見出し画像

【読書メモ】月世界へ行く(ジュール・ヴェルヌ)

江口清 訳

全23章あるうちの、序章と第1章のみ、あらすじと感想を書きます。この範囲内のネタバレ有りです。

序章
186○年、大砲で月に弾丸を打ち込み、月世界と連絡を持つという計画があった。発案者は大砲クラブの会長、バービケーン。そしてフランス人の芸術家、ミシェル・アルダンが、この弾丸の中に入って月へ行くと言い出した。なんだかんだで、バービケーンとニコール大尉も一緒に乗り込むことになり、かくして11月30日、弾丸は月へと打ち上げられた。
3人の友人であるJ・T・マストンは、12月11日、飛び立った弾丸を観測所で確認した旨、ケンブリッジ天文台の諸氏に電報を送った。弾丸は月の引力で月に落下するのか、月の衛星になるのか…どちらにしても地球に帰還できるのか?そんな文章も添えられていた。
1 午後十時二十分より十時四十七分
3人の旅行者の発射直前の27分間の出来事。ロケット弾の内部に入った3人だったが、中は真っ暗だった。一緒に月へ行く2匹の犬は既に乗り込んでいた。ガス灯を灯すと、快適な部屋が現れた。3人は出発時のショックを和らげる方法を話し合う。また、このロケット弾が爆発しないか、月に犬がいるか等で賭けをした。十時四十七分、ロケット弾は発射された。

弾丸に乗って月へ行くというのがなんとも大胆。J・T・マストンも心配してますけど、こんなんどうやって地球に帰還するんだろうね?また、発射直前の27分間のノン気なやり取りもいい。出発前だけとは言え、ガス灯つけたりして大丈夫なのか??と野暮なツッコミを入れてみたり。:-p

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?