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【漫画メモ】隣人13号 1~3(井上三太)

全3巻完結です。映画化もされてます。以下、あらすじ、感想ともネタバレ有りです。

あらすじ
村崎十三は小学生の頃、赤井トールからイジメを受け、顔に塩酸をかけられた。それを機に、十三の中に怒りから芽生えたもう一人の人格「13号」が現れるようになった。優しく穏やかな十三と違い、13号は狂暴で喧嘩も強かった。
20歳になった十三は、赤井への仕返しのため、赤井と同じマンションに住み、赤井の勤める会社に入社した。赤井は家庭を持ち、既に十三のことなど忘れていた。復讐の機会を虎視眈々と狙う十三だったが、その間にも13号の人格が顔を出し、新聞勧誘に来た人やマンションの隣人、仲良くしてくれた同僚など、復讐とは無関係な人をも殺すのだった。そんなある日、赤井の妻・のぞみに好意を抱くようになった十三は…

独特な絵ですが、読みやすいです。キレッキレの13号がかなり強烈。13号、かなり凶悪なはずなのに、出てきて大暴れするとスカっとするのは何なんだろう。

序盤から復讐とは無関係な殺人をバンバン行い、いきなり追われる身となった十三。おいおい、赤井への復讐の前に警察に捕まるんじゃないのと思いましたが、そこは逃げ上手な13号(?)、ビデさん以外には怪しまれませんでした。

赤井のイジメもなかなか陰湿で、こりゃ13号人格が現れてもおかしくないわと思うレベル。しかも他人にやった悪事はとっとと忘れ、今はのうのうと幸せな家庭に浸ってるって、どこぞの事件の元容疑者のようで許せません

ま、ここまで大ゴトでなくとも、小さな恨みなら誰でも1つや2つ、自覚のないところで他人から恨みを買ってるやもしれぬと思った次第。

赤井の息子の勇気君には何も罪はないんだけど、「可哀そう」よりも「13号、やっちまえー」な心境になったの、かなりヤバい気がした。気の毒と言えば関君。彼にだけは同情します。

あと、明らかに麻原彰晃とメーテルみたいなの出てきたwスーパーファミコンも出てきたので、その頃の作品かぁと認識できた次第。


2巻には短編が2つ載ってました。途中までのあらすじを書いておきます。「隣人13号」とは違い、ちょっと読みにくくて難解です。

若竹
イキがってる3人の男子中学生、中1の冬。永田はパンツに名前が書いてある。アゴはお金持ちのフリをしている。デッパはケンカが強いフリをしている。ある日、デッパがバンブージャンプの話に混じったことを機に…
DRiVE
ドライブスルーで応対した店員をナンパし、ドライブへ。途中、知り合いの男らも乗せて「人間ってなんで生きてんだろう?」という話題になり…

どちらもシュールです。バンブージャンプ=バンジージャンプのことらしい。

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