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【読書メモ】前哨(アーサー・C・クラーク)

タイトルの「前哨」他、10編の短編が収録されてます。このうちの「おお地球よ」(深町眞理子 訳)のあらすじと感想を書きます。ネタバレ有りです。

「おお地球よ」あらすじ
マーヴィンが10歳になったある日、父親に連れられ、初めて「外界」に出た。車に乗せられて彼が見たのは、写真やテレビでしか見たことのない風景。荒れ地や鉱山、山脈、星や太陽、そして地球。地球はまばゆく輝く美しい星だ。しかし放射能によるハルマゲドンで壊滅してしまった。回復するには何世紀もかかるだろう。マーヴィンにはかつての生命に溢れた地球の姿を想像することはできなかった。でも、母星からの補給船が途絶え、この植民地の都市の光が徐々に消え、深い孤独の中に取り残された経験はあり、絶望感を共有することはできた。絶望の中、なんとか生き残り、今かろうじて希望が見えてきたところだ。ここは小さな命のオアシス。いつの日か地球に帰るというそのゴールのために頑張ってこれた。マーヴィン自身は無理だが、彼の何世代も後の子孫は地球に帰れることだろう。これが今の自分たちの夢だ。これを息子に語り継ごう。マーヴィンはそう誓った。車は家路に向かった。

…という感じの話を、やたら難しい表現で詩的に書かれてます。この植民地が地球以外のどこかの星っぽいのですが、月なのか火星なのかなど明言されてません。アルマゲドン後も母星から補給船が来てたってことは、しばらくは地球で人が住めてたのかとか。

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