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男性Vtuber伸び辛い説と実際伸びている男性Vの話

男性Vtuberは伸びないという話は界隈に長くいると定期的に流れてくるのですが……

割と数字化したり、様々なアプローチで分析しようという試みも多かったりします。

最近だと三珠さくまるさんが動画を作られていましたね。

外見で男性か、女性かを分類し、登録者などをグラフで視覚化してるのがポイントです。

結論から言えば【伸び辛い】ということになるわけですが……

じゃあ、伸びている人が何をやっているのか、そもそもVtuberの市場はどういったものかまで含めて説明した方が親切かなーと思って記事を書くことにしました。

まぁ、小ネタレベルの話ですが、興味がある方はお付き合いくださいませ。

女性Vが切り開いた世界で男性視聴者が多いのがV界隈

男性Vが伸び辛い……という話は、まぁ、ある意味その通りなのですが、V界隈の現状を考えないとミスリードが生まれやすいので注釈からいれることにしました。

まず、V界隈は四天王に代表されるように女性Vが切り開いたものであり、男性視聴者の割合が大きいことに理解が必要です。

女性視聴者もいるわけですが、当然割合でいえば少なくなります。

女性視聴者が多ければ、男性Vが主流……とはいかないまでもかなり数字は伸びやすくなり、男性Vが伸び辛いという感覚は育ちにくくなります。

そして、女性Vが切り開いた界隈で、女性Vと同じように男性Vが振舞ったとすると……当然発生するのが女性Vとの視聴者の奪い合いです。

自覚の有り無しに関わらず、視聴者が使える時間は限られます。

視聴者層が男性である場合、Vの面白さが同程度であるなら……

女性V選びませんかね?

という話だったりします。

企業個人問わずに男女のVは唸るほどいるわけなので、差別化せずに見て貰うこと自体大変ですし、配信で常に数人視聴者がいるだけで割りと凄いことだったりするので……

真面目に伸びることを考えるのであれば、市場の環境も考えた方がいいよねーという話だったりします。

女性の声の方が伸びる場合と男性の声の方が伸びる場合

ちなみに、男性と女性の声で数字の伸びに違いがあるのか……という検証を行っているVもいたりします。

夜枕ギリーさんは動画の冒頭部分の声を女性にアテレコしてもらい、視聴維持率が変化するかどうかという検証を行われています。

で、結果は下の動画にまとめられています。

結論から言えば、女性の見た目+女性ボイスの方が視聴謝維持率が高いという結果が出ています。

が、話はここで終わらなかったりします。

実は男性ボイスの方が伸びる市場もあるのですよね。

はい。こちら、私のシチュエーションボイスのサンプル動画になりますが……

こちらの内部データを見て見ましょう。

無題

インプレッション数が3.4万(YouTubeのTOP画面や検索などでサムネイルが表示された回数)、クリック率が5.4%で2500回ほど再生されている動画です。

そのうち再生の64%がYouTube検索から行われています。

そして、検索の内訳がこちら。

無題

ほぼ、女性向けのキーワードが入っています。

無題

こちらはさらに細かく数字出したものですが……

上位のほとんどは女性向けのキーワードが入っていて、しかも女性向けのキーワードからの流入の方が視聴時間の平均が長いという結果になっています。

要するに、アプローチする市場で反応が大きく変わるため、最初から女性層にターゲットを絞ってしまえば、男性の声で普通に伸びたりするんですよね。

一般的なVの市場に切り込もうとする場合は容姿や声の印象が占めるウェイトが重くなるため、伸びることを優先するなら工夫のしどころかなーというお話。

シリーズ男性Vで伸びてる人

今度は実際に伸びている男性Vの紹介を。

特に顕著なのはAPEXなどのゲームで伸びているVだったりもするのですが……

ただゲーム配信するだけで伸びるのは難しいという話は過去記事で書いてたりします。

数時間に及ぶことも多いゲーム配信で、偶然訪れた人が撮れ高のタイミングで見てくれる確率ってかなり低くてですね……

切抜きまとめといった短時間で楽しめるコンテンツとセットにしたり、ゲームの最新アップデート情報や解説、検証などの需要が高いコンテンツと組み合わせないとなかなか伸びづらかったりするのです。

ゲーム系で最近顕著に伸びているVだと伊集院ゼロさんでしょうか。

過去にもスマブラの各種動画をヒットさせた実力者ですが、人気タイトル原神で10万再生超の動画を複数投稿しています。

ダメージ計算ツールの配布も行っている本格派で、短期間に登録者数を伸ばし、11/15 21:06現在 登録者は1.45万人に達しています。

ちなみに、YouTubeクリエイター(公式アカウント)でも紹介されていたり、Twitter上で積極的に情報発信をしていることでフォロワーも増加傾向にあります。

朝倉藤四郎さんは、ASMRやシチュエーションボイスで伸びているVの者です。

8月デビューの新人で、最も再生されている動画は6,000再生近くと、新人とは思えぬ数字を出しています。

シチュボを含む動画で結果を出しているVだと、フォロワー数の倍以上のチャンネル登録者がいる、フォロワーの10倍以上再生されている動画を持っている……

というケースも珍しくないので、伸びているVも見過ごされるケースが多かったりします。

灰桜魅さんは朝、昼間など、配信が少ない時間帯に長時間の歌配信を続けていてい、海外経由でバズを起こした珍しいタイプです。

時差などを考えると「海外のゴールデンタイムに重なるケースがあった」のもポイントで、急速に登録者を伸ばしました。

10時間に及ぶ超長時間の配信アーカイブの再生数が6,000再生を超えているなど、海外視聴者の力強さを感じるケースです。

まだまだネタはある

今回は男性Vの伸びの話しを中心にしましたが、外部プラットフォームで「深夜から明け方にかけてライバルが少ない時間帯に配信を集中させ、伸びたV」なんかもいたりしますので……

立ち回りの問題という話もあります。

市場を考えないと結果が出にくいのが男性Vの難しさ、伸びにくさの原因でもあるので、「その中で何ができるか?」の方が重要かなぁという認識でいます。

なにせ、クオリティで市場を開拓しようとした企業系のアリアーテ学園が撤退するレベルなので……

このクオリティで売れなかったことを踏まえ、男性Vの市場の成熟度合いや、女性視聴者が少ない中での立ち回り、性別を問わないコンテンツの発信など、独自性を追及するのも大事ですよーということで。

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