の軍が破れ、楚国が反撃してきた…

キングダムにも出てくる王翦のエピソードです。

英雄ノ二十一 美しき棘の花(處女)

處女は美しく強い女だが、将軍を打ち負かしたこともある。人々は彼女を「荊棘花」と呼ぶようになった。越王・勾践は好奇心から處女を引見した。そして處女1人で100人の男と戦わせたが、1対100であるにも関わらず勝った。これにより、勾践は彼女を総師範に任命した。小さい越国でありながら、強大な呉国に立ち向かおうとする勾践もやはり「棘」を持っており、2人は引き合うようになっていく…

強い女が恋に落ち…という話?

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