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活動に悩む人向け:伸びる&愛されるための実用知識

先日、Twitterのスペースで相談室みたいなコーナー開いていたんですが、悩んでる人多いよなーという質問を何回かいただいたのでまとめてみます。

結論はサムネイルにも書いているのですが、1回で全てにおいて満点取るのは人間業ではないので、70点くらいを積み重ねて徐々にできるようになった方が楽になるというお話だったりします。

若いクリエイターがぶつかる多くの壁は、経験を積めば乗り越えられる問題だったりしますし、経験や蓄積を武器に戦えば愛されるハードルも下がったりするものなので……

割と長いこと創作に関わったりしてる人間の、ちょっとした小話を残しておきます。

完璧でなくても生きていけるのが世の中

Vtuber界隈に限らず、創作界隈……どころか、一般社会に出てもあるあるなのが完璧主義者過ぎて世の中に適応できない人の存在です。

まぁ、私もその中の一人でメンタルと体ぶっ壊して生き方変えたのですが……

医療の現場とか、交通関連のメンテナンスとか、大規模工事の設計レベルとか1つのミスで人の命が関わる現場って割と限られていたりします。

ミスをしない人間なんていないですし、自分がミスをする人間であれば常に完璧を求めるだけで結構息苦しくなるんですよね。

割と失敗してもゆるされる余裕って大切で、そういった余裕がないと自分も回りも追いつめてしまいがちになります。

完璧主義じゃなくても、空気を読む癖があると「個人Vは伸びない」「男性は伸びない」「数字が全て」とか、周りの空気に流されやすくなったり……

気がつけば自分自身も含めて攻撃してしまうとか。

人間は自分の思う普通や常識、そう在るべきという基準を守ってしまいがちなのですが……守って得があるかは話が別だったりします

いや、だって、それ、苦しくない? ってなるので。

新しく何か始めたときに文句いってくる人が多かったり、失敗やリスクを恐れるのが日本の国民性だったりするのですが、人間生きていれば失敗もするものです。

失敗すること自体が怖いとかもあると思うのですが、失敗しなければ学べないこともありますし、そもそも絶対的な正解がないのがコミュニケーションや表現の世界ですし……

常に短距離走の勢いで全力疾走してたら、長い人生のどこかで息切れするので適度に休んだり、自分許したりしましょう。

常に全力尽くしてた結果、全力どころか死力の領域に達して本当に命落とす人もいるので無理しちゃあかんよー、長い目で見ようよーというのが個人的な意見だったりします。

人それぞれスタートラインも、自分が維持できるペースも違うので、自分追い込みすぎないのが大事。

伸びると楽しいを分けられるかが鍵になる

とまぁ、こういう話をすると、全力出さなきゃ伸びないとか、それじゃあ足りない気がするとかいろんな話飛んでくると思うのですが……

まず、話を分けましょう。

自分の思う全力が、市場に受け入れられるものとは限りません。

だって、コンテンツの好き嫌いは他人が決めるものだから

自分が楽しいものと他人が楽しいものもイコールではありません。

育ってきた環境も、年齢も、使えるお金の金額もバラバラであれば楽しいの評価基準が異なってきます。

更に加えてしまうと、世の中常に進歩していて、新人も新しい技術もどんどんはいってくるので、自分の思う100点以上を楽にかっさらっていく人も生まれたりします。

娯楽というコンテンツを提供する場合は、一般視聴者は最新のコンテンツから過去の名作まで、あらゆる娯楽の中から自分の好みのものを選べるわけですが……

その中で自分が選ばれる理由や根拠って何ですか?

大体は、自分と距離感が近いとか、たまたま琴線に触れたとか、人の縁や偶然でつながっているものだったりします。

私はフリーランスとして活動しているので、一般的に触れにくい情報を提供できるという付加価値・実用性が強みだったりしますね。

エンタメ中心の場合は人の縁を濃くするためにSNSでコミュニケーションとったり、配信でコメント拾ったり、人の心の琴線に触れるために面白さ磨いたりするわけで、その全部が楽しい人間はごくごく限られたりします。

声の通りを良くするためのボイトレや、スタイル保つための筋トレは好きですか?

好きだとしたら、それを面白いコンテンツにして視聴者に提供できますか?

面白いコンテンツにするためのアイディアだしは楽しめますか?

裏の努力を見せないのであれば、面白い部分だけを視聴者やフォロワーに提供できますか?

全部徹底したら息が詰まりませんか?

