イメージとかけ離れた妊娠後期の実記録。
おい、うそだろう。
私はまるで工業製品のようにキツく張り詰めた自分の腹に触れながら、手越しに伝わってくる振動とその圧迫感にひとり唸っていた。
出産まであと2ヶ月弱、妊娠9ヶ月というラストスパートへ向かっている私の人体は想像を遥かに超える天変地異を起こしていた。そしてそれは、私が30年以上も認識していた「妊婦像」とは遠くかけ離れたものであったのだ。
出産を終えてはや3ヶ月、今のうちに忘備録としてわたしが妊娠後期に感じたギャップとその症状について書き留めておこうと思う。