【漫画メモ】ヘイ!マスター 上村一夫+関川夏央作品集
「ヘイ!マスター」は4話、「焦土の塔」も4話収録されてます。前者は一話完結モノ、後者はストーリーモノです。各話、途中までのあらすじと、ネタバレありかもな感想を書きます。
【ヘイ!マスター】
第1話 オールド・パル(「ヘイ!マスター」を改題)
竹下部長刑事が娘を連れてゲイバーにやってきた。何者かから娘の卑猥な写真を送りつけられ、バラまかれたくなかったら金を振り込むよう脅迫されたらしい。妻とは5年前に別れていた竹下刑事。誰にも知られたくないこの事件を、ゲイバーのマスターに調査依頼しにきたのだった。マスターは犯人に金を渡す際、娘に直接渡させろとアドバイスし…
ゲイバーのマスターは実はすごい探偵みたいです。
第2話 サタデイ・ナイト・スペシャル(「ヘイ!マスター/南から来た女」を改題)
フリーのテレビ屋と、フィリピン人の娘・グアダルーペが連れ立って、マスターの元に依頼にやってきた。東南アジア人を買う"人買い"の竹本という男を探してほしいと男の写真を見せた。グアダルーペの姉が、この男に日本での儲け話を持ち掛けられ、日本へ行ったものの、姉が死んだと手紙で知らせてきたらしい。テレビ屋の男はマリラでグアダルーペと出会い、この話を聞き、正義感から彼女を日本へ連れて来て姉を探すことにしたというが…
第3話 フェア・アンド・ウォーマー(「ヘイ!マスター/恋心について」を改題)
「1日だけ自分のガードをしてほしい」とマスターに依頼してきた女。女を狙う相手は3人いるらしい。マスターは喧嘩は弱いのだが、金に釣られて引き受けることに。当日、女をガードしてると誘拐犯が来て、マスターはボコボコにやられる。女とともにバーに戻ると、矢島(マスターの友人でヤクザ)が来ていた。実は女は組長のお嬢さんで、矢島にガードしてほしいと頼み…
35歳で大年増と言われるこの時代。「オクムラアキコにはあわれ、イトーモトコにはかわいげがある」そうです。イトーモトコ=伊藤素子=三和銀行オンライン詐欺事件の犯人で良いのかな?オクムラアキコは誰だろう?ググると同名の政治家が出てくるけど、違う。
文革派と走資派って後でググっておこう。
第4話 メリー・ウィドゥ(「ヘイ!マスター/嫉妬について」を改題)
記憶喪失で自分の名前も分からない女。「好きだった男を探してほしい」とマスターの元にやってきた。ただし男の記憶がなく、名前も顔も分からない。あるのは写真だけだ。矢島に聞くと、男を見たことある、と。横浜の賭場で見張り(シキテン)をやってたらしい。一方、ぼうやの方も男の手がかりを掴み、名は岡本二郎で女のところを転々とするヒモ稼業であることが分かった…
マスターが仕事を引き受ける条件は「一日二万プラス必要経費 ただし動けるのはほとんど昼だけ」だそうです。バーテンの男は「ぼうや」という固有名詞っぽいものが出てきました。
電話番号を書いた紙の上に十円玉ってのは、(公衆電話で)電話をかけろって合図ね。
【焦土の塔】
第1話
昭和21年夏。戦後、誰もが貧乏で物を食べるのも困難な時代。主人公は治外法権を持つことは強みだと考えていた。
雀荘で麻雀が打たれていた。米兵は専用の場所以外は入場禁止されていたが、こっそり入場して麻雀を楽しんでいた。そして雀荘の者は不正を働き、米兵からさんざん巻き上げ、カモにしていたのだった。しかしMPが来て、米兵は連行されてしまう。嗚呼カモが逃げていく…。MPは米兵の出入りする雀荘を把握しつくしてる様子。それならばMPに知られていない賭場を自分たちで作ればいい。主人公はそう提案した。
麻雀系の雑誌に連載されてた作品のようです。
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