とまぁ、こんな感じなので……物事切り分けるって大事なのですよね。

良いとこも悪いところも全て受け止めて欲しいというのは、子どもが親に抱くレベルのめちゃくちゃ重い感情なので、赤の他人は普通に逃げていきます。

いつか受け入れてくれるひともいるかもしれませんが、その確率は白馬の王子様が迎えに来てくれる確率よりも低いとか普通にありえますから……

自分を変えずに貫くか、まずは自分から面白さなどのメリットを提供して相手の余裕を作るとか、そもそも自分の行動パターン変えるとか……

色々工夫すると良いかなーと。

Vになろうがなんだろうが、周囲に影響を与えようとしたらそこはもう現実なので。

魔法の一手はないので試行錯誤を積み重ねる

伸びる、好かれるという話になると、とにかく数を当たって少ない確率を引き当てるのか、自分を磨いて魅力をアップさせるかどっちかになります。

面倒ならやらなくて大丈夫です。

生活に直結していないのであれば、ただの趣味で済むので。

伸びなければいけない理由も、人に好かれなければならない理由もないので、自由に生きれば良いだけです。

ただ、明確に伸びたいという目標がある場合は、どの程度の時間や労力を割き、どの程度の期間で達成するか考える必要があります。

今すぐ伸びる魔法の一手は存在しないので、自分にとって何がよいかは自分で考えて自分で判断する試行錯誤が重要になってきます。

たとえば、私はシチューエーションボイスのプロデュースをやっていて、1週間で1000再生突破を複数人で達成する、プロデュースしている人に3連続で1万再生突破の台本を提供する、2桁超えるVの収益化に関わるとか色々実績あるわけですが……

それって、シチュエーションボイスの再生数や登録者の話で、配信の同時接続数とは切り離されていたりします。

シチュエーションボイスは動画で検索需要やYouTubeのおすすめから伸びるケースが多く、配信はライブでSNSや口コミが主な集客源になります。

提供されるコンテンツ自体が異なるため、シチュボで登録者増えたから即配信で人呼べるようになるとは言えなかったりします。

じゃあ、全く意味がないかといえば、シチュボ投稿と同日に配信行うとか工夫もできたりするのですよね。

シチュボは動画を再生してすぐに登録する人は少なく、YouTubeのトップページを確認して、どんな人のチャンネルか確認してから登録するか決める人が多いので……

リアルタイムで歌配信とか、ボイス関わるコンテンツやってたらそれだけ誘導性が高くなります。

また、シチュボは検索などを経由して再生数が伸び続けることが多いので、収益化達成の手段として使い、不労収入を確保してから配信に舵を切るとかもできます。

満点を取る必要はないので、手段を組合せて、理想に近づけて行く方が成長できますから。

配信を伸ばしたい場合は、フォロワー数や、告知の閲覧数、クリック率、平均視長時間、企画性などをチェックしつつ調整ですね。

わかりやすいところだと、デビュー配信と引退配信はそれだけプレミア性が高く、人が集まりやすい傾向があります。

1周年記念とか、○○人記念の配信とか、新ビジュアルのお披露目配信とか……

人の感情が動きやすいイベントはそれだけ人を惹きつける力が強くなります。

○○登録行くまで終われない耐久配信や、YouTube外だと各種ランキングイベント参加者の登録者が伸びやすいのは、それだけ人の感情を巻き込みやすいからです。

一方で、乱発することで視聴者が推し疲れになったりするケースもあるので、自分のスタミナも含めてどう管理するかが課題になることもあります。

また、人をひきつける要素があっても、肝心の配信が面白くなかったら登録者数などに結びつきにくいのは当たり前のことで、コメント欄の盛り上がりも含めた雰囲気で判断する視聴者もいることにも理解が必要です。

配信で伸びたいと思ったら、他人が何を面白いと思うのか、集客性を確保できるのかという問いと向き合うことが大切になります。

ナチュラルに、苦労なく伸ばせたらそれは才能ですね。

後は自分なりに「このパターンに持ち込めると登録者が増える」など、コツをつかんだ上で空気を作ることからできるようになると強いかなーと。

コミュニケーション自体が苦手な場合は、それこそシチュエーションボイスやイラストなど、「自分の良いところ、特徴だけを切り取って見せる動画」の方が伸びるケースがあります。

