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令和DINKs、迷いながら親になる。

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都内在住、IT業界でハードに働き続けた筆者(30歳)が20代後半から苦悩した「子供が欲しいのか分からない、というか考えたくない。」というひとつの本音をスタートラインに、仕事と家族…
このマガジンは月1〜2本で追加され、出産予定日の2022年秋頃にかけて10本程度のマガジンになる予…
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2023年7月の記事一覧

産後の仕事復帰で、無自覚にパンクしたことを振り返る。

31歳の秋、わたしは子を産んだ。 それは自身にとっては初の出産であり、第一子の男の子であった。つわりが地獄のようであったり、出産に伴う陣痛はこの世のものとは思えない痛みではあったが、幸いにも母子共に順調な毎日を過ごしていた。 実母も夫も産後はとても助けてくれて、一緒に子供を可愛がってくれた。私はそれがなんだかすごく嬉しくて、みんなで同じ気持ちで同じように彼を愛してくれているという事実がすごく身に染みて仕方なかったのを覚えている。育休中は本当に溶けるような毎日で、とにかく食

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子育てとは「孤独な推し活」なのかもしれない。

第一子が産まれ、早9ヶ月が過ぎた。 ひと月が光のような速さで過ぎていく体感に圧倒されながら、あうあう微かな声を出すことしかできなかった彼もハイハイの真似事を始めたり、いないいないばあで大笑いをするようになった。 うんこは漏らすし、ヨダレは垂らすし、最近は用意した離乳食をひっくり返された。夜に打ち合わせが入った日に限って寝付きが悪く、寝かしつけが間に合うかとチキンレースをした夜もある。そんな小さなハプニングに翻弄されながら、溺れながら泳ぐような毎日を過ごしている。 産前に

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