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【漫画メモ】地球最後の日(西岸良平)

ショートショートな短編集が23話収録されています。同じ名前のキャラが複数話にまたがって登場します。最後に壮大なつながりのある一つの物語に集約されるのかと思ったら、まったく関連はありませんでした。あらすじは途中までですが、感想はネタバレ有りかもです(かもって...)

地球最後の日

ごく普通のサラリーマン本田健に、銀河連盟代表のカルビクッパから「地球を抹殺する」と連絡があった。全地球人の中から選ばれた1人だという本田健は、地球を守るため、1カ月以内に地球上のすべての悪を葬らなければならなくなった。本田はそのための超能力を授かるが…

しょぼい超能力を授かり、これで地球を救えという無茶ぶりw

ミイラの論理

やることなすことツイてないと嘆く男の元に、ミイラのような姿をした男が現れた。その男が語った本田健という不運な男の話。エジプト展の荷物を運んだことから彼は...

呪いの効力範囲、パねぇ。

番茶キノコ健康法

大学の生物学研究所で働く本田健は、自宅でも趣味できのこ栽培をしていた...

なんでもないキノコの研究が実は...という話。

死神

両親を亡くし、ツイてない本田健の元に死神が迎えに来た。しかし死神の話を聞いていると、死後の世界もそう悪くなさそうだ…

前の話とは全然別人なのに、本田健=ツイてないキャラ固定なのか...

街あかり

偶然知り合った山中りつ子と仲良くなった本田健。彼は野球選手を夢見て破れ、一方彼女は元女子プロボウラーだった。

名前がそのまんまw

海底人8823

受験生の蒸発事件が多発していた頃、受験生の本田健が夜道を散歩していると、何者かに連れ去られた。将来、地球はすべて海になるとされ、密かに海底人に改造される研究が行われていた。彼が8823人目の被験者だった。

8823と書いて、はやぶさと読む。

伝言

親友の山田は密かにサッちゃんが好きだった。そんな彼は故郷に帰ることに。主人公は口下手な山田に頼まれ、サッちゃんに「良かったら一緒に来てほしい」と伝言することに。しかし、主人公もサッちゃんが好きで…

なんという悲しい話...

ラーメンの味

ご飯をご馳走になろうと友人宅に行くと、その友人は風邪で寝込んでいた。全財産の200円を預かり、カップラーメンを買いに行くことに…

カップラーメンへの道は遠い...

勝利者

大学受験に落ちた進一はスパルタ教育の予備校に入学し...

性格がすさむ^^;

数学

数学の授業についていけなくなった主人公は、友人から教えてもらい、アンチョコの答えを丸暗記することに...

エロい単語を組み合わせた記憶術です。

ダンディ

髪をセットするのにこだわり、髪の乱れをやたら気にする主人公は...

スター

アイドルの林ヒロミと幼馴染だったという男。昔はパッとせず、彼女をふった経験があり...

到底登れそうもない高い枝に登ろうと何度もチャレンジするカエルに、T大目指して二浪中の主人公は自分の姿がダブり、カエルを助けてやると...

鶴の恩返し的な話。

うなぎ

仕事も家庭もうまくいっていない主人公。うなぎ屋で旅の画家と出会い、壮大な夢を聞き、自分も旅に出たいと思うように…

ゆきつり初雪

父が戦死し、貧乏だった子供の頃、母とやった雪つりの思い出。

炭に雪がくっつくらしいです。

赤い灯青い灯

太郎の母はネオン街のバーで働いていたが、バーからの帰りに事故死した。大人になった太郎は、街へ買い物に出かけた際、赤い灯や青い灯の輝く光景を見て何かを思い出し…

終りなき悪夢

三浪後に大学入学した本田は、今でも受験生時代のことを夢で見ることがあった。そんな彼が川原で眠っていると、ふと金時計を持った兎が通りかかった。これは夢だと思い、兎を追って木の中へ入ると宇宙空間に繋がっていて、何者かに地獄惑星に連れ去られた...

夢と現実が切り替わる瞬間は、よく見ると描かれてるけど気付かなかった。秀逸。

恐怖の雪男

妻と息子がいる主人公。妻に不満を持ち、結婚したことに少し後悔しつつも、息子は可愛く思え、幸せに暮らしていた。ある年のクリスマス、妻が昔雪男に出会った体験を告白する...

なかなかに「世にも奇妙な物語」的な話でした。これも鶴の恩返し入ってる。

全自動人間屠殺機

世の中を冷めた目で見つめ、いずれ自殺を考えていた本田は、惰性で生きるため、松沢博士の元でアルバイトをすることに。博士は自分のことを狂人扱いした世間を恨み、人類を滅ぼすための機械を発明した。機械には自己増殖機能が付いていて、100人殺すたびに増えるのだ...

「屠殺」という言葉、変換できなかった。100人殺すたびに機械が増えるということですが、1台増えるのか、倍に増えるのかで怖さが違ってくるな。

刑事物語

密室殺人が3件連続で起こった。いずれも犯行現場に"からかさ"があり、道には一本足でピョンピョン歩いたかのような足跡が残されていた。

ファンタジーなので、まともに推理してはいけなかったー。

義経伝説

卒論で義経伝説について書いていた百恵。彼氏はチリ紙交換の会社の社長だった。彼に義経伝説について語る百恵。ジンギスカン=義経説など力説するが...

そんな説があったとは初めて知ったかも。

犬たちの午後

女子高で教師をする本田健。ヌード雑誌を読んだり、ストリップ小屋に通ったりしているのが保護者にバれ、学校に苦情が来ていた。人目をはばかる生活に疲れた彼の元に、同期の中村から、犬のぬいぐるみを紹介された。これを着ると犬に変装でき、街中で好きなことができるのだ...

変身して楽しむ系の怖い話。

少年記

病弱な母と、母の故郷で暮らす次郎。学校で鶏の卵の孵化について学んだ彼は、寝てばかりの母に卵を抱いてもらい、孵化させることを思いつき…

最後の話に相応しい、しんみりほのぼの系の話。


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