配信だけがコンテンツではないので、自分の得意、不得意にあわせて発信のスタイル変えていくのも方法だったりします。

需要で伸ばすことを優先するのか実力を磨くのか

コンテンツの発信で重要になるのが、小手先の何かで簡単に伸びられるほど甘い世界ではないということだったりします。

小手先の技術は簡単に模倣ができるので、あっというまにありきたりになってしまいます。

自分が思いついた新しいと思ったアイディアは、とっくの昔に個人や企業が企画としてやっていたとかあるあるだったりするのですよね。

なので、伸びることを優先するのであれば、どの時点で伸びるかという支店も大切になってきます。

たとえば、今伸びたいのであればいかに需要を掴むかが大切になります。

トレンドのゲームをやったり、流行に企画に参加したり。

ただ、弱点もあって、自分の特性に合わない需要を掴もうとすると空回りしますし、自分の持ち味を生かせない可能性もあります。

また、その時に掴んだファンが次のブームに移ったときについてくれるとは限りません。

イラストや音楽の配布など、配布企画で伸びる人もいます。

私の場合はフリー台本の配布や、ハッシュタグを使った企画(V○○選手権など)や、Twitterのリストの作成でフォロワー数がかなり伸びました。

一番伸びたのは「エッチなイラストOKなVのものをリストに追加します」とツイートしたときで、追加されたVから「フォロワー数が伸びました」とか報告も受けました。

ふーんエッ(略)

同じ属性の人とかニッチな性癖の人とかを、Twitterで公開募集すると結構広まりやすいですね。

趣味が合う人を捕まえるハードルも下がるので、初心者がフォロワー増やしたい場合は結構おすすめです。

YouTubeに広告をうって、より広い層にアピールすることで需要から掘り起こす人もいますね。

次に、中長期で伸びたい場合は自分なりの面白さを徹底的に追及することが大切だったりします。

自分のブランド……「○○と言えば私」といった強みを身につけたい場合ですね。

私が知っている中だと、ゲーム実況ユニットのもずはゃにえさんとか。

ユニットの強みを生かして、インディーズゲームと流行のゲームも含めた複数の柱でゲーム実況を行っていて、東京ゲームショーに招待されたり、VIVEアンバサダーになったり、実況が目に入ってメーカーから声がかかってインディーズゲームにアバターが実装されたり……すさまじいほどの実績があります。

Vtuberブームの前からアバター使って活動されている、Vtuberの先駆けでもあったり。

こういった活動は信頼や実績を重ねて勝ち取るもので、単純なYouTubeの登録者数やTwitterのフォロワー数ではわからないことなのですよね。

また、少しでも視聴者が居心地が良くすごせるように、音声の環境を良くしていく、滑舌を鍛える、自分の配信をつど見直して反省点をピックアップして改善していくなど……

地味な努力で良くなる部分もあります。

手っ取り早く伸びたいなら、伸びている人の真似したり、分析して技術を盗んだり、そういったことから始めると楽かなーと。

自分で一から技術開発すると時間がかかるので、成功している人から学んだ方が早いです。

個人的には70点くらいのペースがおすすめ

フリーライターとして仕事もしていますが、個人的には70点くらいのペースで作品作っていくのが良いかなーと思っています。

というのも、いつも全力だとトラブル時の対応ができなくなってしまうから。

休む時間とかも含め、大体全力時の70%くらいのペースで進めてくと物事がうまくいくケースが多いのですよね。

いや、100点目指して評価される場所であれば、100%全力で挑んでもいいのですが……

あいにく、全力だし過ぎると安い価格で無茶振りがとんできたり、そんなにできるなら無料でやってとか「???」な案件もくるので……

後は自分の体力や、普段の生活とVなどの趣味の活動のバランスを見ながら、個人で加減できるようになると楽かなと。

ちなみに、伸びるという話に言及したので触れておくと、日本の人口は減少しつつあり、少子化で若者も減っていくんだから、段々単純な数字よりも中身が重要になっていきますよーと。

正直、登録者や同時接続数維持できてるだけで凄いという話になるので……

配信基準で伸びるならその凄い以上の何かを求められるので大変かなと。

私は動画作成や、プロデュースなどの裏方に回った方が性にあっていますし、目の前の数字だけを追わないというのは大事だと思っていたりもします。

それはそれとして、プロデュース作品で10万再生チャレンジはやってみたいと思っているので、結果出たら公開しますね。

一番良いのは、困る人が少なくなって、自分のやりたいこと、伸びたいことで伸びられるようになることだと考えているので、まったり情報発信は続けます。


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