真夜中ぎっこんばったんシャンソンショー。

一人暮らしをしていた。

5階建ての5階に住んでいた。
駅からも近く、生活には不自由しなかった。
県外への異動が決まるまで、その部屋には5年ほど住んでいた。

555。マッハゴーゴーゴーの数字。
ヤバいよね〜きちゃってるね〜!
信じるか信じないかはあなた次第!
つっちゃってね〜〜〜!はい都市伝説!



夏ボーナスでお姫様ベッドを購入した。
白のアンティークなベッドフレームが愛らしい。
カーペットもピンク、マイメロディのクッションなんかも置いちゃって女の子部屋をつくることがマイブームだった。


わたしは一国一城の主人となったような気持ちになった。こんなに愛らしい部屋に住まう者がゴブリンみたいな出立ちをしていても何ら気に留めない。そう、わたしはこの国、ふわふわぱわふるキラキラレインボー国の王女だからだ。ちょっとスキップなんかしちゃう日もあった。


可愛い部屋の中でふわふわふーしている時間が1番充実していた。



ある日、夜勤から帰宅するとドアポストに一枚の手紙が入っていた。

そこにはこう記されていた。




「夜になるとギシギシとベッドが揺れる音がします。セックスするのは構いませんが音に気をつけてもらえますか」









おいおいおいおいおい!!


当方おひとり様でござるが?!!?!!?!!!?!?!!





おセッセ?!おセッセは致しておりませんが?!!!?!!!!?!??!?!?!






数年付き合った男が新興宗教にハマってイカれ散らかしてから別れを告げてから致しておりませんが?!!!!?!!!?!!!!






そのギシギシ音、ただデブがコーラとるのにせっせせっせとベッド乗り降りしてるだけですが??!!!!?!!!!?!?!!!





おセッセちゃいまっせ!!せっせせっせでっせ!!!!!!あーせっせせっせ、あーーよっこらどっこいせっせせっせ!!!!!!!!!!今晩もせっせせっせコーラをキメちゃうよ〜〜〜!!!!!!!!!!!あーーーーーーおひとり様最高〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!





この日を境に、王女から忍に転身しベッドの乗り降りは忍足になりしたとさ。めでたしめでたし。せっせせっせ。

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