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【漫画メモ】わがセクソイド(眉村卓)

プロローグ+全8章+エピローグで構成されてます。第1章「朝」のみ、あらすじと感想を書きます。この範囲内のネタバレ有りです。

あらすじ
4月のある朝。浅野年夫は頭痛ですぐには起きれなかった。風邪だ。昨夜、渋谷のバーで他の客と口論になった。その相手が咳をしていたのだ。それでも出勤することに…
タクシーが掴まりにくくなったこの時代、相乗りする車を見つけ出して交渉するのが常になっていた。この日は小柄な男の車に乗せてもらうことに。車内には先客の若い男がいて眠っていた。この男は金持ちで、夕べから今朝まで乱交パーティーをやっていたらしい。…と、車がつかえた。人垣ができている。年夫らも車を降りて見に行くと、全裸の女と下半身裸の男が絡み合っていた。男は女から逃げようとしていたが、女の力に敵わないらしい。男は助けを求めたが、見物人は誰も助けようとしなかった。あの女はセックス専用のアンドロイド「セクソイド」で、人間には止められないのだ。
この事態を初めから見ていた男が言うには、最初、裸の女が林の中から走ってきた。酔っぱらっていたあの男が声をかけて女を抱きすくめると、女は抱き返して自ら仰向けになり「愛してるわ」と言い出した。タダ事じゃない事態に、男はこの女がアンドロイドだと気づいた。離れたいと思ったが、離してくれなかった。この女は運搬中に落ちて壊れたアンドロイドではないかと思われた。最近この辺にセクソイド・センターという遊郭が建設された。そこへ搬入される、調整前のアンドロイドではないかと。
本能剥きだしで誘惑するアンドロイドを、男は蹴飛ばして反撃した。女は泣いたが、男も泣いていた。「こんな世の中にしたのは誰だ」という男の問いかけに「自分たちだ」と誰かが言った。年夫はこれ以上見ていられない気分になり、その場を離れた。

セクソイドって何?と思いましたけど、セクソイドと聞いて想像した10%ほどのものが、そのものズバリだったという感じです(謎)

コメディな内容かと思いきや、こんな社会に誰がした系に落ち着き(?)この後の展開が予測できません。

冒頭の口論内容は、マグネット列車の建設における敷地の強制収用に反対する者に対し、工事関係者である相手の男が憤慨しており、それを年夫が揶揄したことから始まった感じです。マグネット列車ってリニアモーターカーのことかしら?

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