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【読書メモ】ぶたぶた(矢崎存美)

ぶたぶたシリーズです。全9編の短編が収録されてます。このうち2編のみ、途中までのあらすじと感想を書きます。感想はネタバレ有りです。

初恋

4歳の娘のベビーシッターが来てくれるのを待っていると、いつもの女性ではなく、ぶたのぬいぐるみがやってきた。立って歩いて喋る様に驚くが、ベビーシッター会社の人事担当部長で、山崎ぶたぶたというらしい。体調を崩したいつもの女性の代わりに来たらしい。ぶたぶたを見た娘は大変気に入った様子で…

主人公のお母さんはぶたのぬいぐるみが喋ることに驚くという常識的な反応をしますが、周りの人はぶたぶたのことを普通に人間と同様に扱ってて驚かないというシュールな世界観です。ベビーシッター会社は家族経営で、ぶたぶたはいつも来ていた女性の父親だったの衝撃。ってか、中年おじさんだったのかっていう…

最高の贈りもの

高校生の小出美恵は初めて学校をさぼり、原宿のおもちゃ屋に一人向かった。お店にあったのは、薄汚れたぶたのぬいぐるみ。思わず万引きして家に持ち帰った。居眠りしていると、ふと声をかけられた。誰かと思ったら、あのぶたのぬいぐるみだ。美恵はびっくりしたが、名は山崎ぶたぶたというらしい。原宿のおもちゃ屋からこの家に連れてこられて困惑している様子だったが、美恵は思わず「私が買ったのよ」と嘘をついてしまい…

山崎ぶたぶたさんという名前は変わらないものの、話によってシチュエーションが変わる系っぽい。周りの人がぶたぶたを見て驚かないという世界観も一貫してます。

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