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デザフェス ライブペイントの下書き

デザインフェスタ。通称デザフェスのライブペイント(H2100×W3600mmの白パネルに2日間でお絵かきする)が終わりました。
準備段階の下調べで下絵についての情報が弱かったので記しておきたいと思います。

そもそも下絵が必要か

そもそも下絵が必要か、一発描きで描けるかどうかです。視野に入るサイズのモチーフをモリモリ集合体にしていけば下書きなしの一発描きでいけそうでした…たぶん。その場のインスピレーションで描く人も多いですし。

問題は大画面に大きなモチーフを描く場合。
きれいな曲線や長い直線を思い通りに描くのは経験値だと思います…。あれは練習が必要なやつ。お隣のブースで書道パフォーマンスをやってまして高速で長いストロークで書ききるのがかっこよかったです。枚数を重ねる技術力。余白の空間認識力(…って言うのかしら)が強い。
iPadで絵を描くことに慣れすぎ、コマンドZに頼りまくりの私に一発描きは厳しいので下書きを用意します。

プロジェクター転写

検索して見かけたのがプロジェクター転写。デジタルで描いたラフをプロジェクターでパネルに映して、なぞるというやり方。これが最高にお手軽だと思います。

メリット
デジタルで描いたラフをすぐに描ける
拡大縮小も簡単

デメリット
プロジェクターの電源が必要 物理的に重い

明るい環境で(そもそもブースがどれくらい明るいかも分からず)鮮明に映るのか分からなかったので止めました。経験談募集中です。

グリッド転写

下書きで一般的なのがグリッド転写。

  1. パネルと同じ比率でラフを描いておきます。

  2. パネルにグリッドを描きます。グリッド描くには画鋲か釘をさして糸を張るのが良い感じかと。錘つけた糸を垂らせば垂直も分かるし。

  3. グリッドのマスを参考にしつつ下絵を描きます。

メリット
準備が手軽

デメリット
グリッドをひかないと
グリッドを参考にしつつ下絵を描くのが私は時間かかりそう

前情報を調べていると画鋲や釘をパネルにさすのが大変とありました。デザフェスのパネルは硬いらしい。終わった今なら糸の先くらい養生テープで貼っておけばいいでしょう、と思うのですが初参加で不安だった私は糸を張るのが上手くいくのかすら心配でした。
不安な気持ちは段取りで埋めよう。安心できるまで準備しておくんだ。

トレーシングペーパー転写

というわけでグリッド転写+トレーシングペーパー転写です。
私が日本画を習っていた頃はベーシックなやり方でした。今はどうなんだろう。これは同じ絵を何度も描きます。描いてる間に絵に対してのモチベーションが下がっていくのであまり好きではないのです…だが、やる。

  1. 原寸大のトレーシングペーパーを準備します。

  2. トレーシングペーパーを折ってグリッド線をひきます。

  3. トレーシングペーパーの表面にグリッド転写の要領で下絵を描きます。

  4. 裏面に下書きの線にそってクレヨンをぬりつけておきます。

  5. ここまで自宅準備 トレーシングペーパーはクルクル巻いて会場持ち込み

  6. パネルにトレーシングペーパーを貼って下書き線をなぞると転写されます。

  7. 外したトレーシングペーパーは養生シートとして使いました。

メリット
原寸で描くことでサイズ感が事前に分かる
下絵が1時間以内に終わる
転写がただの作業 考える頭を使わない
トレーシングペーパーは軽い

デメリット
自宅準備にとてもとても時間がかかる
何度も同じ絵を描く

初参加した私にとってはトレーシングペーパーで正解だったかと思います。サイズ感を事前に把握できたのも良かったです。搬入時にパネルを前にした時に小さく感じたくらい。下絵が順調だったので慌てず作業進めていけました。


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