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突然ですが42歳子宮体癌         ①初期症状~確定診断まで

思わぬことになりました。
2人に1人はがんになる時代とはいえ、まだまだ他人事。
もう少し先のことかと思っていたら、2023年春・がんが発覚しました。


※注意※
現在辛い方には、明るく書いてしまうと失礼になるのではと思いましたが、
少しポップめにまとめています。
気に障る表現がございましたらごめんなさい。


参考としてご覧くださる方のために、結論から。
幸い、ステージは1a期。 
グレード(=悪性度)は2→(術後)1
腹腔鏡手術で子宮卵管卵巣の摘出を終え、(術中検査リンパ転移なく、リンパ郭清は省略)退院。
術後診断より追加治療はなく、
現在は3か月に1回の定期受診のみです。

泣きながらステッパーを踏んだ(運動好き)辛い時期を乗り越え、
書き留めることが出来るまでになりました。

がん発覚前 42歳現状

幸い(幸いかは人それぞれですが)42歳独身で結婚予定なし。
考えすぎ人間、心配症、不器用な性格。

しかし、この先0.0001%くらいは、
人生が覆るような相性抜群の方との出会いが…なんて思ってはいましたが、
年々強まる億劫さとコロナ自粛も伴い、自宅と職場を往復の日々。婚活興味0。

そんななか自分が癌に!
根っからのネガティブが原因?

むむむ、なんか変だぞ(初期症状)

2022年8月
生理終了の一週間後。会社の健康診断。
尿検査があるので生理を避け、この日に設定しました。
しかし、当日の朝トイレに行った際、
下着に500円玉程の鮮血が!

あれ、血だ…..。 鮮やかで、さらっとしている。
ヒヤッとしました。

幸い、年一回の子宮頸がん検査と同時に子宮卵巣エコーも受けていたので謎の安心感があり、
この時はあまり深刻に悩むに至りませんでした。

同月には子宮頸がん検査に行き不正出血を伝えたところ、
子宮体癌検査も同時に行うか問われました。
ただ、この検査には恐怖心が強く、
ネット上でも子宮体癌検査は、子宮頸癌検査よりも痛い!という声が多いです。
その怖さに悩んでいると、エコーで診て必要があれば検査しましょうと提案されました。


※注意※
子宮頸癌検査と子宮体癌は、別の検査です。
子宮体癌は閉経後の罹患が多いですが、
近年は若年化しているとのこと!


結果、エコー検査で子宮内膜は薄く異変もなく、子宮体癌検査は行ないませんでした。
後日届いた子宮頸がん検査の結果は、陰性。

しかし、勘なのでしょうか、不安は残り、
この時に思い切って子宮体癌検査も受けていたらよかったかもしれません。

2022年12月
生理以外の日に、おりものに混ざったごく少量の鮮血が線状で下着に着くことが多々あり、
再び、不正出血が気になり始めました。
下着をよく見ないと見逃すほどの少量。

2023年1月
お正月も不正出血が。
ごく少量だったので様子見で、箱根駅伝(駒澤大学推し)と読書(西加奈子さんのサラバと山本文緒さんの自転しながら公転するを一気読み)に浸っていました。

仕事始め後、昨年8月同様の500円玉くらいの鮮血が。
そして、だんだん、目に見えた異変が多くなり、
排尿後の便器を見ると、鮮血がおりものに混じって落ちていて(おりものが落ちることある?)、これが一番、何これー!!と思いました。

病院に行かないとと思いつつ。。
億劫が勝ち、月日はどんどん過ぎました。

子宮体癌検査  ~擬陽性~

2023年2月
子宮体癌検査を決心して受診しました。
子宮体癌検査は痛いという恐怖心が、どうでもよくなるほど不安が勝りました。

今回のエコー検査でも、子宮内膜は正常。

では、怖がっていた子宮体癌検査の痛みは、というと。

痛い!と、一瞬だけ下半身に力が入りましたが、数秒で終了。
特有の痛みはありますが、軽く耐えられる程度。
全然大丈夫だった。これが感想でした。

先生より、「恐らく問題ないでしょう、ただ結果が陰性でも、不正出血が続くようであれば再度受診してください」とのこと。
やはりエコー検査で異変はなく、子宮体癌の疑いは低いようでした。
そして、陽性か陰性かの結果を待つことに。

郵送で結果が届いたのは約3週間後。(外部機関での病理検査のため)
ネガティブなので悪い想像ばかりの反面、いつも通りきっと大丈夫だよね、と思いながら、いざ開封です。

~想像~
やっぱり、いつも通り大丈夫だった~!と、万歳している光景を想像

~現実~
なぜだか、妙にハラハラドキドキして開封ができない。
覚悟を決めて見ると、あ゛あ゛あ゛…。

結果は擬陽性。
擬陽性!? 要精密赤に赤丸が。
記載事項 → なるべく早めに平日の日中に受診してください、とのこと。

心拍があがり、頭は真っ白。
ひどく動揺して暖房も付けず(真冬日の北海道)、
擬陽性とは、どれくらいの確率で癌の可能性なのかをインターネット検索。

こんなことしても時間の無駄で現実は変わらないのに、
少しでも安心な情報を得たい一心でした。

この結果を手にしたのは金曜の帰宅後、病院には早くても次の月曜。
そのため、平常心で土日を乗り越えるための方法を模索しました。

辿り着いたのは、最悪の状況を想定し、覚悟を決める作戦しかなく…。
(どこまでもネガティブ人間でごめんなさい)

