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【漫画メモ】わたしが人魚になった日(岩館真理子)

岩館先生の短編集です。途中までのあらすじと、ネタバレありかもな感想を。←最近の定型文

わたしが人魚になった日

まことは一週間に5人の女と付き合っていた。月曜~金曜まで1人ずつ彼女がいるのだ。しかし最近、彼女らと別れつつあった。そんなまことに密かに思いを寄せる少女がいた。彼と知り合うきっかけを作るため、彼の傍にいるときにわざと海に入った。彼も助けに海に飛び込んだが、あいにく金づちで逆に少女に助けられる始末。それが元で入院した彼の元にやってきたのは、みずきという女だった。まことと一緒に住んで、妊娠してるしい…

最初、まことに思いを寄せる少女=月~金曜の女の1人か?と思いながら読んでましたが、違いました。片思いの少女の気持ちが、少女漫画ならではの繊細さで表現されてる感じ。まことも心臓が弱いとか、色々あるみたい。

街も星もきみも

カムは寮暮らしだが、ツンとした態度を取っており、誰とも仲良くしなかった。ある日、腹をすかしたトオルという男と出会う。未成年なのに酒を飲み、カムも飲まされそうになったので、カバンを投げつけてパンを与え逃げ帰った。翌日、カバンを取りに昨日の場所へ行くとトオルがいた。「パンのお礼がしたい」と言って地下に招く。この建物は火事で廃墟になったそうだが、トオルはここで一夜過ごしたようだ。どうやら訳アリの身の上のようで…

カムって名前変ですが、高校生くらいの女の子を想定してもらえれば。トオルの「おれ…さっきの犬だよ」って登場するの好き(トオルに出会う前に、カムの前に腹を空かせた犬がいた)さて、あの箱の中には何が入ってるのか?カムのお母さんが見た男の子は水月川の魚だったのか?

幾千夜

リカはクラブ歌手をやっている。いつも来る男性客はリカの歌声は好きだが、リカのことは嫌いだった。その理由は、2週間前の妻の事故死にリカが間接的に関係していたからだ。ある日、イギリスの風景写真を見て何かを思い出したかのように泣くリカ。実はリカは自動車事故が原因で記憶を無くしていて…

ちょっと読解が難しい系の、心情が細かく描かれた話でした。リカの長い髪が「ラプンツェルみたい」って言われてるの、塔の上のラプンツェル見といてよかったと思ったw

センチメンタル リング

リカ(森下リカコ)は大切なビーズの指輪を落とし、探していた。探すのを手伝ってくれた老夫婦は、リカが嫌いだと言ったあの男の死んだ妻の両親だ。見ず知らずのリカに対し、親身になって探してくれたのは、リカの雰囲気が亡くなった娘に似ているからに違いない…。一方あの男は、リカのことを独自に調査していた…

「幾千夜」の続編です。昭和59年の作品とは言え、歌舞伎座でSKD公演見るって渋いな、この男。リカは森下夫妻の本当の子ではなく養女で、親戚は皆それを知ってるが本人だけ知らないってのは記憶喪失に絡むんだろうな。リカはクラブを辞めて翌日から旅行に出かけ、帰ってきたら家も引っ越すというドラマの最終回のような去り方をします。あの男に指輪をねだるのですが、無くしたのは母の形見の指輪で、男女の愛が絡むものではないのはヒントか。それは手袋の上から付けた指輪で…

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