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【読書メモ】海軍めしたき物語(高橋孟)

よもやま物語系のめしたき版。少しメモ書きしておきます。

主計科は「経理」と「衣糧」に分かれていて、事務(経理)に携わるには相応の学校を出てないとダメだから、衣糧の「糧」の方に行って、烹炊作業(めしたき兵)になったという筆者。

海軍内では兵科や機関科は「兵隊」だけれど、主計科と衛生科は一段下に見られてたそうです。後方支援系はそうなりますかね。

「内縁の妻」の話が印象的でした。
⇒口も聞いたことがないものの、気になっていた元同僚の女性がいた。母を通じて縁談を持って行ったものの曖昧になり、婚約までいかない状態で海軍に入った。海軍では、婚約未満だったその女性のことを何と呼べばいいのか分からず「内縁」としたところ、上官から「きちんと籍を入れろ」と怒られ、先方に入籍したい旨手紙を出した。しばらく後、3日間の休暇をもらい東京から郷里の徳島に帰ると、駅を降りた途端、彼女の兄(=筆者の先輩)が出迎えに来ており、すぐに写真館に行くよう促されて、急いで着替えて結婚写真を撮り、すぐに結婚式が行われた。郷里では帰郷に合わせて結婚式の準備がなされており、そこまで考えずに帰郷した筆者としては、怒涛のような3日間だったと。
滅多に連絡が取れない時代ならではの齟齬が面白いです。当時は嫌いでなければ即結婚ぐらいの勢いだったんでしょうな。。

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