余談ですが、覚悟を決め吹っ切れた頭でとった行動。
・断捨離
 今後、闘病するであろう日々に向け、自分や家族の負担軽減のために。
・日々健康のためにと節制していた食生活を解放。ぱぁー!!!
 太ってもいい!美味しいものを食べまくろう!爆食!と、
 デパ地下で買いあさるものの、ウキウキとは食べられませんでした…。

こんな感じで、孤独にがんの不安と戦いました。耐えた耐えた。
心の辛さは、この過程が一番辛いかもしれません。

まさか、がん? 入院?手術?
治ればよいけれど進行していたら怖い、どうしよう!
「手の施しようがありませんでした」というドラマシーンが脳裏に。
もっと早く病院に行けばよかったな。。。などなど。

子宮内膜搔爬術(確定診断の検査)

月曜、クリニックへ。
擬陽性となれば、次の検査に進むことになります。
そうそれは、子宮内膜掻爬術(しきゅうないまくそうはじゅつ)。

子宮体癌の確定診断となる検査で、子宮全面から細胞を掻き出す手術です。
怖い名前に、冷や汗。

そして、かなり痛みが伴うため静脈麻酔をかけると説明を受けました。
頭をよぎったのは、麻酔が効かなかったら?途中で起きたら?どうしよう!
説明では、寝ているうちに終えられ所要時間10分程度。

擬陽性ショックと、 
未知の検査を目の前に動揺が激しく、
この時のことはあまり覚えていません。

不安な日々から抜け出したい一心で、最短で予約をとり翌日行うことに。

急ピッチで進んでいきました。
心と体と、そして仕事の調整で忙しかったです。
独身だからまだよいものの、ご家族、特に小さなお子さんがいる方はもっと大変だろうと思います。

フルマラソン完走12回、体調不良とは?何?というほど健康体だった自分は、目まぐるしく医療の初体験をこなしていきました。
また、このような手厚い医療システムに、感謝の日々が始まります。

翌日、子宮内膜掻爬術、日帰り入院。

この検査は、乗り越えなければいけない壁が大き過ぎました。


1.前処置 ~ 子宮口を開かせる(未産婦) ~

まずは、子宮口を開きます。内診台で前処置が行われ3分くらい。
具体的には子宮口に棒?を入れました。
その棒?が、徐々に広がって子宮口を開いていくのですが、前処置を終えて入院病棟に行く途中、気が遠くなり意識朦朧、高熱時のように体がだるくなりました。

幸い10分くらいで収まり一安心。この症状は、妊娠経験がないから?
看護師さんはびっくりせず冷静に、そういう方もいます、とのことでした。

思ったことは、病気は辛い!
前処置でこの辛さ、この先はどうなるの!と思いましたが、
結果、これが、痛さ(体調異変)の辛さナンバーワンでした。

あとは手術までひたすら待ちました。
手術の恐怖にスマホを見る心の余裕などなく、
フリーWi-Fiパスワードをボーっと眺め、空腹もへっちゃらなほど心が極限。

病人になったよう(病人になるのですが)で悲観的になりました。

2. オペ室へ
尻に痛み止めの注射を打ったため、ベッドに寝たまま移動でした。
こんな体験初めてで違和感を感じつつ、
大きなベッドを一人で動かしてくださる看護師さんには頭が下がる思いでした。 
ありがとうございます。

麻酔は心配無用でした。驚くほど簡単にかかり、目覚めもしませんでした。
やはり、心配ごとの9割は起こらない。

知らぬ間に暗闇に落ちたように無意識に?
無意識と感じることもなく、ただただ無に。
いや、無とも感じることもなく、タイムスリップ?。
これが死後の世界なのかと思いました。

その後は麻酔が冷めるまでベッドで休み、夕方帰宅しました。

術後の初トイレでは、便器が血の海のように。 びっくり。
看護師さんに質問すると正常とのこと。一安心。
このあとは、ごく少量の出血が1週間弱続く程度で、経過良好でした。

この結果は、2週間後。
また、二週間も待つのーー地獄ーーーあ゛ーー。

がん宣告

42歳でがん宣告でした。
かなり動揺し、夢だよね?と。
動揺がばれないよう?平常を演じました。妙に冷静で明るく。
どういった心理だろう?強がり?

診断名は、類内膜癌。るいないまくがん?
え、子宮体癌じゃないの? 
知識がなく、なんじゃこれ。ますます動揺。

のちのち調べたら、子宮体癌のうち
女性ホルモンの影響を受けて発症した癌のことでした。

先生は、
「早期発見の可能性が大きいからラッキーと思って。そこは安心して!」と、励ましてくれました。
大変お忙しいなか、一人の患者に寄り添って下さりありがとうございます。

ここから先は紹介状を持って手術可能な病院へ転院です。
クリニックでは予約まで取っていただきました。
こんなパニック状態で、自身で予約を取る心の余裕はないので、
本当に手厚い医療システムに感謝でした。

誠に勝手ながら、つづきます。

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